#177 とはずがたりの夜(2024.09.30)

 小さい秋が行方不明だと思ったら急にやってきて、こっちブン殴ってくんの止めてもらっていいですかね?
 過ごしやすくなっていいぞいいぞ、このぐらいでいつも頼むわと思ったら次の日は普通に蒸し暑くなったり。網戸でもちょっとキツいな、もう少し気温下がってくれ~と思ったら次の日の朝が網戸でもちょっとキツいな、ってなる肌寒さを感じたり。

 時季をビミョーに外したそうめんも美味しいんでしょうが、やるんだったらキッチリ仕上げて欲しいんですよ。どこの誰が一度水でシメた後に「ちょっと上げるの速かったかな」とか言ってお湯に戻そうとするんですか。いやいるのかもしんないけど。何事も中途半端は良くないです。中途半端なお前が言うなって? そうね。

 さて、今月のとはずがたりの夜はそれなりにタイムリーなゲームの話。ゲームの話と言っても、自分のやってるゲームのことはこの記事ではほとんど取り扱いません。なんでって、まだ終わってないからです。3ヶ月経ちましたが「進捗どうですか!!!!!!!!!!」って訊かれたら「もう少し待っててね!!!!!!!!」って返すしかないんですね。もう少しってどのぐらいって訊かれたら、らんらららりるれーらーらーらーとお茶を濁すしかないんですね。
 ストーカーから星の危機を救う方の進捗はですね、いま12章です。色々と物語が動きそうなので、サブクエ終わらせーの、カードバトルに打ちこみーのと頑張ってお膳立てしているところです。ラスエリ症候群に陥らないように頑張ります。

 あ、そういや今日はProの予約開始日でしたか。フツーに仕事でそっちに手が回せなかったんですが、転売需要とか関係なしにチューンと瞬殺したみたいですね。
 まあ、一度高くなったものってそう値下がりすることはないし。これまで以上にグラフィックとパフォーマンスを両立させて楽しめるというのは魅力的ですが、現状不満タラタラってほどでもないし。
 この価格設定が為替市況込みなんだとしたら、もしかすると円高に傾けば逆に転売需要が生まれかねないってことで値下がりするかもしれない! …という希望は抜きにしても、一旦様子見ですかねぇ。予約のチャンスはまだあるようですし、今日ダメだった人も根気強く。来月に向かってそろそろ本編に入るとしましょう。



Shock Price 500の想い出


 新しいゲームもいいですが、昔のゲームの話もしましょうか。世紀末のパソコンユーザーの皆さま、覚えていますか「Shock Price 500」。こないだちょっと整理していたら目に留まったので。

 コンシューマーだとD3パブリッシャーのSIMPLEシリーズが有名ですが、ShockPriceはそのPC版といったところ。今は亡きSMEインターメディアからの発売です。名前の通り販売価格は500円(税別)とワンコイン、ただし内容は値段相応にどえらくシンプル。4人打ち麻雀ができるだけとか、大富豪できるだけとか、スロットマシーンを動かせるだけとか、今だったら500円も取れないだろっていうタイトルも多いのですが、実際ヒマつぶしにはちょうど良かったんですよね。

 対応機種はWindows 95とMachintosh。勿論Windows 98でも遊べました。で、この話題を取り上げようと思ったきっかけの『ゴルフ~チャレンジ アット マウナ ラニ リゾート~』。ハワイ島コハラコーストに実在する、マウナラニのゴルフ場をモチーフにしてゴルフするだけのゲーム。クラブ決めて、打つ向きを調整して、後はクリックでスイングとインパクトを決めるっていうごく普通のゴルフゲーム。
 ふと今のパソコンで遊べんのかな? とディスクをぶっこんでみたのですが、インストーラが起動しませんでした。64ビットPCとの互換性が無いんだと。残念。

 ただ、一緒に入っていたデモは起動できました。デモつっても体験版じゃなくてShock Priceシリーズの紹介なんだけどね。スクショを撮ったのでご紹介。

 ね。このゲームの発売時期は2000年だったんですが、当時『みんなのGOLF』も『マリオゴルフ』も出ていた中でのこれですからね。男気すら感じられるシンプルっぷり。あとゲーム以外の紹介デモも入っていたんだけど余計に時代性を感じる一品でした。

 HTMLデータが掲載画像ごと丸々入ってたんで、1999年当時のマウラ ラニ リゾートの紹介ページも見られました。 外部リンクは悉く開けなかったけどな! あとパノラマ映像がmov形式だったんで開けなかった。QuickTime Player…は今はないか。でもmp4に変換できるんだっけ。今度試してみるか。

 ちなみに昔よく遊んでいたのが『ダイビングアクション』だったんですが、こっちはケース空けたら中がカラッポでした。どこ行った。


リスペクトとは何ぞや


 昨日でTGS(東京ゲームショウ)が無事終了しましたね。コロナ禍以降では最高の賑やかさになったんだとか。やっぱりモンハンがお目当てだったのかな。整理券配布はチューンと終了したみたいですけど、なんとか遊ぶ権利を得たハンターの皆さんは楽しめましたか?
 今回、そこまで真面目に観ていなかったのですが、TGSの時期に合わせて新作タイトルの発表もあるわけで。きっといつか来るだろうなーと思っていたけれど驚いたのが『GHOST OF YOTEI』ですかね。TSUSHIMAから舞台も時代も変えてきました。

 で、発表後に目についたのが、アサクリシリーズとの比較。思えば『TSUSHIMA』も発売前は日本版アサクリじゃん、とさんざ比較されましたなぁ。ただ今回はゲーム性ではなく、「リスペクト」っていう観点からの比較がなされているようでして。成程と思うところがないわけではないけれど、そういう形で持ち上げられるのもしっくり来ないところがあります。
 黒澤モードなど、随所随所で日本大好き! 日本の要素採り入れてこ! っていう意気込みの強さは感じられて、かくいう私もそれらを「リスペクト」という表現で評価したこともあるのですが、しかし世のリスペクトと謳われるものは、必ずしもこうした姿勢を無条件に肯定しているわけじゃないよなと。

 いわゆるトンチキジャパンなる概念がありますが、『TSUSHIMA』は典型的なトンチキジャパンからは距離を置いた感じの雰囲気になっていても、トンチキジャパンから脱せられているかといえばそうではなかったでしょう。鎌倉時代だとしたら絶対ありえへんトンチキ武器、トンチキ装備が出てきてたし、随所随所で和歌を詠んだり尺八吹いたりするのも結構トンチキだと思うのですよね。
 考えようによっては、「ホントにコレを以てリスペクトつっていいんだろうか?」とも訝しがられる描写がそこかしこにあるんですよ。仁の考え方や顛末についても、結構アメリカナイズされているように見えます。

 でも、それをわざわざ吊し上げようだなんて、これっぽっちも思わなかったぐらいに楽しめた。面白かったんです、funnyの意味でもinterestingの意味でも。オープンワールドそのものは特別斬新な要素があったわけじゃないけれど基本はしっかりと抑えてあるし、何より当時も今となっても数少ない「和風」オープンワールドの雰囲気が単なる雰囲気だけに留まらない魅力を持っている、っていうのは昔クリアした時の感想でも少し触れた通りです。 
 それはこのゲームがガチガチの「リスペクト」に徹していたら到達できなかった境地だったかもしれない。ガチガチの「リスペクト」でも到達しようと一念発起すれば成せないことはないかもしれないけれど、見える景色は随分違うのではないでしょうか。
 なんにせよ面白い、楽しいってのが一番だろうと。フィクションだろうがノンフィクションだろうが、エンターテインメントはそうあってほしいものと思います。

 だからね。アサクリシャドウズも遊んで楽しいだとか、面白いだとか…そういうところで勝負すること、評価されることがゲームの本懐だと思うんだけど…とにかく、やたら突っ込まれていたり、時々批難が混じったりするのって、このアサクリシャドウズを取り巻く「リスペクト」の有無の問題ではないような気がするんです。いや、でもどうなんだろうか。「リスペクトがない」と「無神経」って同等なんだろうか。うーん…。
 遊ばれる前から「面白くない」感情で弄ばれてしまっている印象。先日発売延期が告知されたわけですが、大分尾を引くことになりそう。『YOTEI』も発表されたばかりでベールに包まれたところが多いってのに、情報の一欠片を握っては騒いでる人もいるみたいで。とはいえ、これも『TSUSHIMA』で通らなかったでもない。面白いって感情を前面に押し出してくれる快作、期待してますよ。


 あぁ、リスペクトと言えば。アレ。やっぱ訴訟沙汰になるんだ…。まぁかくいう自分もね。いま一世風靡しているサイゲ製のガチャ回してる時、なかなかお目当てのを引けないと(特損40億~~~~!!!!)って言葉が零れそうになりますからね。
 そんなんだからお前は毎度天井行くんだって? そうね。