#176 炎節TOKYOめぐり
気象学上での「夏」は今月、もっと言えば本日で一区切りですが、実際のところまだまだ夏みたいな暑さは…下手すると10月ぐらいまで続くっていうのが近年のトレンドですよねぇ。現在進行形で台風が来てるわけでね。
っていうかなんですか今年の10号。迷走台風というのは何度か経験していますが、今回は一味違う。大気に中てられて九州と四国をウロチョロしてるっていうよく分からないルート。
この10号の名称「サンサン」っていうのは、香港が提案した少女の名前なんだそうで。本当に日本に観光しにきた少女だったら微笑ましいものですが、現実は雨と風をまき散らしているお天道様の副産物なわけで一刻も早くお帰り願いたいところです。
そんなこんなで蒸し暑い日が続きます。たまーに網戸でもなんとか過ごせる日もあるわけですが、基本ケチらずにエアコンで負荷を掛けない生活をしています。9月もまだまだお世話になりそうな感じ。
それはそれとしてこの夏。お盆休みかどうかはともかく、皆さん帰省やら旅行やらしましたか? まぁ私も、一応それなりには楽しんだ1ヶ月でした。毎回毎回雑談で持たせていますが、たまにはちょっとヒネってみますか…と期待を持たせるほどでもないか。
今回のタイトル通りにね。東京で見てきた2つのモノをばちょこっとご紹介。
1つめ。帝国劇場で観てきました。「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」。もともと昨年に上演していたものですが、帝劇が来年に建て替えすることもあって、クロージング・ラインナップに採用されこの度再上演。
2001年のフランス映画を基にした作品だそうで。恥ずかしながら、その基のやつを観たことのない、ほぼほぼムーラン・ルージュというキャバレーの存在ぐらいしか知らない私でしたが、縁あってチケットを手にしたので観てみました。
パンフレットも。
なんとなく静かに観るもんだと思っていましたが、いざ始まってみると観客席が大盛り上がり。元の映画よろしく往年のヒットナンバーを織り交ぜたバラエティ豊かな楽曲に合わせて、華やかなダンスと不安を感じさせない流石の歌に煽られるようにはじけるクラップ、飛び交う歓声、時々黄色くなったり。ラブストーリーなのでムードあるパートも盛り込まれています。
ストーリー自体は特にヒネりもなく実にシンプルですが、その分エンタテイメントに振っている演出で楽しいショウであったことに違いありません。
あとムーラン・ルージュなのでフレンチカンカンも。オリンピックよりも息合ってて草。逆にオリンピックが絶望的過ぎてたのか?
こちらは2019年のブロードウェイ仕様ですが、鑑賞し終えた後に聴いていました。来月は梅田芸術劇場でやるんだ。
もひとつ。今度は上野にて。
あまりこの「うわそら」で取り上げようとはしていなかったのですが(書けばいいのにね、と我ながら思いつつも)、たまーに美術館に行ってます。東京だと色んな展示が見られていいですねぇ。
で、この機会に前々から気になっていた神護寺の国宝やらなんやらも観に行こうじゃないのと。東京国立博物館に行ってきました。
いやあでも暑いな。東京は。ちょっと歩いただけでも喉がカラッカラ。中に入ってしまえば涼しいもんですが、今度は2時間ほど立ちっぱなし。途中座れるスペースは勿論ありましたけどね。
ここは写真撮影が一部を除いてほとんどNG。そりゃあそうだ。ムーラン・ルージュとは違って(一部展示物の入れ替えがあったけれど)9/8まで東京でやってるので、どんなもんかはその目で確かみてみろ! と投げるとして、ひとつ感想を述べるとすれば「空海も最澄も字が綺麗ね」って。
字がぐにょぐにょしていて何て書いてあるのかよく分からない資料って多いじゃないですか。空海も最澄も、やはり時代が時代ゆえに直筆の文書で現存しているものは限られているとはいえど、展示されているものだけでも分かる丁寧さ。1200年前のアーカイブ、ですが現代人でも「読める…読めるぞ!」となる。飛行石なんか要らなかったんや。実家にあるけどな。昔VHSについてたらしいオマケのやつ。
…いやまあ、あくまでも「文字」として読めるってだけですけどね。どういう内容なのかっていうのは…その…ね。それでも説明パネル込みではありますが、多分こういうことを書いてるんだろうなってのは掴めます。文字すら判読しづらいとこうはいかないもんね。平安時代だけでなく、鎌倉や室町、江戸時代以降の展示物も盛りだくさん。足は痛くなったけれど、充実した2時間でした。
そういう感じで…気象学的にはそろそろ夏を見送る頃合いになりました。
たまにはね。こういうことして人生を楽しんでますよ、みたいなことも書きたいなあと思ってるんで…。
気象学的な秋の楽しみといえば新米ですかね。
皆さんお米足りてます? 米は力ですよ。ところによってはパックご飯すら忽然と消えてたりしますからね。今年は期待できるらしい。ほんじゃ期待しますか。