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ジョージア、天国に一番近い国(1)リアル出川イングリッシュinトルコ【イスタンブール、トビリシ】

2023/12/27 1日目

 ジョージアに行くと言ったら、誰もに「何しに行くの」と聞かれた。答えに窮する問いだった。「すごくいいって聞いたから」以外にあんまり理由がなかった。もちろん後付けすればいくらでも理由はあるけれど、やっぱり「なんとなく」以外の答えはないなと思った。

 2023年から2024年の年末年始は、会社が元々1/4まで休みだったこともあり、1/5さえ休めば年明けの三連休まで続けて休むことができた。社会人にしては相当長い期間の旅行ができる暦だ。そのころの円安といったら本当に酷いものだったけど、そんなことを気にしていいのは時間に余裕のある人だけだと思い、海外渡航を決めた。
 本当はイランに行くつもりだったのだが、飛行機を取る直前にイスラエルがとんでもないことになってしまい、さすがに行く勇気が出なかった。そもそもイランは広すぎて、2週間じゃ到底もったいないという感じもした。
 そんなわけで、国の広さもほどほどで、兼ねてから行きたかったジョージアに行くことにしたのだった。

 12/26出発の深夜便を予約していたのだが、12/25〜26で沖縄出張がはいってしまったため、12/26の朝沖縄を出て、午後に自宅に着いてから、オンラインの打ち合わせを2本済ませ、再び空港に向かうという鬼のスケジュールになってしまい、本当に本当にバタバタだった。致命的な忘れ物もなく出発できて本当に良かったと思う(一眼レフのメモリーカードや、タイムリーに写真データを写すためのアダプタといった、小さな忘れ物はたくさんした)。

 行きは羽田空港の第3ターミナルからだった。沖縄に出張するときは(その日の朝も)第1ターミナルなので、なんとなく海外のニオイがするそのターミナルは、慣れ親しんだ羽田とは思えなかった。

 呆れるほど時間のかかる手荷物預けを経て、飛行機に乗り込む。今回はトルコ航空、イスタンブールでの乗り継ぎである。
 機内はほとんど満席だった。着いたのが直前だったからか、席は3人席の真ん中。致し方ない。両サイドに座るのは、モロッコですっかり見慣れた中東系の顔の男性だった。妙にしっかりくるんだよなあ、この顔。

 直近の海外はインドがJAL(マイル利用)でモロッコがエミレーツ航空だったし、その前は確かウズベキスタンだったので、久しぶりにエミレーツ以外の中東系航空会社を利用したのだが、エミレーツの専売特許だと思っていたアメニティポーチ(アイマスク・スリッパ・靴下・歯ブラシがセットになっている)が配られたことにまず驚いた。しかもデザインがエミレーツよりかなりかわいかった。

 深夜の羽田をぬるぬると出発する。国際線なので映画が豊富だ。いつものごとく、「有名だからちょっと気になってたけどわざわざ見るほどじゃない」映画を鑑賞(今回は「クルエラ」。3.1/5点というところ)。
 機内食はJapanese editionがあったので、試しにお願いしてみると、照り焼きにされた魚や焼きそばが出てきた。クオリティはともあれ、エミレーツほど量が多すぎなくていい塩梅だった。

なかなか美味しかった
朝出てきたほう。焼きそばおいしかった。


 イスタンブールまでのフライト時間はかなりの長さで、私は窮屈な座席で足を伸ばしたり縮めたりしながらなんとかして眠りについた。浅く薄い眠りの中で、イスタンブールについてからのことを考える。行きは、6:45にイスタンブールに着き、乗り継ぎ便は13:20発。かなり長い時間、空港で過ごすことになる。ふと、これだけ時間があれば、ちょっとだけイスタンブールの街中観光ができちゃうんじゃないかという思いが鎌首をもたげた。そんなことはこの瞬間まで全く考えてなかったので、イスタンブールの観光スポットも、市内までのアクセス手段や所要時間も、通貨レートも、何一つわからない。インターネットがないので、調べるすべもない。空港を出ない方が、ずっと安全でスリルがないなと思ったし、たぶん手間暇かけて外に出ても大した観光はできないだろうとも思った。けれど、ここで挑戦しないことは、ちょっと自分らしくない気がした。
 せっかくだし、ちょっと出てみよう。その決断を後から後悔するような気もしたけれど、一旦やってみることにした。

 飛行機は遅れることなく空港に着いた。これまで、乗り継ぎの時間を利用しての観光をやったことがなかったので、全く勝手が分からない。ひとまずTransitの係員に聞くと、普通に出てまた入ればいいだけらしい。そうなんだ。
 乗り継ぎ客ばかりのTransitを抜けて、passport controlエリアに向かう。若い女性の係員が立っていたので、「乗り継ぎ時間が5時間くらいあるんだけど、市内に行って戻って来られると思う?」と聞いてみた。彼女は少し肩をすくめて「できると思うわよ」といかにも無責任に言った。そして、市内へのアクセスはエアポートシャトルがあるから、そこの係の人に聞いてみたら、とアドバイスしてくれた。私はお礼を言い、意を決して出国ゲートを出た。さて、もう後戻りできないぞ。
 あまりにも情報がなさ過ぎたので、一緒に出国ゲートに並んでいた日本人らしき二人組の女性に話しかけてみたが、彼女たちはどうやらすぐに国内線に乗ってカッパドキアに行ってしまうらしい。残念。次にトルコに来るときはそのルートにしようと思った。

 ひとまず現金を手に入れなければ。通貨の単位も知らないままに、空港内の両替所に向かう。日本円では両替ができないジョージアに向けて、まとまったドルを持ってきていたので、それを両替することにした。空港内の大手両替所で、300ドルをまとめて両替すれば、余った金額は同じレートで再両替してくれるというサービスをやっていた。今回のように一時的に出国するような場合にはちょうどよさそうだ。きちんとした両替所で信頼できそうなのでお願いすることにした。両替している間、係員に、「イスタンブールのことを何一つ知らなくて、13:20の便に乗る必要があるんだけど、どこかおすすめの場所はある?」と訊ねた。人の良さそうな笑みを浮かべた太った男性は、何やら小難しい地名を口にした。到底覚えられなかったので、紙にメモしてもらうことにした。
 どんな場所かと聞くと、何やらごにょごにょ説明してくれたがよくわかんなかった。最終的にとにかくヒストリカルなことだけは把握したのでとする。バスで直接アクセスできるよ、とも。
 このおっちゃんのセンスに賭けよう。私は行き先の記されたメモを握りしめてゲートを出た。

これ一枚を頼りに向かう。ミッションスタート

 シャトルバスの乗車場所については、両替所の係員の男性から「一番下の階にいけ」と言われていたので、とりあえずエレベーターを探して乗った。エレベーターが開くと、まさにバスターミナルが広がっていた。私は出てすぐの所に立っていた警備員に、そのくちゃくちゃのメモを見せて、ここにいくのはどのバスに乗ればいいか、と聞いた。12番だよ、と言われ、柱番号を見て歩く。途中、チケット販売所のような場所があり、そういえばバスの乗り方も知らないことに気づいた。
 販売所のおじさんに「チケットってここで買うの?」ときく。ICカードがない場合はここで買うらしい。聞いといて良かった。また念のためくちゃくちゃのメモを見せて「ここに行きたい」と伝えた。彼はふんふんと頷き「ブルーモスクなら12番だね」と言った。あ、これ、ブルーモスクなのか!辛うじて聞いたことのある観光スポットの名前が出てきて、私はテンションがすっかり上がった。
 バスチケットを無事入手する。販売所のおじさんは日本好きで、「Oh! Sushi」なるアプリをスマホにインストールしていた。何かの店のスタンプカードなのだろうか、全く用途のわからないアプリである。

ちょっとデカめ


 12番のバスは、30分に一本くらいの頻度で運行していたので、10分くらい待って8時くらいに来た。乗り込む際にもう一度メモを見せると、「これはこのバスに乗った後にメトロに乗り継ぎだな」と言われた。あれ、バスで直接行けるって話だったんですが。そう思いつつ、まあ行けるならいいかと乗り込む。そこでふと、所要時間を聞いてなかったことを思い出した。「どのくらいかかる?」と聞くと、「1時間くらいかな」とのこと。9時に着けば、1〜2時間くらいは散策できそうだな。安心して座席に身を沈める。

 バスは定刻通り出発した。メトロに乗り継ぐという次なるタスクの情報を収集するため、周りに座っている乗客にメモを見せて聞いてみたが、知っている人には出会えなかった。有名な場所かと思いきやそうでもないのだろうか。ブルーモスクという単語も出したのだが、みんな首を捻るばかりだった。こいつらまさか観光客じゃないのか?

綺麗な川
車窓越しの景色

 所要時間は1時間と言われたので、普通に受け入れていたのだが、いざ乗ってみるとなんだかすごく空港から遠いところにきてしまったように感じた。ていうか、車で1時間って冷静に結構遠くないか?こんなところまで来ちゃって、無事空港まで戻れるのかな。悪いことに道路は死ぬほど混んでいた。だんだん不安が募る。今どこにいてどこに向かうか何一つわかっていないので、この道路の混雑によってどのくらい遅延するのかも、全くわからない有様だった。しかも当然だがスマホの電波はなく、現在地も全然わからない。
 最悪、途中で降りて引き返そうか。そんなことまで考えていたが、バスはなんだかんだで時間通りに到着した。
 降りた場所にメトロチケットの係員がいるかと思ったのだが、自動販売機らしきものがあるだけで、スタッフが見当たらない。あまり時間もなさそうだったので、タクシーで行くことにした。バスターミナルで暇そうにしているドライバーに声をかける。場所を見せて、メーターを使えるか聞くと、なんと快諾。あとからわかったが、イスタンブールのタクシーはわりとメーターを使ってくれる。基本的にタクシーがメーターを使ってくれない国にしか行っていなかったのでこれにはすごく驚いた。
 ドライバーは英語をほとんど話せないようで、肝心の「何分かかるか」というところが全然わからなかった。目的の場所まで、タクシーで10分くらいかと思っていたのだが、交通事故なのかなんなのか、30分くらいかかりそうな気配だった。私は流石に焦って、このあとエアポートに行かないといけないのだというと、700リラ(約4,000円くらい)で行ってくれるとのことだった。もう一度さっきのバスステーションに戻ってハラハラさせられるより、まとめてタクシーで行った方がいい気がした。私は飛行機の時間を伝え、交渉は成立した。

 ……はずだった。目的地に近づくと(無事ブルーモスクが遠くに見えた)、ドライバーは「オテル?」と聞いてきた。どうやらhotelと言っているようだ。でも、今日はhotelじゃなくてエアポートに行きたいのだ。何がどう伝わってるのかわからないので相手のスマホを借りてGoogle翻訳を起動したが、そもそも相手が話せる言語がどれなのか設定してくれず、結局意思疎通が図れなくて、私は困り果ててしまった。そんなやりとりを、ブルーモスクに向かう広場に面した狭い道路でやっていたのだが、広場にいた青年が見かねて車の外から声をかけてきた。英語の話せる彼がなんとか通訳してくれたので、飛行機が13:20でたることを説明した。手荷物預けがないとはいえ、さすがに11:30には着いていないといけないだろうと思ったのだが、青年は「11:30にここを出るので大丈夫だよ」と言った。本当か?そのときは勢いでそうかと思い、ドライバーと11:30に待ち合わせることを約束してタクシーを降りる。
 青年は周辺のバザールの情報も教えてくれ、何なら案内しようかといってくれた。ありがたかったが、何か買わされそうだし、一緒に行動するのもないかと思い、まずはブルーモスクに向かった。

可愛い水色
文字の入り方はちょっとウズベクっぽい
どこにでも猫はいる

 ブルーモスクは、思っていたより青々しくはなかったが、そのサイズ感にとにかく圧倒された。中に一度足を踏み入れると、全面に細かな紋様が描かれており、モロッコのモスクとはまた違った雰囲気だった。観光客でごった返していて、落ち着いて楽しむ感じではなかったものの、その空間の片隅まで信仰が浸透していることが、素人ながらよくわかった。

 ブルーモスクを出て、近くにあるというBAZARを探す。Google mapが使えないので、現在地をわからなくならないようにしなければならず、気が抜けなかった。
 青年が言っていたBAZARかどうかはわからないが、それらしき商店が並ぶ通りを発見したので散策してみる。モロッコより道が大分広くて、人も少なくて、ごちゃごちゃ感がなくて、ちょっと物足りなかった。

謎の売店の謎のお菓子
綺麗すぎるぞバザール
ちょっとヨーロッパ風
よくわからないオブジェ


 当て所もなく散策を続けながら、改めて集合時間について考える。11:30にタクシーに乗って、本当に間に合うんだろうか?
 やっぱりタクシー、早いやつに乗っちゃおう。ブルーモスクの方に戻ると、なんと翻訳してくれた青年がまだ同じところに立っていた(きっと観光客向けになんらかの商売をしているんだろう)。ずいぶん戻ってくるのが早いねと言われたので、やっぱり11:30は不安だから、タクシーを捕まえようかと思う、と話すと、彼は近場のタクシーの運転手に声をかけて、交渉を手伝ってくれた。
 自分で手配していたタクシーと同じ値段で行ってくれることになったので、改めてタクシーに乗り込む。最初は快調な走り出しだったのだが、やがて道路が妙に混んできた。運転手が、つたない英語で設営するには、どうやら交通事故で大渋滞とのこと。アウトバーンを追加料金で使っていいかと聞かれた。うーん、うそくさい。とはいえ、こっちも間に合わなかったら困る。背に腹は代えられんと、了承した。たぶんかなり盛った金額を請求されたと思うけど、まあ、いいや。

 再両替の時間も加味すると、やっぱり結構ギリギリだった。11:30に出ていたら、絶対間に合っていなかったと思う。よかった。
 なんとか搭乗口にたどり着き、イスタンブール空港で1時間だけ使えるwifiをいまさらつなげてちょっとだけまったりしていたら、搭乗口を1つ間違えていて普通に乗り遅れそうになった(知らない間に「Final Bording」になってた)。モロッコに行くときも同じようなことしたな。学びがない。

 飛行機に乗り込むと、隣に座っているおじさんが、席に収まりきっていることが奇跡みたいなふくよかさで、めちゃくちゃびびった。なんというか、ミチミチだった。こんなサイズ感の人間はエコノミーに乗ったらいかんだろうと思った。

 とはいえ、イスタンブールからジョージアへのフライトは、2時間くらいとあっという間なのでつらくはない。
 イスタンブールのドタバタですっかりやり切った感があったが、無事にジョージアに入国した。大体18時くらいだっただろうか。今回もロストバゲッジはなし。ラッキー。

 まずは両替をせねばならない。空港の両替所はいっぱいあって、レートがめっちゃ悪いと聞いていたので、その中でひときわいいレートの両替所で両替した。あとから分かったのだが、実はその両替所のレートよりいいレートの両替所は市内で一つも見かけなかった。空港のレートが全部悪いというわけでもないようだ。
 空港にはフリーwifi(Tbilishi Loves Youとかいうかわいい名前)があったが、SIMも様々な種類があって、中でも14日間でネット・電話無制限の20ラリ(1000円くらい)という格安のプランがあったのでそのまま契約することにした。

 トビリシ国際空港から市内へは、タクシーが定石だ。その辺に止まっているタクシーは大体ぼったくりなので、ジョージアではBoltかYandexというアプリが必須である。これはいわゆるUberと一緒で、行先を設定しておけば支払いまで勝手にやってくれる優れものである(登録には電話番号が必要なので、入国前に設定しておくことをおすすめする)。
 Boltでマッチしたドライバーと会うのにも結構苦労したが(電話がかかってきても言葉が通じずなかなか合流できなかった)何とか乗り込み、まずはその日の宿に向かう。
 40分ほど市内を走り、宿に到着した(それでも数百円なのでおどろきだ)。宿といったが、住所にあったのはいかにも普通の民家という感じで、玄関チャイムを鳴らすしか手段がない。ガチャリと扉が開き、感じのいいお母さんが私を迎え入れてくれた。

いい感じの部屋 これで1泊2000円しないのはいい宿だと思う

 2階の部屋に荷物を置き、夕飯を食べに外に出ることにした。宿のお母さんにおすすめを聞くと、10分ほど歩いたエリアに飲食店が色々とある通りがあるそうだ。事前にいくつか調べていたジョージア料理のお店も近そうだったので、とりあえず行ってみることに。
 そのエリアの街並みは、いかにもヨーロッパらしい重厚な建物が並ぶ中に、大きな野良犬が我が物顔で歩いていて、ヨーロッパなんだかアジアなんだか、脳みそが混乱する光景だった。独特の魅力があるなと思う。

ヨーロッパっぽい
でかめの犬がラフにそのへんを歩いている


 通りは、クリスマスの飾りできらきらと輝いていた。きっとこのクリスマスモード、1月7日まで続くんだろうな。そう思うとわくわくした。
 お目当てのローカルな食堂は、なんと12/25~1/15まで丸ごと休みだった。なんという度胸。最高かよ。あきらめて、通りをふらふら歩く。Google mapで比較的評価の高そうな店を発見し、試しに入ってみることにした。

貼り紙に注目
こちらが代打のお店。いかにもである

 薄暗いお店に入り、妙にゆとりあるテーブルが並ぶ店内で、目についた奥の席に座った。隣にはロシア人のカップルらしき2人が座っている。周りに一人客はほとんどいなかった。
 メニューを開く。さて、ジョージア一食目。何を行くか。
 とりあえず、某牛丼屋の影響で唯一知っているジョージア料理--シュクメルリをオーダーすることにした。あとはもちろん、ジョージアといえばワインだ。ワインの選択肢はとにかくシンプルで、赤も白も、「ドライ」または「セミスイート」の二拓だった。セミスイートってなんだろうと思いながら、ひとまず白ワインを頼んでみることに。
 ほどなくしてサーブされたワインは、しばしばこじゃれたレストランで登場する小太りのワイングラスなんて目じゃねえぜとでもいいたげに武骨なグラスに、なみなみと赤ワインが注がれていた。ちょっと気取ってグラスの中の液体を回そうもんなら、中の液体がたちまちこぼれて、テーブルの上はびちゃびちゃになっちゃうだろうなという感じだった。さすが、酒飲みの国。

 さらに、満を持して登場したシュクメルリはとんでもないサイズ感だった。絶対一人で食べる量じゃない。なのに、味付けはかなり塩気が強くて、単体で食べるのはなかなかハード。やむなくパンと、ちょっとやけくそでサラダも頼んでやった。

ジョージアサラダ
ほぼ半身入ってる 日本のと違って白くなく、カリカリ鶏のアヒージョって感じで、ワイン待ったなし
量が多い。


 果敢なフードファイトを繰り広げていると、隣に座っていたロシア人の女性が話しかけてきた。彼女たちもジョージアで年越しするそうだ。私が一人旅なことを知ると、「もし年越しが暇だったら一緒に何かのイベントに行こう」と誘ってくれた。どうなるかはわからないが、選択肢が増えるのはありがたい話。インスタを交換し、その場は分かれた。

 パンパンのおなかを抱えてホテルに戻る。長い、長い一日だった。明日はトビリシ観光である。ふかふかのベッドにもぐりこみ、私は幸福に目を閉じた。

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