#138 根元の折れかけたケーブル

 「翼の折れたエンジェル」は名曲ですが、「根元の折れかけたケーブル」はただのゴミです。そういった事態に直面している今日この頃です。

 参った。
 3年ぐらい使い続けてきたSurface君の電源アダプタですが、いよいよもって買い替えるべき状態になりかけています。

 Appleもマイクロソフトも、何でそう「断線」しやすいように作るのでしょうね。何度アダプタの臨終に立ち会ったことか。
 Surface君なんて、現在使っているもので3台目ですよ。1台目は購入時に付属していたもの。2台目は接続端子拡張のために購入したSurface Dock。で、これらが敢え無く断線してしまい追加で購入したのが3台目ということです。

 Surface君の周辺機器はいちいち高いです。最早ボロボロのタイプカバーもそうですが、普通に5桁を要求するシロモノばかり。それでいて耐久性が凄まじくフニャフニャ。ざっけんな、とも言いたくなります。
 サードパーティ製も決して安い買い物ではありませんが、純正よりは長く持っています。5年以上(妊娠による交換を含めて)Surface君と付き合っているのですが、今のアダプタは3年以上持っていますから、余程のパチモンでない限りはコストパフォーマンスが良いと言えます。

 と言うか、2年間で付属品&Surface Dockの2台がそろって逝去するという事態が異常と言うべきか、仮にも純正品のクセしてどんだけ脆く作ってんだと言いたくなります。
 特にSurface Dockなんて、公式サイトから買おうとするとこの値段ですよ?

 税込32,340円でありながら低耐久とか無礼とんのかと。
 高い、重い、脆い。これを買うぐらいならNintendo Switchを買え。同じタッチパネルだし。


 何故こんな風になってしまうのか、それはSurfaceの充電ポートの位置の都合上、使用スタイルによっては根元に負荷がかかりやすいからなんですね。バッテリーといい、また構造の問題ときた。最新のSurface Pro 8でも然程変わっていないように見えるということは、多分マイクロソフトはずっとこの路線で行くのでしょう。虫唾が走る(素敵ですね)。

 画像は拾いものですが、これを使って解説します。

画像1

 純正品ではありませんけれどね。Surface Pro 7から標準搭載されるようになったUSB-C規格は、一応充電できないこともないのですが、マイクロソフトは「普通の充電器を使った方がいいよ」としています。

 それはともかく、左側の黒い円柱に台形の金属端子が付いているのが問題の部分です。マグネットが入っているので、充電ポートにパチッと取り付けることができます。簡単に取り外しができるという点では便利です。

 なのですが、この充電ポートの位置が厄介でして。
 私が使用しているSurface Pro 4ですと、右側のやや下部にあります。キックスタンドを展開する際に使う窪みの上側。

 で、画像の通り、ケーブルの端が上になるようにしてSurfaceに繋いだ後、キックスタンドを展開し、そのままテーブルに置こうとすると、根元に近いところでケーブルが曲がります。当然ながら根元にも負荷がかかり、これを軽減するような施しも特別なされていないので、やがて断線に至るわけです。

 キックスタンドを展開しないで使うとしたら、Surfaceをタブレットで使用する時ぐらいではないでしょうか。タイプカバーを併用する際はキックスタンドを展開せざるを得ない(そのまま取り付けても使えないことはないが、屈んだ状態でキーボードを打つので疲れる、つーかそういう使い方をするユーザーなんてごく少数でしょ?)ので、充電しながら作業をするときは、同時にケーブルに多少なりとも負担をかけることになります。テーブルにケーブルが当たらないギリギリの位置で作業をしろということなのでしょうか。

 よくよく見返してみれば、マイクロソフト公式ではそんな風なシチュエーションで作業している写真を1枚も掲載していないのです。Surface Dockのページでも、キックスタンドを使わないで直置きしているSurface Proと、キーボード側に充電ポートを付けているSurface Bookの写真だけ。
 天下のマイクロソフトも、流石にそういう使用方法は想定していなかったのでしょうね。じゃあ仕方ないな~…と言うとでも?

 実は逆向きに取り付けることもできるのですが、こちらもこちらで負荷がかかる、というかコンセントとの位置が噛み合っているとかでなければ非推奨です。より根元に近い位置でケーブルが曲がり、断線しやすくなるからですね。
 やるとするならば、キックスタンドを最大限展開、つまりは直置きに近い状態にするのがおすすめです。


 まぁ、足掛け5年以上使い続けてきたわけですから、Surfaceの問題に限らずそろそろ買い替えの季節、ではあるのかもしれませんね。しかし、全然最新製品の情報を集めていない。うぅむ、どうしようか。

 以前も記事で述べたように、Surfaceにした理由は検討していたもう一つの候補のVAIOがSurfaceよりも高かったから、ということなのですよね。拘る必要もないのでしょうが、もし次もSurface製品で行くとするのであれば、自分の使用スタイルを鑑みるにSurface ProシリーズではなくSurface Bookの方が良いのではないか、と考えています。
 というかまぁ、最初からそっちを選択していれば良かったのかもしれない。発売したての頃だったので、そもそも在庫が無かったかもしれない。

 信頼性はこちらの方が高そう。値段については、それなりのスペックやアクセサリ(特にタイプカバー)を含めるとほぼ変わらないでしょう。充電ポートの位置も、少なくともSurface Proシリーズよりも断線するリスクが小さそうなので、未来の追加出費分を考えればむしろこちらの方がお得にも見えます
 iPadでもいいんじゃないの? とは思いますが、WindowsのOSを搭載した端末は、最低でも1台確保しておきたい事情がありまして…。コスパ言うならデスクトップの方が…もそうですし、それらをひっくるめてボチボチと検討を始めています。

 件の電源アダプタも慎重に扱えば、もう少し持ちこたえてくれそうですので、わざわざ単体で買い替えるぐらいならパソコンそのものの買い替えまで踏ん張りたいところです。勿論、最早お手上げ状態になってしまった場合は已むを得ない出費となりますが。
 久々にSurface君の近況報告ではありましたが、結局この記事で何が言いたかったかというと、「いい加減、Surfaceのコンセプトと合致していないゴミみたいな仕様のケーブルを製造し続けるのは止めろ」ということだけなのでありました。