クトゥルフ神話TRPGシナリオ【毒入りスープ改】
※泥紳士様作の毒入りスープの魔改造版のシナリオです。
実際は結構アドリブしているのでこれはもともと考えてたやつ…ぐらいでふんわり…？自由に使ってあげてくださいまし。
………
舞台:小さな密室
毒入りスープ改
(これまでのあらすじ)
いつもと特に変わらないある日のこと。なんだかとっても疲れた「あなた」は、帰宅後自分の部屋のベッドに飛び込み死んだように眠り始めた…
…目を覚ますとそこは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されていた!!「あなた」は部屋の秘密を解き明かし無事脱出できるだろうか?
プレイヤー:１～3人
時間:1～2時間(元ネタ)
推奨技能:
目星 図書館 生物学 歴史
※戦闘はないよ！
NPC
・植物少女「005」
………………………
◇ポインヨ◇
・健康な人が【黄色の薬】を飲むと死ぬ。
・少女は【植物化ウイルス】の症状に苦しんでいる
→時間経過で完全な植物の化け物になり、
【黄金の実】がなる
→【黄金の実】を食べれば帰れる。しかし少女は植物に…
・少女に【黄色い薬】を飲ませると強すぎる副作用に体が耐えきれず暴れ、力つきて死ぬ。最後の力で少女が噛みつき探索者が感染する。(【幸運】?)薬はもうない。このまま植物になるまで待つしかないのだろうか…
・少女に【赤い実のスープ】を飲ませるとほっこり元気になる。なつく。【黄色い花】の挿し絵を見せれば薬のありかを教えてくれるかも。
・【赤い実のスープ】と【黄色い薬】を混ぜて飲むと少女はみるみる元気になり、植物の幹が育ちいくつも【黄金の実】が熟し、ぽろっととれる。(PCの数)
※追記：本番では少女含め幸運に成功した数だけ実を落としました。
……………………
(これまでのあらすじ)
いつもと特に変わらないある日のこと。なんだかとっても疲れた「あなた」は、帰宅後自分の部屋のベッドに飛び込み死んだように眠り始めた…
…「あなた」が目を覚ますとそこは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。
それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。
四方は壁でそれぞれ扉があり、南のみ小窓がついている。
部屋の真ん中にはスープの入ったお皿の乗ったチャブが1つ。ふと気づくと「あなた」たちはチャブを囲んで座布団にちょこんと座っていた!
…………………………
○中心の部屋
この部屋は正方形の和室。
それぞれの壁に以下４つの襖がある。
・少女の部屋(北)
・図書室（西）
・キッチン（東）
・研究室、出口（南）
部屋の中
・古びたちゃぶ台
・座布団
天井には電球がありますが揺れたりしていません。窓もないしあたりまえだよね。
ちゃぶ台
机の上には、以下の二点が置かれています。
・【木製の器とスプーン】
・【紙切れ】
①木製の器とスプーン
木製の器には、真っ赤な液体のスープと思しきものが入っている。とても温かそうで、湯気を立てている。ほかほか…。
●匂いを嗅ぐ
→美味しそうなトマトの匂い。
●なめる
→ペロッ…これは…トマト…？
●飲む
→栄養たっぷりでほっとする素朴な味。ごちそうさまでした。お皿は空になり、底には『005』と書いてあります。
●《生物学》《博物学》ロール
→『これはお店でよく見る種類のトマトではないこと』に気が付きます。
・[植物少女005(瀕死)]がいる場合
スープ有り
→無言でスープを指差す。
スープ無し
→空のスープ皿を見て顔をひきつらせぐったりする。力無くキッチンを指差す。.
②紙切れ
紙切れの内容は以下の通り。
『~安全な飼育マニュアル~
・エサを１日2回忘れずあたえること。
・万が一噛まれるようなことがあれば、落ち着いて入り口の【非常ボタン】を押すこと。非常時以外は決して押してはいけない。
』
●《目星》ロール
成功→文が書かれてる方の紙の裏にも文字が記されていると気づく。
(「裏を見ます」などロールプレイがある場合は開示OK)
紙切れの裏
ボールペンの走り書きで書かれている。
●《幸運》ロール
成功→『…被検体005に噛まれた手から木の芽が…抜いても抜いても生えてくる。助けてくれ、このままでは俺まで…あいつら鍵を何処に隠したんだ……？』あとはもう読めない。
失敗→『被…噛ま………木の芽が………助け………鍵………』ここまでしか読めなかった。
ざぶとん
使い込まれている。何か文字が書いてある…？
<目星>ロール
成功→
この部屋には自分たちが使っていたぶんも含め5つの座布団がある。番号が001～005までついている。
●002のざぶとんに座る
なんだか硬いものに触れます。
壊して見ると中に研究所の名札カードが入っています！
→【研究所の名札カード】
呉遺伝子研究所 財黒 透(ざいくろ とおる)博士
顔写真つき。
……………………………………
北の部屋
真っ暗。
ただし、以下の内容に気が付くことができます。
・部屋の入口の床に植物の根のようなものが見える。
灯りを持って部屋に入ると、今まで真っ暗だった部屋の中がぼうっと…。
ただし、奥まではよく見えない。
・床に倒れている少女
・奥の壁に寄りかかっているいくつもの人影
①少女
蝋燭立てを持ってくると、部屋の中がほんのり明るくなり、すぐ足元に少女が倒れているのに気が付いた。
白い髪の10歳くらいの女の子です。くたびれた白いワンピースを着ています。胸に『005』と書かれた名札をつけています。
ここで少女の顔を覗き込むと、
少女の顔右半分は大量の植物で覆われています。さらに少女の頭から伸びた茎には眼球に似た、まだ青い実がいくつもなっています!!
SAN値チェック→0/1d2
探索者が少女を部屋から出してあげるか、応急手当や医学に成功すると、少女はある程度意識を回復します。
茶の間の【赤いスープ】を飲ませると少女は元気になり、１人で歩くことができますし、技能を使用することもできます。
～少女～
少女 ♀ 10歳
STR:4 DEX:5 INT:10 アイデア:50
CON:6 APP:4 POW:10 幸 運:50
SIZ:10 SAN:0 EDU:6 知 識:30
H P:8 M P:10 回避:10 ダメージボーナス:-1d4
——————————————————————————
[技能]
全て初期値。
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[持ち物]
なし。
[プロフィール]
【植物化病】ウイルスに感染しており、時間経過で完全に植物になります。
少女は喋ることはできません。
②奥の壁にあるいくつもの人影
・更に部屋を見渡すと、薄明るくなった部屋の隅で、壁に寄りかかっているいくつもの人影を発見します。
《目星》または近づいて見てみる
・しかしよく見て見るとそれは植物の幹です。枝がダンスをする人間みたいな形に伸びているから暗がりで人影っぽく見えたんだな。あービックリした。小さい木が4本あるね。
●アイディア、目星
→成功
……この小さな幹には『001』～『004』の名札がついている！さらにそれぞれ手や顔のような…ことにあなたは気づいた！
・少女がいれば少女の『005』名札と同じものだと気づくよ。
◇これを見た探索者は1/1d4の正気度ポイントを失います。
→失敗
ずっとみていると人の顔がついているようにも見える……ような気がしました。いやだこわい。
……………………………
○図書室
オブジェクトは以下の３点となります。
・部屋の中央にある小さな机
・机の上のキャンドル皿に乗せられた蝋燭
・本がいっぱいに詰められた本
本棚にはいろんな本が乱雑に収められています。3冊読めるよ。
《図書館》
1【報告書:謎の植物Aについて】
新しい本ですがだいぶ読み込まれています。
『……今回遺伝子工学によって産み出された植物Aは、人間に寄生し唾液により感染する。そして一度だけ眼球の形をした【黄金の実】をつけるのだ。……』
成功→
『……この【黄金の実】を食べればどんな悪夢からでも覚めることができる。加熱しても効能は問題ないようだ。ただし収穫後数日放置すると完熟しただの赤い実となってしまう。
所長がかつて見たという謎の植物の再現はできているだろうか……』
失敗→
『……色が落ちただの赤い実となってしまう。スープにすると生臭さが消え美味しく食べることができる。栄養たっぷりで消化もよく胃が弱い人にもおすすめ……』以下スープのレシピが書いてある……。
《生物学》《目星》
・少女の頭になっているのはまだ青いけれど挿し絵と同じ実だとわかります。
・逆に奥の木に成っている実や冷蔵庫の実は熟し過ぎた実だとわかります。
2【妖精さんと黄色の花】
かなり古い本です。埃を被っていました。
『……これは島に流れ着いた私たちのご先祖様から受け継いだ秘薬です。彼らは海賊で、【黄色い毒】を用いて島を占領してしまったのです。決して、決して悪用しませんように。幼い私たち兄妹は父に何度も言い聞かされました。………』
成功→
『………私はとある事件の後、この毒薬が『薬』となるのでは？と考えました。【ある種の実】と混ぜることでその薬効をまろやかにし、身体を蝕む病巣だけを除去することが出来たのです。………私たち一族が守ってきたものが時を越え、今度は誰かを救うことができるでしょうか？
著:メアリ R.』
失敗→
………本をパラパラとめくると挿し絵が目にとまります。それは『【黄色い花】を胸に刺し【赤い実】を持った海賊の絵』です。作者のサインが書いてありますが字が汚すぎて読めません……
・《アイディア》《生物学》
黄色い薬の瓶に描かれた黄色い花と同じものだとわかります。
3【タイトルのないアルバム】
まっくらだったりぶれてたり…よく分からない写真がたくさんあります。だいぶ古いです。
《目星》
成功→
最初のページに不自然な空白があります。
写真を一度張り、はがしたようなあとがついています。
ふと一枚の写真が目にとまります。
《アイディア》
成功
→
まるで木のような怪物、灰色の植物だがこれは肉食性の怪物だ!!【0/1D6】
◇ろうそく
部屋の中央には蝋燭が置かれています。
半分以上溶けています。
(少女の残り時間的な感じ)
………………………………
◇キッチン
・食器棚
・ガスコンロ
・冷蔵庫
◇食器棚
中身
・銀色のスプーン
・木のお皿
・【銀色のスプーン】
●《歴史》《地質学》《薬学》
成功→
銀は昔毒味に用いられてた事を知っている。
・【木のお皿】
4つあります。
●目星なりなんなり
成功→
それぞれ001～004の番号が書いてあります。
《アイディア》
・少女の木の名札を見ていれば、あなたはこれが同じ字であることに気づきます。
◇ガスコンロ
蓋をしてある大きな鍋が置いてあります。
この鍋に入っているのは美味しそうなスープですが、まだ眼球型の実の原型が残っています。トマトじゃなかったんだね。SAN0/1d2
このスープは、木製の器のスープと同様のものです。
探索者が必要とするのであれば、赤いスープを補充することができます。おかわりしてもいいよ。
◇冷蔵庫
中には5つのプラスチックのケースが入っています。
《目星》
それぞれ『001』～『005』と書かれています。中には赤い実がぎっしり入っていますが、『005』のみ空です。
……………………
◇南
小窓がある扉です。小窓の向こうは真っ暗で何も見えません…。
よく見る→
《アイディア》
ただただ闇…しかしそこには”なにか”がいる！あなたは直感的にそう感じてしまった!
目の前の闇からこちらを伺う何者かの視線をはっきりと感じてしまったのだ！
【SANチェック1/1ｄ3】
扉を開けると、ここは現代的な真新しい空間です。白い壁に囲まれており大変明るいです。あれ？と思って扉を見ると小窓に真っ黒な写真が張り付けてあります…ずいぶん古い写真です
《目星》
→文字が書いてあります。
「わたしはどうしてもわすれられない」
また奥の壁には大きな金属の扉があります。
この部屋にあるもの
・薬棚
・たくさんの植物の標本
・赤い実がなった大きな木
・研究室の机
・扉
・薬棚
鍵がかかっています。この鍵は関係者のカードをぴっと当てると開くタイプのアレです。鍵開けできないし強化ガラスです。
→鍵を見つけ開けると
・【古びたラベルの薬A】
古くてラベルがよく見えません。
瓶には『猛毒!!注意!!!』と書いてあります。
《目星》
本と同じ黄色い花だとわかります。
→スプーンをつけると毒だとわかるでしょう。
・【古びたラベルの瓶B】
何かマークがついています。
《歴史》《薬学》《目星》
バイオハザードマークです。
ウイルスが入っています。
→スプーンをつけるとなにも変化はありません。絶対飲むなよ。
・赤い実がなった大きな木
薬棚に覆い被さるように生えている、成人男性ほどの丈の木です。眼球の形の赤い実がなっています。
・他の部屋より大きいですが同じ種類です。
《目星》
→成功
幹に巻き込まれた服の切れ端のようなものが見えます。よく見るとこの木は『薬を手にいれようと強化ガラスを叩いている人間の姿』に見えます。
名札ケースがついています。しかし中身の名札カードはありません。
・研究室の机
これも真新しい机です。
上にノートが乗っています。
『
001はおとなしい。
002は手癖が悪くものを何処かに隠す。
003はいつも寝ている。
004は何かを伝えたいのか叫んでいる。
005は新入りだが狂暴だ。噛まれないように。』
・扉
重い金属の扉です。絶対に開きそうにありません。
【アイディア】
→隣に押された【非常ボタン】があります。
………
少女に【赤い実】+【黄色い薬】を飲ませる
(スープでも生でもOK)と
少女の頭に生えた幹がメキメキ音をたてて…ぽろっと取れました!
取れた幹にはすっかり熟して黄金に輝く実が成っています！
実はPCの数だけなります。
→取り合ってもいいし、スープにしてもよい。
食べる(スープでも生でも)→
探索者達は激しい頭痛に襲われ、視界が歪みます!!ぐるぐる……
○少女が黄金の実を食べた場合、
少女も同じように苦しげに顔を歪ませて、探索者達に手を伸ばします。
○少女に食べさせた場合
膝をついてあなた達を心配そうに見つめます。
「あなた」は、崩れゆく精神と遠のく意識の中、少女が小さく、ありがとう、と……
………
あなたは、自分の部屋で目覚めます。
汗びっしょりで起き上がり、時刻を確認すると3時になっているでしょう。
嫌な夢を見たな、と思いながらもシャワーに入り、再び眠りに落ちるのでした。
○少女を助けた
なんかいい感じに……？
みんな出身違うし…少女がテレビに一瞬映ったことに気づいたとかかな……？
○少女を見捨てた
……無事目が覚めたあなたは「知人が行方不明になったらしい」との噂を聞きました。
なんと夜のうちにその人はいなくなっていて、代わりに赤い実をつけた大きな木が部屋の中に生えていたとか。
……変な話だ……と思いながらも、そのうち特に変わらない日のなかで忘れて行きました……。
今日もとっても疲れた「あなた」は、帰宅後自分の部屋のベッドに飛び込み死んだように眠り始めたのでした…
○時間切れ
少女が完全に植物になってしまう。
【1d3/1d8】
死ぬ直前貴方腕に噛み付こうとします。
【幸運-10】
NG→ウイルスが感染してしまいます。
噛まれた後を見た【1／1D6】
黄金の実が3つなっています。食べれば帰れるでしょう……。
○【黄色い薬】のみを少女に飲ませる。
少女は薬を飲み……
毒で苦しみもがき始めました……
死ぬ直前貴方腕に噛み付こうとします。
【幸運-10】
NG→ウイルスが感染してしまいます。
噛まれた後を見た【1／1D6】
薬によって木は分離されましたが、薬の副作用により少女は息絶えてしまいました……
少女の死亡を目撃【1/1d4+1】
黄金の実が3つなっています。食べれば帰れるでしょう……。
○噛まれた
あなたは、自分の部屋で目覚めます。
汗びっしょりで起き上がり、時刻を確認すると2時になっています。
あなた達は嫌な夢を見たな、と思いつつ……ふと腕を見ると……
傷口から何か植物の芽が生えているのを見つけました。
○部屋に残った
あなたは一人部屋に残されました……
ウイルスの瓶と黄色い毒はあります。ご自由にお過ごしください……。
……………………
おまけ
○呉遺伝子研究所初代所長は『呉もよこ』
学生の頃ある神話生物の写真を持ち帰る
→神話生物を調べ始めおかしくなる
→『植物のような神話生物』にハマる
→生物学と医学を駆使し同じものを産み出そうとする……
窓に貼ってあった写真は『あのアルバムで最も古い写真』つまり学生時代に撮った写真。
Ending
○無事抜け出せた
【1d6の正気度を獲得】
○少女と脱出した
【1d3+1の正気度を獲得】