ボルダリング
先日ボルダリングに初挑戦した。
前からやってみたいな~と思い続けてはいたがなかなか機会が無くて、漠然と頭の片隅に置きっぱなしになっていた。
私には夏になると毎回思い出す言葉がある。
「一生に一度の夏にしよう」
大学一年生の夏休み前に、大学でできた友達と一緒にサマーセールで服を買うべく訪れたとあるショップのその夏のセールのキャッチコピーがなんかこんな言葉だった。
よくある言葉ではあるのだが、なんとなくその時の私たちには響いて、
「そうだよ!一生に一度の夏にするためには買わなきゃ!」と言ってお互いに散財した。
秀逸なキャッチコピーだ。
そんな8年ほど前に出会ったこの言葉をことあるごとに私は思い出してしまうようになった。
何かをやってみたいな~とか、ここにいってみたいな~と思うけど、でもどうしよっかな~と迷うときに、いや一生に一度の夏にするためにはやってみよう!とか行ってみよう!と背中を押す言葉として私の中に出てくるのだ。
それは別に夏に限らず、冬なら一生に一度の冬にしようと思うし、ざっくり言ってしまえば一度きりの人生なんだからと同じ意味を持っている。
ボルダリングもこのパターンで、夏期休暇中に久しぶりに友人とランチをした際に、ボルダリングしてみたいんだよね~と話したら彼女も興味があるとのことで、すぐに行く日を約束して実行に移すことにした。一生の一度の夏’20なのではじめてボルダリングに挑戦するぞということである。
漠然としたなんか楽しそうだしやってみたいな~という程度だったので、当然何の知識もない。ボルダリングなのかボルタリングなのかもよくわかっていなかったが、とりあえず近くでできる場所がないか探したらちょうどよさそうなところがあったので、後日彼女と二人で着替えを持参で行ってみた。
なんせ知識がないので、勝手に命綱があるものだと思いこんでいたのだが、そんなものはなく、カラフルなぼこぼこがたくさんついた壁面が結構な角度でそびえ立つ様に急に不安になったが、トレーナーらしきお兄さんがめちゃくちゃ親切に教えてくれてとても楽しかったし良い汗をかくことができた。またやりたい。
その後丁度良い時間に映画「のぼる小寺さん」の上映があったので、汗だくのまま2人でミニシアターに向かった。
ボルタリング部の小寺さんとそのまわりの人たちを描いためちゃめちゃ爽やかで良い青春映画で、私たちの心は浄化された。(https://eiga.com/movie/92107/)
そもそも私は普段全く運動をしないので、こんなに気持ちいい汗をかいたことへの身体的達成感と、今日の体験につながる題材の良い映画をみれたことによる精神的満足感で、その日は幸せな気持ちでぐっすり眠ることができた。最高。
次の日になって一日遅れでやってくる全身を襲う筋肉痛のことはこの時は全く知る由もなかった。
でも本当に楽しかったのでまた挑戦しようと思います。