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八村塁事件と僕の感想

 八村がレイカーズのインタビューで日本代表の体制について批判し、ネットの一部の界隈で話題沸騰している。
インタビューでは若干ぼかしながら話しているため、誰に対する批判なのか不明だったが八村自身のTwitterで一般の人が上げていたコメントを自身でリポストしており、組み合わせてみると批判対象がハッキリしたと僕は思う。

簡単に僕基準でまとめると、バスケ日本代表の監督ホーバスと日本バスケット協会について批判的であることがわかる。

で、個人的にはホーバス監督自身は日本の代表にはあっていると思っていたし、前回のパリオリンピックでは優勝候補のフランスにほぼほぼ勝っていたと思う。
日本が目指すべき方向としてはその前のワールドカップの散々な出来に比べたら明るい材料ばかりと思っていたバスケファンは少なくないだろう。
国内でみてもbリーグも盛り上がりを見せつつあるなかで、八村のこのタイミングでのホーバス批判は少し熱気に水をさされたように感じたのが正直なとこらだ。

八村が指摘する拝金主義やビジネス目的というのはスポーツが興行である以上避けては通れない側面だ。現にNBAもビジネスとして成功していなければ、1人の選手に40億円も払えるようになれるとは思えない。

練習やホーバスの方針に関してはよくわからないが、試合を見る限りセンターをトップに置いたピックアンドロールオフェンスはNBAでも一般的なスタイルだしそこまで違和感を感じなかった。
八村のポストプレイも行われていたし、バランスとして調和が取れていたように思う。
なにが問題だったのか出来れば詳しいコメントを待ちたいところだ。

ただ、八村が言うように今回は素晴らしいメンツを揃えていたのも事実。NBA選手の八村・渡邊に加え、今季NBAに挑戦している河村勇輝、ホーキンソンの安定感に加え、富樫比江島のベテラン陣も揃っていた。

その中で群を抜いた実績を引っさげているのは八村なのは間違いないだろう。
NCAAトップカテゴリーのゴンザガ大学を出てNBA全体ドラフト9位という日本人としては初の快挙を上げており、NBAでもローテーションプレイヤーとして残り続けられているのはとんでもなく凄いことだ。
この凄さをちゃんと分かっていない人が、彼に軽々に批判的なことを言ってしまっているのだろう。
NBAに入るには、凄いざっくり言うと世界の数千の大学とヨーロッパを中心としたプロプレイヤーたちが同時に争い合うドラフトで選出されなければならない。
たった60人の枠で。
その中で全体ドラフト9位というのはどれだけ期待され、またどれだけの競争に勝ち抜いてきたか想像すら出来ない。
そして、その選ばれた怪物たちの中で7年も残っている。
ぼくはウォーリアーズのファンでかれこれ10年くらいはNBAを観ているからわかる。主力と見なされない選手たちはすぐにいなくなる。とんでもなく競争が激しい世界だからだ。

だから、そのことには必ず敬意を払うべきだろう。


その八村が高校まで日本で育ったという文化的な側面は彼が圧倒的なフィジカルを有していることを除いても、日本の高校バスケプレイヤーたちには夢を与えたと思う。(渡邊雄太の活躍も相まっている)
それまでは流川楓のように早くアメリカに行くことが日本人としてNBAに行けるルートに思われていたが、八村渡邊の2人が高校までは日本でもNBAに行けるルートの道を作ったのだ。

八村は日本と子供のためにプレイしてきたとも発言している。
今後の発言も、その点だけは残しておいて欲しいと個人的には思う。


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