#086 LEGEND☆RESIDENT IDOL SAGA (第壱頁)

 一夜明け、というか既に二夜明けてしまったのだが、自分の中の気持ちを色々整理してから書くことにした。

 一体何から明けたかと言ったら、そりゃあもう。

 『ゾンビランドサガR(リベンジ)』。
 復讐という名の続篇、おめでとうございます。

 いやね、そんな気は前々からしていたんだよ。「佐賀県で何かが起こる」と言って聖地で大々的に発表する「何か」って何だよ、そりゃあ続編制作決定とか、なんかこうでっかい…すっごいなんかになるに決まっとるじゃろがい! という思考に行き着く。

 「じゃあ全然興奮していないのか」と訊かれたら全くそんなことはなく、寧ろ発表当日は興奮冷めやらぬ状態だったワケで。夕飯の支度もせずにしばらく情報を追っていた程度には。だって嬉しいもの。純粋に。

 というか、怒涛の新情報放出だったねぇ。えーと…

続篇『ゾンビランドサガR(リベンジ)』制作決定
源さくら・水野愛・紺野純子の1/7スケールフィギュア
 公式ファンブック『SECOND FAN BOOK』がそれぞれ受注開始
CDアルバム『フランシュシュ The Best』発売決定
8/4にゲーマーズ限定フェア『I LOVE 愛ちゃんフェア』開催
博覧会『ゾンビランドサガ 第十二.五話 WALKING WITH DEAD SAGA』開催決定
今秋「日清カレーメシ」とのタイアップ決定
源さくらのねんどろいど商品化決定(こちらは7/28の情報)

 こんな具合だったかな? ひょっとしたら抜け漏れあるかもしれないけれど…。あまりの多さにしばらく公式も追いついていなかったぐらい。

 ということで今回の記事は、そんな嬉しい情報の数々をゆっくり受け止めた後の私の、思いの丈をぶちまける内容。
 「そもそも『ゾンビランドサガ』の内容がよく分かっていないんだけれど?」という方は…まぁ第一話を観るがよろし。正直1話だけ観ても内容が分からないってなりそうだけど。

 「よもやま」の方でもレビュー(?)は書きました、一応。抵抗がなければこちらもどうぞ。ここから先は作品内のネタバレが結構多くなると予想されるので、「かまへんかまへん」という方のみお進みいただければ。

****

『リベンジ』とは?


 7/27に『ゾンサガ』の舞台である佐賀県、そして終盤のライブ会場だった「唐津市ふるさと会館アルピノ」でマジでライブが開催された。その名も「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュみんなでおらぼう!~in SAGA」。堂々の凱旋ですな。

 私は生はおろかLV(ライブビューイング)も観に行けなかったのだけれど、参加した皆さんは思いっきり楽しめましたでしょうか。色々サプライズもあったものね。「佐賀維新まつり」でヘッドバンキングかました山口佐賀県知事(山口県知事じゃないよ!)が映像出演したり、伝説の山田たえ(の中の人)が参加していたり、江頭2:50が乱入してきたりね。

 んでもって、公開された続篇制作大決定のキックオフムービーがこれ。

 一瞬「誰だこのオッサン!?」と思ったけど、「あ、この人白竜か」と気づきました。白竜氏は佐賀県の伊万里市出身。あの超有名企業のドライブイン鳥でお馴染みですね。江頭も佐賀。公表するな。
 それにしてもよく出てくれたなぁ。『逆境無頼カイジ』の利根川役だったからアニメと無縁の存在というわけでは決してないのだけれど。

 映像はまんま『インディペンデンス・デイ』の大統領の演説シーン。ちなみに後ろに見える建物は佐賀県庁の旧館。そういや続篇は『インディペンデンス・デイ:リサージェンス』で、"Resurgence"=復活(蘇生)なんだっけ。狙った…わけないよな。

 さて、続篇のタイトルである「リベンジ」。一体何が「リベンジ(復讐)」なのだろうか。

 これが決定のビジュアル。クリックすると公式サイトのトップに飛びますよ。
 ……。
 何がリベンジなのだろうか(2回目)。

 壱期と比較してみよう。

 壱期も「女の子たちがゾンビだらけの街でサバイバルする物語(サガ)かな?」と、タイトルと合わせて誤解を誘う作りになっていたけれど、今回の場合はそれもない。何だこれは、フランシュシュが一人もおらんやんけ!
 でも本作の主人公は間違いなくこの上半身裸のサングラス、巽幸太郎なのよね。EDのスタッフロールでも一番最初に出ているから間違いない。あとコレ、よく見るとムダ毛処理ちゃんとしている

 天から光が差し込んでいる所を見ると『天気の子』みたいだけれど、幸太郎のはだけているビジュアルを見ると『ショーシャンクの空に』みたい。ということは、何かがキッカケで刑務所に入れられた幸太郎が壁から脱獄する、幸太郎による「復讐」の物語ということだろうか。
 …でも冤罪になるのだろうか、彼の場合は? 「死んだ人間をゾンビィとして甦らせる」という行為そのものが犯罪として問われるかはともかく、甦生方法によっては―例えば遺骨などの遺体の一部を用いるとしたら―普通にお縄案件になる気がする。

 ん、勿論そんな話になるわけがない(いくらぶっ飛んだ話の『ゾンサガ』であったとしても)。幸太郎の後ろで佐賀県庁が崩れ落ちているが、ポストアポカリプスものになるわけでもない…はず。
 映像内で白竜氏が宣言しているように、「運命への"REVENGE"」、すなわち非業の死を遂げたフランシュシュのメンバー一同、そして何やら過去にさくらとの関わりを匂わせている幸太郎が、過酷な運命を乗り越えて輝ける未来へと突き進む…
 (実際には幾つか変化球を投げて来るのだろうが)本筋としてはそんな感じの物語になるのだろう。多分。メイビー。…だんだん自信が無くなってゆく。

 しかし続篇。壱期と同じ状況のままストーリーが進んでいくとは思えない。ということで、『ゾンサガR』の大まかな展開を妄想してみた。

 ①壱期の謎・伏線回収

 まず思いつく案。例えば…
 ・フランシュシュがゾンビになった方法
 ・ゆうぎり姐さん&伝説の山田たえの死因(と佐賀との関連性)
 ・終盤に登場したマスター(徐福さん?)の正体
 ・幸太郎&さくらの関係性
 ・フランシュシュを追っているサガジン記者の動向

 ざっくり書き並べてもこれだけある。最終回のラストシーンはゾンビものあるあるの「不穏な幕引き」というやつで、それそのものが続篇の存在を示唆しているというわけではなかったのだろうけれど。正式に決定した今となっては結果オーライ。

 ゆうぎり回は中の人も所望しているぐらいだし、是非ともやってほしい所である。折角「ひとつお話が作れそうな設定」として花魁たる彼女を登場させているんだから。ファンの間だと、ゆうぎりの死因について「お偉方にお得意のゆうぎりビンタをかましたことが原因となって斬首」説が有力になっているとかなっていないとか。彼女の性格的に無くはないから恐ろしい。

 尤もこうした謎が全部明かされるのも、それはそれで野暮ったく感じはするのである。特に伝説の山田たえに関しては。目覚めて葛城ミサトみたいな口調で急にペラペラ喋り始めたりなんかしたらどうしよう。直接話すことも歌うことも出来なかったからイイんだろ! と思うところもあって。意思疎通はできていたけど。
 でも今までの考察の答え合わせができるのか、と考えると真相が明らかになることにはワクワクするし…。要はめんどくさい人間ってだけです。

 ②フランシュシュに新メンバー追加

 続篇なのでこうなってもおかしくはないだろう。ひょっとしたら新メンバーが物語の根幹を担うキーキャラとして活躍する、という展開もあるかもしれない。早朝、家から出たところで軽トラに撥ねられ、でもって初の令和デビューを果たしたゾンビィアイドルとしてフランシュシュに加入。こんな感じで弐期第一話が始まる! …流石に飽きるか?

 ③新生フランシュシュ爆誕?

 早い話がメンバー総入れ替え。意外性を持たせる『ゾンサガ』ならやりかねないような気もするが、そうした場合①で挙げた幾つかの謎や伏線が投げっぱなしになるということであり、何故幸太郎だけがビジュアルに写っているのか、彼のみを続投させる理由があるのかということにもなる。
 そもそも幸太郎は佐賀を救うためにフランシュシュの7人を「選び抜いた」のだから、「これ以上ゾンビィをポコポコ増やしてどうすんじゃい」という結論に辿り着く。
 刷新することで初見でも入りやすくする余地を設けられる等のメリットはあると思うけれどね。

 ④ライバルゾンビィアイドルユニット登場?

 ゾンビィの甦生方法を知っている人間が他にも存在して、その人が新たなゾンビィアイドルユニットを結成させ、とあることを切欠としてフランシュシュと大きく絡むことになる…というところまで思いついたけれど、これだとアイアンフリルの立ち位置が消滅しちゃうので脳内で棄却。
 アイアンフリルは正真正銘生きている人間によるグループだけど、元メンバーの愛ちゃんがフランシュシュ側にいるのだからエンカウントさせるだけでも1つお話が出来そうなものである。

 それに、アイアンフリルの新曲聴きたいしな。出来れば2008年メンバーの曲も。そうなったら純子ちゃんが現役だったころのナンバーも聴きたい…と、今いるキャラクターだけでもリクエストしたい事が多くて多くて。

 ⑤まさかのコミカライズ版ストーリー

 ネタで書いてみたけれど、正直これはこれで観てみたいよ。最近は食べる以外にも手をつけている幸太郎。アニメ本編では紹介されていないローカルなスポット・グルメ・特産品もぞろぞろ登場しているので、佐賀県のPRとしては十分期待が持てる…
 けど、これだと『リベンジ』にはならんよね。フランシュシュが扉絵以外で出てこないエピソードが多いから文字通り「アイドル迷子」になってるし。あくまでもスピンオフだから…。


 結局、何が「リベンジ」なのかということは「よく分からん」。何か重大な意味があるのかもしれないし、特に無いのかもしれない。「ゾンビものの続篇のタイトルなんて、そんなんでええじゃろがい!」と幸太郎なら言うかもしれない。…まぁ、あんまり深く考えないことにする。

****


 で、いつ『ゾンサガR』が始まるのか。早くても来年なんだろうけれど、監督の境宗久氏は別のアニメのメガホンを取ることがすでに決定していて。『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』という作品。同名の中華アプリゲーの…超能力恋愛シミュレーションが原作とのこと。
 とっくに累計9,000万超ダウンロードされているゲームとはいえ、日本上陸からアニメ化までの流れが早かったね(7/3に日本版リリース、7/8にアニメ化決定の第一報)。1週間も経ってないじゃん!

 とにかく『ゾンサガR』はその作品が終わってからになると思うが、『恋プロ』の放送開始月は未定とのこと。となると『ゾンサガR』は2021年以降と考えるのが妥当だろうか。
 早く観たい! という気持ちもあるが、それ以上にじっくり作って欲しいと願う気持ちの方が強い。なんせ壱期の『ゾンサガ』が4年かけて作られた作品ですから。弐期はその下地があるので、もう少し早めのペースで作ろうと思えば作れるのかもしれない、だが下地があるということはその分ハードルも高くなっていることでもある。

 第一話でいきなり軽トラに撥ねられる展開も、ゾンビものかと思ったらアイドル活動が始まって、でも普通のアイドルじゃない…という展開も、内容が分からなかったからこそ、大きな驚きを以て迎えられた面があると思う。
 今回は続篇だから、「この子らは一度死んで甦ったゾンビィで、今はアイドルやっているんだ」という前提がある。同じ飛び道具を使い回すわけにはいかないだろう。

 だが同時に、「らしさ」も求めている。『ゾンサガ』らしさとは何ぞやと訊かれると難しい所ではあるが、ゾンビィならではのギャグとシリアスの混ざり合いだとか、個性際立つキャラクターの魅力だとか、聴きごたえのあるゾンビィソングだとか、あちらこちらでプッシュされている佐賀要素だとか…。それらを全部ひっくるめたものではなかろうか。

 既に公式ツイッターのフォロワー数は10万人を超えている。それだけ多くの人に注目されている作品なのだ、功を急いたばかりに中途半端な出来になってしまうのは誰も望まないことであろう。
 フランシュシュが続投する仮定の下で話すとしたら、やはりキャラクターの深掘りをお願いしたいなぁ、と。展開によっては彼女たちに更なる厳しい試練が待ち受けることにもなるのかもしれないが、その場合でも重い話一辺倒になることなく、そこにある明るさも描いてほしいと思う。

 というかゾンビィソングの新曲を作ったり、新たな佐賀PRを考えたりする分を含めたら、んな早く『ゾンサガR』が完成するとはとてもじゃないが考えられないって。納得が行くまで練りこんでくれることを期待したい、何よりもそれが一番だなぁ。

****


 続篇の話だけで5,000文字行きましたね。ということで、分割します
 弐期以外にも気になる情報あるからね。あまり間を空けずに更新するつもり。