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2023年度 経済学部・経営学部編入学試験 合格・不合格体験記 〜京大、阪大、名大、神大〜

初めまして。
2023年の編入学試験で名古屋大学(経済)、神戸大学(経営)に合格しました、もゆりと申します。(大阪大学、京都大学は1次不合格)

編入ってどんな感じなのかなとか、勉強に疲れたから先人の夢の跡でもみるか~ってときにのんびり読んでいただければ幸いです。めちゃめちゃ自分語りなので、編入試験に挑むにあたっての雰囲気を把握するために活用していただければと思います。具体的な対策やら教材は別の記事で紹介しようと思います。

参考までにProfile

編入前の学部:非経済学部
予備校の利用:オンライン編入学院(四期生)
TOEIC:920点(24' 3月)、受験時は895点(22' 10月)
TOEFL:当日点 94点 My best 99点(23' 5月)

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その他対策記事

TOEFL :https://note.com/moyurington/n/n6e0e9fa01b9e
専門科目 :https://note.com/moyurington/n/n5d89397e7447


22' 3月 ー高校時代ー

高校3年生の私は、ずっと憧れだった京都大学を受験しました。といっても実際には合格に届くレベルには達しておらず、その後不合格となりました。続く後期も、前期が終わったタイミングで完全に燃え尽きていたため勉強に身が入らず、数点差で落ち、全落ちが確定しました。
「落ちたら浪人してでも京大に行きたい」という思いで、無理を承知で受験を決めましたが、高三の後半から鬱とストレス性の病気を併発して、受験が終わる頃には限界に達していたため、到底受験勉強を継続できる状況ではありませんでした(そもそも受験以前に人生を投げ出しそうなレベルでした)その時、編入という唯一の希望を見出し、たまたま2次募集(3月末に欠員が生じた場合の欠員補充)をやっていた学校に転がり込んで編入受験生としての大学生活を始めました。

22' 4月〜10月 ーTOEIC期ー

大学生兼編入受験生として新生活を歩み始め、まずはTOEICの勉強に取り組みました。大学受験を経て、自らの能力に対する自信を完全に失っており、TOEICでどれだけ点を取れるのかがわからなかったことと、京大編入に必須のTOEFLに挑む気力がなかったため、一旦TOEICから始めました。目標はどの大学でも通用するレベルかつ一般的に大台とされる、900点を超えることを目標にしました。

単語帳を覚え、スタサプEnglishや公式問題集などに取り組みました。6月に受けた初回から820点を獲得できたことで希望が見え始め、その後何度か受験し、最終的に10月頭に895点を獲得しTOEICチャレンジは終了しました。

3回目の受験(8月)で890点を獲得できていたため、10月までには900を超えられるであろう(超えられるように頑張ろう)と思い、以降の申し込みをしなかったのですが、結局895点というなんとも残念なスコアに落ち着きました。このときは、受験の時からずっと数点足らないのは本当になんなんだろうとだいぶ凹みました、、、

総勉強時間は200時間程度でした。そんなに勉強できたかと言われたらそうでもなく、試験前にがっつり勉強して終わったらちょっと休んでというように、精神を回復させつつのんびり勉強していました。受験が終わってから勉強に集中できなくなっていましたが、この期間がリハビリとなり勉強を取り組む体力と気力が戻ってきたという意味では非常に良かったです。

22' 9月〜23' 5月 ーTOEFL期ー

実を言うと、TOEICチャレンジをしていた後半から少しずつTOEFLの勉強も触り始めていました。ちょっとTOEICにだれてきたことと、あまりにもTOEFLがやばそうすぎるということで単語を触り始めました。

後期ごろから、バイトで無理やりシフト増やされたり、履修単位数が増えたりなんだかんだして、あまり勉強できない日々が続きました。またTOEFLに関する具体的な勉強方法の情報がかなり少なく、どこから勉強していったらいいかが分からず11月ごろまで単語以外できずにいました。

とりあえず指針がないと始められないと言うことで、1月頭の試験を申し込み、YouTubeやThere is no magic!というサイトで情報を集めました。

直近の京大合格者の方々でもTOEFLで94点以上を獲得している人が(私の知る限り)かなり少数であったため、目標は100点に設定しつつ、94点以上を確実に取ること目指すことに決めました。

中国TPOをベースとして、Ted talkのdictationやretantionを使って対策を行い、なんとか全体ができるようになってきたところで初回の受験をしました。そのときのスコアが66点で、十分な対策ができていなかったものの、ここから90後半ないし100点まで行くのは相当きつそうだと、大きな壁にぶち当たりました。その後何度か受験し、4月には90点まで辿り着きました。5月に全力投球で挑んだ回に、数々のトラブルが重なり、かつこの頃にはメンタルが限界に達していて守りに入ってしまった結果、LRで絶望的な点数を叩き出しました。SWの圧倒的快勝が相殺されて90点しか取れず、ここで完全に心が折れました。ただ反省も多い回だったことや、ここまでやってきたことを無駄にできないという思いから1週間後のHome Editionを申し込み、その試験でLRの歴代最高点を取り、94点を獲得しました。My bestではこの回のLRと一個前の回のSWを合わせて99点あり、完全に満足のいく当日スコアとはなりませんでしたが、上記のように例年の基準であれば京大合格にも手が届くと判断し、ここでTOEFLから撤退することにしました。

正直、全ての編入対策の期間でTOEFLをやっていた時が一番辛かった上に、TOEFLが一番難しかったので、英語が帰国子女レベルの人以外非常に苦労すると思います。難易度感的には
TOEFL 100 > 英検一級 > TOEIC 990 ≒ TOEFL 90
くらいな感じが妥当だと思います。そうです。圧倒的にむずいです。本当に執念のあるひとあるいはネイティブレベル以外は、相当厳しいと思いますので、そんな壁に挑戦される皆さんを私は影から応援していようと思います。

23' 5月〜10月 ー経済学対策期ー

TOEFLのスコアが十分であると判断した私は、5月下旬から経済学の勉強を始めました。またオンライン編入学院の京大コースの活動を通じて、前年度の京大編入合格者の先輩と週一の面談兼口述試験対策を始めました。
5月中に入門書を読み終え、6月以降はどんどんレベルを上げていき、7月ごろからぼちぼちと過去問を解き始めました。勉強を始めてから8月まではとにかくミクロとマクロの各分野を理解することを目指しました。京大対策に圧倒的なウェイトを置いていたため、各用語を暗記し、モデルを口頭で説明できるように取り組みました。これについては、京大以外の学校にも非常に役に立ったため、京大志望以外の方も出会った単語の意味は暗記しておくと、用語説明問題や論述問題、そして困ったときに記憶を引き出してくれる手段として役立つと思います。9月ごろから併願校対策として会計を触り始め、これが思ったより大変でした。最低限の会計の知識と、ミクマクの新規インプットがいらないレベルまで仕上げるということを10月中旬まで行いました。また過去問も並行して取り組みました。この頃にはミクマクは、筆記では8割前後(学校によりまちまち)とれるようになり、口述対策も適切に暗記をすれば問題ないんじゃないかというところまで来ました。

夏休みに入る時に、バイトにはお休みをもらって、夏は実家に籠りひたすらに勉強していました。その頃の勉強時間は1日8時間くらいでした。だんだん高校生の時くらい勉強できるようになってきて、10月以降は1日10時間は超えていました。ちなみに後期からは大学を全くいきませんでした。(すいませんでした)

23' 11月 ー受験期ー

いよいよ試験の時期に入りました。

京大編

まず初めに結果が出たのは京大でした。京大の一次は書類提出のみで、主にTOEFLのスコアと学習設計書によって結果が決まります。私は、前年度の京大合格者2名のTOEFLのスコアを下回っていたためかなり不安でしたが、一昨年までの基準であれば2次試験まで合格できるレベルであったため、自分も周りも1次は通るだろうと高を括っていました。

しかしながら現実は非情であり、1次不合格通知を受け取りました。
これについて色々思うことはありますが、ここでは語らないことにしましょう。
ただ、これによってかなり精神的ダメージを負い、かつ京大メインで学習を進めていたために、「併願校大丈夫か??」という一抹の不満に駆られることになります。通知を受け取った日はそのまま1日休憩し、翌日から「併願校には絶対受かってやる!!」という意気込みで再び走り始めました。

名大編

最初に試験がやってきたのは名大です。名大には少し因縁がありました。というのは、高3の時に絶望的に相性の悪かった担任と「お前は名大なら受かる可能性あるんだから名大にしとけ!」「いいえ、私は浪人してでも京大に行きます」という争いを一生していたため、2年という時をかけて編入で戻ってくるということにちょっとした引っ掛かりがあり絶妙な気持ちがありました。しかし、試験日程が一番最初であったため、試験慣れにもいいだろうと出願を決めました。

試験科目は、ミクロorマクロ、経営orファイナンスの大問2個というのがいつもの傾向らしいということを聞きました。ミクマクは論述式でかなり他の大学とは違う雰囲気の問題が出るのですが、京大対策でかなり詰めていたのでこれは大丈夫だろうと思っていました。一方、経営orファイナンスについては、経営を他の大学で使わないこと、そして周期的にそろそろファイナンスっぽいという事情があり、”漢のファイナンス一点賭け”という絶対に許してはいけない暴挙をして挑みました。

本番当日、出題されたのはマクロのソローモデル。名大は大抵ミクロの論述だと聞いていましたが、マクロの計算問題が出ました。これは他大学の対策をしていたため特に困ることなく解き進めることができました。そして賭けをした大問2は、「統計」でした。…とうけい??……ん???いやいやいや、、、わしが阪大で使わない唯一の分野やないかい!!!しかも今までの名大で聞いたことないぞ!?と大波乱。高校数学でちょっと触った統計の知識だけで悪あがき程度に回答しました。
手ごたえは、マクロ100%、統計unknownでした。

ただ統計が出たのは悪い話ではなく、阪大など併願校で統計をやってる人以外はきっとできないため、英語でおそらくアドバンテージがあってマクロもできたため、まぁ2割くらいは受かる可能性あるかな(希望的観測)って感じでした。

受験人数は60人ほどで、倍率は約6倍でした。

神大編

名大の2日後に試験がある神大。正直、確実に取りに行ける学校はここしかなかったため、絶対に受からねばと気合が入ります。試験科目はミクマクと会計を選択しました。簿記の範囲をなるべく仕上げられるようにしつつ、論述の部分も最低限押さえておくべきところは完璧に暗記して臨みました。

試験本番は特に波乱もなく、無難にミクマクを解き進め、会計については大問1個の論述で全く知らない内容がきたのですが、それ以外はそれなりにできたと思います。正直他の選択科目の難易度によるよなぁと思いつつ、ある程度手応えはあったので、まぁ8割くらいは受かるんじゃないかなぁと思っていました。名大が無理そうだった分ここに受からないとまずいのでめちゃめちゃ不安でした。
手ごたえは、ミクマク95%、会計65%でした。

受験人数は80人ほどで、倍率は4倍ほどでした。

阪大編

最後の試験は阪大でした。京大に落ちた私にとって、また現役生のころ名大まではいけたと言われている(ただの自惚れ)私にとって、なんとしても受かりたい学校です。

過去問をひたすらに研究して、例年の傾向通りであれば9割程度はとれるようにしたうえで、類似問題を解き、やりたいことはしっかりとやりきって当日に備えました。選択科目は、ミクロ、マクロ、経済史、会計です。

試験当日、午後からの試験だったため当日朝から新幹線で向かいました。この日はあまりにも絶不調であまりよろしくない雰囲気が漂っていました。
不測の事態その一、昼飯とスマホの充電器を忘れてくる。試験会場に着くころにスマホのバッテリーが20%を切り、試験前にChargeSpotをダウンロードしてバッテリーを借りに行かねばならず、さらに昼食も調達しに行かねばならず、すこし落ち着かない状態でした。
そんな中試験がはじまります。不測の事態その二、傾向全然違うやんけ!!まじか。二週間前の神戸大前の対策以降、ちょっと目を通しておいただけの範囲からの出題が多いこと多いこと。ただ、ほかの人たちも動揺してるはず。そして私は他大学の対策でいろいろ触ってるし、解き始めてみれば意外といけるはず…と解き進めます。ここで不測の事態その三、初手問題写しミス。やらかしました。記述すべき計算は回答用紙に書き、途中の計算は問題用紙に書くようにしていたのですが、ここで書き写すのを間違えて最初のそこまで難しくない問題に30分かけても数値が合わない。。。ここで焦り散らかし、そのままそわそわしながら一旦その問題を飛ばして解き進めましたが上の空。他の問題が終わって戻ってきたときに、ミスに気が付き直したものの、ずっとふわふわした気持ちのまま他の問題も解いていたため、まったくもって合っている自信がない。オワった…と思い会場をあとにします。。。
手ごたえなんてものはありません。書いたものがあってることを願うのみです(負けフラグ)

受験人数は40人ほど(転学部除く)で、倍率は約4倍でした。

ー結果発表ー

大学によって試験日程が少しずつ離れているため、試験と合格発表が似たような時期にあることがあります。試験前に発表を見るか終わってから見るかは、一考の余地があるかもしれません。

京大編

上記通り一次試験不合格でした。
ただ一つだけ救いだったのは一次で落とされたことです。二次まで行って落とされていたら、きっと他大学の対策がそれほどできず大変なことになっていただろうと思うのでその点だけはよかったかな。。。

名大編

名大の合格発表は阪大の前でした。無駄に動揺したくないということと、シンプルに落ちてるんじゃね?って思っていたため、当日には結果を見ず、阪大の試験が終わったあとに結果を見ました。

なんと結果は、合格でした!!!

いやーーー嬉しい!!でも……なんで!?統計ほぼ点無いよ???奇跡的に二割引いたかー(そっと胸を撫で下ろす)そんなに出来が良かったわけではないだろうけど、まぁ受かったら勝ちだよね☆
英語重視はマジだったのかもしれないですねぇ…

神大編

神大も名大と同様に、阪大の試験前に結果が出ていましたが試験後に見ることにしました。名大は落ちているであろうと思い名大を先に確認していたので、神大の確認は心にゆとりをもって見れました。

そんな結果は、合格でした!!!

2連勝じゃん!!ある程度自信はあったものの受験はなにがあるかわからないため不安でした。落ちててもおかしくないよな~…と思っていたのですが無事合格できて、ちゃんと勉強してきてよかったなと思う瞬間でした。個人的には名大のほうが志望順位が高かったので辞退することにはなりますが、いい雰囲気の大学だったなぁ

阪大編

すべての筆記試験が終わり、ぼちぼちと面接対策をしたり、しなかったりしてるうちに発表日が来ました。超楽観的に捉えても8割、でもバチバチ不調だったあの日に、そんなちゃんと得点できてないだろうなぁ…なんて思いつつ、でも他の人も傾向に対応できてない可能性もあるし、倍率も低いしと思い、僅かながらの希望を抱いて結果を確認しました。

結果は不合格でした。

まぁ……そうだろうなぁと。正直阪大のレベルに達していなかったかと言われたらそんなことはない自信はありますが、当日のコンディションは最悪だったし、回答は酷かった。悔しいものの納得のできる結果ではありました。

ー総評ー

とりあえずは受かってよかった!
いやー阪大の試験終わったときには、あれ…これ全落ちあるぞ…高校の時の悪夢の再来か??今の大学あるって言っても通うモチベないし、落ちてたら引きこもりからの放校ニート不可避だが??なんて思ってたので、まだこれからの人生に光が灯っていてよかったです。
大阪で合格を見た後、帰り道で飲んだスタバの大阪フラペチーノ美味しかったなぁ〜

編入を志すきっかけであった京大リベンジは達成されませんでしたが、中学・高校のときからずっと取り憑いていた呪縛から解き放たれて、りかちゃんから解放された乙骨憂太みたいな感覚です(?)(呪術見てない人すまん)二年前までの基準なら合格圏内だったとかありますが、結局運ですわ。名大も運ゲで受かったようなもんですし、そんなこと言ってても成長ないですから、ここまでやって無理なら諦めるしかないですね。

私は今まで数多くの試験で数点足りなかった経験があるため、やはり受験向いてないなぁとしみじみと感じました。院試でもう一回とか言わず、受験とかいう過去にとらわれるのを辞めて、未来を向いて生きていこうと思います。

個人的には「京大か京大以外か」だったため、名大阪大の間に特に志望順位もありませんでした。阪大も受かってたら京大以外合格って言えましたが、受験界隈以外で考えればどっちかに進学できれば大差ないかなぁという負け犬の遠吠えだけ添えておきますね。


受験直前半年の勉強時間

おわりに、未来の受験生へ

あまりに生意気ですが、アドバイスパートです。

受験が終わって合格を見た途端、数年間止まっていた時が急に進み始めて不思議な感覚でした。受験勉強は、暗く先の見えない道かと思います。明るい未来を目指してなんて言いません。その先にある未来なんて大概碌なもんじゃなかったりします。それでもなお、悩みもがいている過程で大きく成長できているものです。それを自覚できるのはすべてが終わった時だけです。すべてが終わるまでは、とにかく後悔が無いよう今を全力で走り切ってください。

ひとつ基準として、諦めるべきところと譲らないところとのラインをしっかり持っておくのは大事なことだと感じました。高校の時無理してでも京大に挑戦したのも、編入として再挑戦したのもよかったと思っています。編入前に在籍した大学での学びを通じて将来やりたいことがみつかったり、志望理由書を書いている中で自分を見つめなおすことができたり、いろんな学びがありました。その結果として至った編入試験の結果に後悔はありませんし、院進でリベンジもしないつもりです。私の場合はそうでした。ですが、編入で落ちたら編入浪人する、大学院でリベンジするという方がいても良いと思います。しっかり自分自身と向き合って、納得のできる答えを探し出してみてください。どんな結果であれ、その先に待ち受けているのはあなたが行きつくべき未来です。運命には抗えないってね。

私はこのNoteを書いていてなんだか気分がスッキリしてきました。もし、編入試験がおわって満足いく結果が得られなかった方は次の世代へNoteを残していってもいいのかもしれません。

みなさんの編入受験に幸あらんことを願って結びとさせていただきます。
ご清覧いただき、ありがとうございました。


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