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2020名古屋大学法学部3年次編入試験体験記①-2.筆記試験について(小論文)

前回の記事はこちら

こんにちは。かなどめです。
今回は小論文対策について書きます。
私自身小論文がかなり苦手で、指導教員からは「もし1次で落ちることがあれば、それは疑うまでもなく小論文でずっこけたのが理由になる」と言われるくらい直前までギリギリな仕上がりでした。

1.使用した参考書


『法科大学院小論文闘う25題』3冊
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『教養としてのロースクール小論文(上・下)』
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Z会のロースクール小論文対策冊子(模範解答付)
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過去問5年分
指導教員が用意してくれた問題


名大の直近の問題は3問形式で、1問目(150)2問目(400)3問目(800)の文字数だったと記憶しています。『法科大学院小論文闘う25題』では、文字数が似ている問題を引っこ抜いて勉強していました。
(小論文の技術に関しては、参考書や予備校やオンラインサロンが教えてくれると思うので ここでは何も書きません)

2.添削について

個人的に1番効果があったのは添削です。
小論文は兎に角出来が悪かったので、まず他人に見せたくないし、とりわけ指導教員には恥ずかしくて見せたくなかったわけですが、出さないと何も始まらないので、意を決して1年生の11月ごろに初めて添削を依頼しました。

先生「思っていたより悲惨でした。問3はかなり良いですが、1と2は悲惨です」
添削を終えた指導教員の第一声

1と2が悲惨。つまり問題文をろくに読めていないということを指します。ええ。いやぁああああ本当に怖かった。もうこんなん言われた日にゃ、それ以降も添削は控えたくなるくらいに悲惨。最初の添削のあとは、指導教員の模範解答をいただいたので、まずそれを写経しました。上達するには良い文章の真似をするのが1番手っ取り早い方法だと考えたからです(事実これは早いうちからやって正解でした)。

最初の添削を終えて、2回目の添削は12月でした。
名大ロースクールの未修コースの過去問を改題したものを解きました。これもまぁまぁ酷かったのですが、2回目以降は添削が返ってきたらなるべく早く(理想は3日以内)に添削のリライトを提出するようにしていました。
編入試験対策を通して、指導教員の通常業務(大学業務と研究)に差し障りのない程度に留めたかったため、添削を依頼した問題は片手でも余る程度でしたが、全てリライトを繰り返していたので、それなりの濃密さになっていたと思います。添削→添削のリライト→リライトのリライトのように重ねていくと、指導教員からの朱書きコメントの数や、その内容も段々変わっていくので、解いていて実力がついていく実感がありました。実例を下に下げておきます。

いつだったかの添削で浴びた、大学教員の放つ「素人質問恐縮砲」。死ぬほど怖かった。
2020年4月の返却メール

「素人質問で恐縮ですが」はガチで怖い。これを書かせてしまった罪悪感に怯えながら、リライトした。その日のうちにリライトの添削を依頼したのを記憶している。

和訳のところでも書きましたが、添削は人によって評価ポイントが異なることが多いです。自分の信頼できる指導してくれる人(予備校、合格者、大学の先生)のことを信じて、恐怖に怯えながらコツコツ答練と添削とリライトを重ねていくのが大切かなと思います。

それと余談ですが、添削以外には文章を書く特訓も併せて、1日1題ペースで闘う25題から選んだ問題と全文和訳3題を解いていました。ツイッターで①その日解いた問題(過去問なら大学名、参考書を読んだんなら題名、和訳なら出典etc)②次の解く問題をツイートして、外部から監視されている状況を作り、勉強のペースを崩さないようにしていました。これもやってよかったと思います。

3.実施方法の変更

2020年6月ごろにコロナの影響で、筆記試験が中止になり、代わりに志望理由書が従前の3倍の重量になりました。筆記試験の中止から受験者数がガッと増え160人強の受験者から、1次試験の合格者は13人にまで絞られました。我ながらよく突破したよなと思います。
次は志望理由書と口頭試問について書きます。そして最後に所感です。あと2回投稿しますので、お付き合いくだされば幸いです。

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