#016 いやぁ衝動って本当に怖いもんですね~
Surfaceペンを新調した。というのも前のスタイラスがうんともすんとも言わなくなってしまったからである。
電池は十分あるはずなのに突然反応しなくなってしまった。うーん、必ずしもないと困るわけではないのだが、あるに越したことはない。だって絵を描くのであれば、指やパッドを使うよりかはスタイラスでやった方が断然に描けるからである。まぁ、もともとのスキルが無いから大した違いはないかもしれんが。
しかし、何にせよ新しいものを買うと心が躍る。はじめにSurfaceを買った時にはなかったペン先セットもついている。ほうほう、これを取り替えることで絵のタッチを変えることができるわけですな。ではではこのHBのペン先を取り…はずして……
くっ…んっんっ……ふーんぬぬぬぬっ……
【30秒後】
はぁはぁ…
取れねぇ。
なんじゃこれ。取り外すのがくっそ大変である。
ご丁寧にもペン先セットはペン先を引っこ抜くペンチみたいなものにもなっており、これでペン先をつまんで取り替えができるという寸法なのだが、この動作が意外にも難しい。つまんで引こうにも、ずるっとペンチ部分だけが引っこ抜かれてしまう。その内肝心のペン先が、ペンチによって若干傷ついてしまった。
スポン。
ようやっと抜けた。だがこれを毎回繰り返してはペン先の寿命が縮んでしまう。やめとこ。私はせっかくの取れたペン先を他の何かに替えることをせず、もう一度指で取り付けた。まぁ簡単に抜けてしまうのもそれはそれで問題なのだが、どうにかならないものか。
とにかく上の絵は今回新調したスタイラスで描いたものである。お値段は8,000円近くするが、まぁ絵や字を書く以外の機能もあるので妥当だといえるだろう。
***
実家に帰って、久しぶりに家電量販店に行ってきた。少し前に来た時から結構品ぞろえが変わっていて、なかなかに見ているだけでも楽しいものだ。
そんでもって白物家電は特にわくわくさせられる。近頃はいろんなギミック(?)が付いている。まるで玩具みたいな機能がてんこ盛りなわけだが、一通り試したくなるのが私の性である。
冷蔵庫だと「真空チルド」がそうである。内蔵されているポンプがチルドルーム内の酸素を吸い出し、真空状態にする。んでもって、このチルドルームを開けると空気が入って「ぷしゅー」と音がするのである。
これはお店でも体験できる。いつも何度でも。何度でも蘇るのである。結局、金曜ロードショーのラピュタを観れなかったなぁ。ワンセグが入ってくれればいいのに。
いかんなぁ、話がそれてしまう。家電量販店でこの冷蔵庫を見るたびに、これをやっちゃう。まず開ける。ぷしゅーといい音が鳴る。で、閉める。しばらく待ってまた開ける。これまたぷしゅーといい音が鳴る。で、閉める。しばらく待ってまた開ける。またまたぷしゅーといい音が鳴る。で、閉める。
何回やっても飽きない。お前は子供か、と突っ込まれるのだが楽しいのだから仕方のないことである。お前は子供か。
絵でも描いたのだが、ぷしゅーと鳴ったときの妙な「背徳感」が何度も何度も引き出しを開ける衝動と化しているのである。ダチョウ俱楽部のごとく「開けるなよ! 絶対開けるなよ!」みたいな雰囲気の中で開けると、そこからは恨みつらみめいた音ではなく、ぷしゅーと気持ちのいい音が鳴ってくれるのだ。「ああ、私いま食べ物にとって良くないものを流し込んでいるんだわ」と、やましいながらも謎の達成感が全身を包み込む。こう書くとただの変態である。
そうそう。実家ではついにブルーレイレコーダーも導入した。それまでテレビの機能を使って外付けHDDに番組を録画していたのだが、これでは残したい番組をほかの所に移せないではないか(ご存じだとは思うが、番組を録画したUSB-HDDを他の機器に接続して視聴するということはできないのである)
、だから移動させるための機器が欲しいという身内からの要望によるものだ。
セットアップを終え、何より目を光らせるのはディスクトレイの開閉である。イジェクトボタンを押すと、側面のフタがパコッと開いて中からディスクトレイがみょーんと飛び出してくる。んでもう一度ボタンを押すと、トレイが格納され、ついでに側面のフタも仕舞われる。
地味に凄いと思う。側面のフタが開くのは分かる。でも自動で閉じるのはどういう原理だ。VHSデッキのような埃避けのシャッターとは違い、この側面のフタは手動で開けてもバネの力とかで自然に閉まるようにはできていない。多分中のモーターがそうさせているんだろうけど、こうしたささやかな動作も「おおおお」と驚かせる。
しばらくネットを介してテレビの外付けHDDからレコーダーのHDDへと録画した番組を移す作業をしていたのだが、この間にも特に用が無いのに時たまリモコンのイジェクトボタンを押して側面のフタを開け閉めしていた。勿論壊さない程度に留めたが「私、頼みもしないのにご丁寧に側面のフタまで閉めさせているんだわ」という妙な背徳感がやはり生まれる。こう書くとただの(ry
他の人はどうだか知らないが私にとって家電というのはこういう楽しみ方がある。説明書を読んで、普通では気づかない機能もいじり倒して。
ま、新調するとけっこう馬鹿にならないんだけどね。懐が。
おしまい。