【蓮ノ空感想文】乙宗梢と「千変万華」が好き過ぎる
はじめに
大賀美沙知さん、ご卒業おめでとうございます。
蓮ノ空って良い曲が多いですよね。
偶然聴いたDEEPNESSのドロップが滅茶苦茶好きで、今までラブライブ!に触れてこなかったのに気づけば蓮ノ空にどっぷりハマってました。
しかも活動記録を見るようになってから改めて曲を聴くと、歌詞の意味がデカ過ぎる。それこそDEEPNESSも、活動記録8話を見た後は歌い出しの「"I'm ok"」のことばかり考えてました。
良い曲×文脈の乗った歌詞=メチャクチャ良い
なので、蓮ノ空で一番好きな曲である「千変万華」のことを、一番好きなキャラクターである乙宗梢さん軸で見て語ります。
「千変万華」という曲
「千変万華」は、活動記録中で103期竜胆祭、つまりラブライブ!地区予選で歌唱するために乙宗梢さんが作った曲です。この時点でもう期待が大きすぎるんですよね。
乙宗梢さんはラブライブ!優勝を一番の目標に掲げてスクールアイドルとしての活動に臨んでいます。そんな中1年前の102期竜胆祭、そしてラブライブ!では、慈の怪我、沙知先輩の引退、綴理とのすれ違いと不運が重なり、憧れていた場所には苦い思い出が残る結果となりました。
しかし、103期竜胆祭は、103期生の入部、綴理との和解、慈の復帰と、スクールアイドルクラブとして万全の状態で迎えられる。ラブライブ!に対する苦い思い出を払拭するリベンジの場というわけですね。
そんな場に向けて乙宗梢さんが作った曲が、「千変万華」です。
これを踏まえて歌詞を見ていきます。
歌い出しから「水彩世界」を意識した歌詞ですね。
去年のラブライブ!以降立ち止まっていた乙宗梢さんがまた歩き出すきっかけになった曲でもある「水彩世界」。
"私と君の色をのせて"咲いた花は、乙宗梢さんが花帆さんと共に歩んできた一日一日そのもので、今や"千の花"と呼べるほどに積み重なっている。
4月には"下手くそ過ぎる未来図"と称し、上手く思い描けなかった自分の未来。しかし、花帆さんと日々を共に歩む中で、"新しい私"に変わる未来を見つけられた。
最初に「水彩世界」を聴いた時は花帆さん寄りの歌詞だと思っていましたが、「千変万華」を聴いてからはスリーズブーケとしての歩みが花帆さんにとっても乙宗梢さんにとっても大きな影響を及ぼしていることを感じさせられました。マジでアンサーソングとして滅茶苦茶綺麗だと思います。
1番Bメロ。
花帆さんをスクールアイドルクラブに勧誘したばかりの頃、乙宗梢さんは以下のような話を花帆さんにしています。
乙宗梢さんにとって、かつてはただただ眩しい夢だったスクールアイドル。
しかし、いざ目指すとその過程には色々な苦労があり、それこそ去年の秋のように酷く傷つくこともあった。それでも、楽しい日々も、辛い日々も、その両方を糧にした先に、スクールアイドルの輝きがある。
乙宗梢さんが、過去を前向きに受け止めて進んでいけるようになったことが表れている歌詞だと思います。ラブライブ!地区予選という去年は"雨"だった場で、これを歌うのが本当にデカい。
また、後々活動記録13話で"雨"という単語に大賀美沙知さんとの文脈が付与されたのも個人的に好きポイントです。彼女が好きな"雨上がり"も、雨が降らなければ来ないんですよね。
サビは一旦飛ばして2番Aメロ~Bメロ。
個人的にはこのAメロが蓮ノ空の全曲の中で一番好きな歌詞です。
 ̄(線)の下(前)に止と書いて"正しい"と読む、まずシンプルに言葉遊びとして滅茶苦茶オシャレなんですよね。その上で文脈が美しすぎる。
去年のラブライブ!以降、乙宗梢さんはお互いを傷つけないよう夕霧綴理さんとの間に一線を引くようになります。同じステージに立つことを求められても、今のままでいい、と。
しかし、乙宗梢さんと夕霧綴理さんの関係性において最も重要な曲であるDEEPNESSにこんな歌詞があります。
ラブライブ!全国大会の辞退後、お互いを傷つけないようにと不干渉条約を結び、そこから時が止まったままの102期生の関係。それでいいと、正しいと信じているつもりだったのに、心の底からはそう思えていなかった。
後輩たちのお陰で、102期生の時計はまた動き出しました。
「踏み込むことを恐れて立ち止まるのを正しいと思わない」
「関係性が変わっていくのは季節が巡るのと同じぐらい当たり前の事」
再三になりますが、これを102期生達にとっては大きな傷跡とも言える竜胆祭、ラブライブ!地区予選の場で歌う曲の歌詞に持ってくるのが本当にデカ過ぎる。
そしてこれも後々付与された要素ですが、活動記録18話で実装された
"[抱きしめる花びら]乙宗梢"、このカードのボイスの一つを取り上げます。
ガチで頭抱えた。乙宗梢さんが線を引いたのは夕霧綴理さんとの関係性だとばかり思っていました。でも、言われてみればそうなんですよね。一度はキレたり敵対視していた他の2人とは違って、乙宗梢さんは最初からある程度沙知先輩の事情に納得していた。その上で、踏み込むことが出来なかった。
夕霧綴理さんに対して踏み込むことが出来たからこそ、それが出来なかった沙知先輩に対しての想いは強くなる。
このカードのボイスを聴いてから、「もう思わない」という言い方により強い決意を感じるようになりました。
Cメロ(Dメロ?)です。
一度はこれでいいと割り切って立ち止まってしまった乙宗梢さん。
でも、花帆さんたちと出会って、楽しくても辛くても、信じて進んだ先にこそ輝きがあると知った。
千変万華全体を通してですが、102期スクールアイドルクラブの秋の出来事を思うと、乙宗梢さんが自身の反省も込めてこれほど前向きな歌詞を書けるようになっているというのは、本当に花帆さんとの出会いが運命だったんだなと思わされますね。
最後、サビです。
冒頭、水彩世界のアンサーであることもあり、この曲の歌詞における"花"は乙宗梢さんがスリーズブーケとして歩んできた日々そのものだと思います。
隣に君がいて、君と過ごすかけがえの無い日々が、私に頑張る力をくれる。
自身の前に進む決意と、その気持ちをくれる相方への想いが出ている歌詞だと思います。
そしてこの曲のサビ、基本的に1番2番で歌詞は変わらないのですが、一番最後の一言だけが違います。
1番は、歌割りが花帆さんで「まだ」
2番は、歌割りは乙宗梢さんで「また」
乙宗梢さんにスクールアイドルという新しい世界を見せてもらって、ずっと走り続けている花帆さんは"まだ"頑張れる。
一方で、去年一度折れてしまった乙宗梢さんは、日野下花帆さんに手を引かれて再び立ち上がった。だから、"また"頑張れる。
スリーズブーケというユニットの関係性が、たった二文字の差で表れていて、物凄く好きな表現です。
まとめ
本当に歌詞が好き過ぎて改めて向き合ってたら普通に泣いてしまった。
ケリーさんいつもありがとう。
私は乙宗梢さんが一番好きなキャラクターなのもあってこの曲の歌詞が一番刺さりましたが、蓮ノ空は他の曲も色んなキャラの色んな想いが出ているように思える歌詞が多くて深く知れば知るほど考えていて楽しいんですよね。
勿論曲単体でもストーリー単体でも楽しいので、結論
【4/22追記】
2nd幕張、偶然銀テープを取れたので花宮初奈さんのコメントに軽い気持ちで目を向けました。そうしたら
「隣に君がいれば頑張れる気がする」
なんて書いてあって、本当に嬉しかった。本当に。