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不便が日常となるとそれはもう不便ではなくなるということについて。(便り#5)
ニューカレドニアからこんにちは、こちらは雨です。
サイクロンの季節に突入し、ここのところ雨、雨、雨。
去年は雨が少なく山火事も発生していたので、
恵みの雨かな。
雨といえば、いつか犬か猫を飼ったら、
名前は「雨」にすると子どもたちと決めていたりして。
家族4人の名前の頭文字をとって「AMME=雨」。
子ども達は犬か猫が欲しいのだけど、
移動ばかりの我が家は動物を飼うのはなかなか難しく。
いつか「雨」を迎え入れる日がくるのでしょうか。
さて、ニューカレドニアに移住してから
すでに半年が経ちました。
ようやくここでのリズムができたように思います。
知らない土地で生活を始めるのは
気力と体力が要りますが、
いったんリズムができると、もういつもの日常。
人間の適応能力とはスゴイものですね。
私が住んでいるのは、
ニューカレドニアの首都ヌメアですが、
ここにはコンビニというものがありません。
スーパーなどは20時には閉まってしまうし、
日曜日の午後はどこのお店もクローズします。
そして、Amazonサービスもありません。
なのですが、何か困ることがあるかというと、
それが、特にないんです。
きっとあれば便利なのだろうけど、
なければないでやっていける。
慣れてしまえば、不便というより、
色々買わなくて済むから心地よかったり。
日本のコンビニの数は、
必要としていないのに、
まるで、なくてはならないもののように
思わされているような気がします。
注文したものが次の日に届く必要もない気がします。
お店が365日24時間オープンしていなくても
困らない気がします。
得体の知れないプレッシャーが
ぶくぶく膨らんでいるような。
こちらに移住してからというもの、
炊飯器と掃除機を使っていません。
電圧が違うので、日本の電化製品は持ってこれず、
家具付きのアパートを借りたものの、
この2つはなかったのでそのまま無しで
6ヶ月が経ってしまいました。
はじめは面倒だなと感じつつ、
ホーロー鍋でご飯を炊くのに慣れたら
それはそれで不便というわけではなく、
いつもの日常。
ほうきで毎日少しずつ掃除をしていれば、
それはそれで不便とは感じず、
いつもの日常。
慣れってすごい!
ありすぎることに慣れるより、
ないことに慣れる方が
徳する気がするのは私だけでしょうか。
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赤がご飯用、オレンジは煮込料理用
雨上がりの夏の夕暮れ
まるでサイダーそのままサイダー
日焼けした顔笑ってごらん 水たまりには宝物