劇スオケコン感想~東京室内管弦楽団最強伝説~
2023年1月7日パシフィコ横浜国立大ホールで、東京室内管弦楽団とスタァライト九九組による劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトオーケストラコンサートが開催。昼の部に行ってきました。思い返せば8月に劇スからスタァライトにハマり、狂ったように長文noteを書いたり二次創作をしたりしている中でオーケストラコンサートの存在を知りました。吹奏楽をやっていた自分にとってプロの管弦楽団とスタァライトのコンボは幻覚かと思うくらいの好きなものと好きなものの組み合わせ。それを見逃してしまったことを死ぬほど後悔したことを覚えています。その絶望を忘れた頃に再演の告知。歓喜しながらスタァライトシートを購入し、今に至ります。
スタァライトシートのおかげで割りと前の方の席に座れて、一番聴きたい楽器であるファゴットも絶妙に見える位置。何より演者の表情が肉眼で視認できるレベルの近さでした。最高。観劇やライブの機会があったら席への課金は絶対ケチらんと心に決めました。
なんか流れで列に並んだら入場列で入場しちゃって場内はグッズ買えないしあらら~~~ってやってる間に袖から音出しの音が聞こえてきてアガりました。本番前の無秩序な音出しとそれが鎮まる瞬間ってなんであんなに興奮するんでしょうか。身が引き締まる~~~~!チューニング中ずっと腕つねって興奮を抑えていました。
開幕の再生賛美曲は・・・めっちゃ良かったんだけど思ったよりスピーカーに近くて音圧に耳が慣れずパートの聴き分けとかがあんまりできませんでした。無念。ラスサビ前の「夢を描き」のバックでなってるファゴットソリが一番、一番好きなんです。劇スの曲の中で一番好き!まあ聴き取れなかったんですけど・・・・・・!BD買っちゃうからいいもんね~!曲全体としてはもちろん最高。
そこから劇伴。でしたっけ?マジで記憶が断続的というか曖昧なんで違ったらすいません。とにかく東京室内管弦楽団が最強だったのだけ脳に焼き付いてるんですよ。colar temperatureから始まり劇ス本編の映像と共に、幾度となく見返した劇スの曲をプロのオーケストラの生演奏で聴けるという至上の贅沢。上手い。上手いって言い方はおこがましいというか失礼な気がしてきたけどそうとしか言いようがない。前回のオケコンのBDは買ってて観てるんですけど生は全然違う。迫力というか、最後の挨拶で三森さんが言っていたように”魂”乗ってる。ほんとに超うまかった。ファゴットは存在感がエグかったです。編成的に木低牛耳ってるもんね。それにしてもの迫力でした。何をどうやったらあんな音色と音量が出るのか、もうよくわかりませんw!
特に大好きなcolar temperatureが生で聴けて嬉しい。一音目の入りからもう、格が違う。テレビで、iPadで、ヘッドホンで、映画館で、何度も聴いて来た開幕を飾る名曲ですが、オケの生に勝るものなし!!!後追いで入るホルンの音色も最高最高!結構長めで曲調の変化も多く、これ自体映画みたいな曲ですよね。弦の厚みがあって今までで一番好きなcolar temperatureでした。
劇伴も最高でしたが、やっぱ生歌レヴュー曲はもう・・・気が狂う!
wi(l)d-screen baroqueの迫力とかヤバかったですからね、マジで。一人の声量とは思えない迫力というか、ああこれ相手にするのは無理だなっていう圧を感じました。あれを前にしてまともに向かっていけるのは天堂くらい。 「ラララ」の部分は甘く舌ったらずな幼い歌い方をしていて「自然の摂理なのね」で急激に牙を剝かれて劇スでうお~!ってなったニュアンスを生歌で聴ける喜びが凄かったです。伴奏の間奏での民族的なニュアンスの演奏も凄い良かった。
わがままハイウェイ!!!良かったですね本当に2人揃って出来て。自分なんかは前回のオケコンの時はスタァライトのスの字も知らなかったんですが、その時からずっと2人揃ってこの曲を出来なかったのが心残りだった人も多いんでしょうね。隣のお兄さん涙ぐんでたのが印象的です。良かったねお兄さん。曲はもちろん良くて、今まで静謐な雰囲気で来たのに急に歌謡曲チックな金管が鳴り響いてそういうの、やってくれるのね!!ってちょっと笑いそうになりました。ライト演出もドギツイ色合いで最高!一気に空間を塗り替えられた感じがします。そんで歌うめえ。前回は音源だったから余計に生歌との違いが際立ちますね。キレイなのは音源なのかもしれないけど生だからこそ分かる感情の色がある。それから距離が近いからこそ分かる佇まいから滲む雰囲気。ただ立ってるだけなのに立ち方や少しの身振りで伊藤さんからは気だるげでセクシーな感じが、生田さんからはダンディさが伝わってきました。良すぎ。曲の最後にマジの花びらが散ってきた演出も超良かったですね。手元に来てくれたら一生の思い出になったのにな~。
もう順番めちゃくちゃなんだけどWSBの後?に一回ご挨拶タイムと謎のジェスチャーゲームが入っていた気がする。気のせいかも。ふ、雰囲気が!って正直ちょっと思ったけど、開始からずっと東京室内管弦楽団の最強演奏を完全に理解せねばと耳と目と脳ガンギマりで鑑賞していたのであれがいいリラックスになった気がします。可愛かったしなんでもいいだろ。アマギフもらえて良かったね!
その後に舞台少女心得だっけ!?もう分かんない!!!寝てたんかカスがって言われそうだけどこちとら素晴らしいものであればあるほど忘れやすくなるんですよ、分かりますか?その場での鑑賞と解釈に全リソースを割いてるから本来起こるはずの記憶という動作がキャンセルされてるんだと思います。最大限の好意的な解釈。
ただ時系列が終わってるだけで演奏の記憶はしっかり残っています。舞台少女心得と約束タワー、一転して割としっとりめに歌う感じで綺麗でした。舞台少女心得ってスタァライトのオタクを無差別に泣かせる魔力みたいなものがありますね。ロロロでのあれやこれやを思い出して涙腺が緩む緩む。実際一人ずつパートを歌い上げていくところを観てるんだから感動もひとしおです。そして約束タワーは前回と違い歌唱あり。作中の超名シーンと共に歌アリで聴けるのは本当に嬉しかったです。
時系列が終わってますがレヴュー曲に戻ります。
MSP!!!!!今回の超期待曲の一つです(全部そうだけども)。もちろん曲として好きなのもあるけど、大きな理由はやはり!イントロのファゴットが気持ちいいからです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
生で!聴けた!家でBD見た時も大興奮してたけどあれを生で聴けるのは本当に最高!よすぎよすぎよすぎ!!!ブラバンでやったらバリサク辺りに取られちゃうんですけど、ファゴットがやるからこその渋めというか、独特の音色での良さがあるんですわ!あの瞬間会場で一番キモいオタクスマイルしていたのは俺!その数分後は普通に泣いてたんですけどね。MSPは泣くだろ。普通にね。曲中無音になるのをそのままやるの凄いですよね。音に満ちてたホールが緊迫感溢れる無音に包まれるあの瞬間。これも現地じゃないと味わえない。岩田さんの表情が恐ろしすぎて気絶するかと思いました。歌が上手すぎて歌手かと思うけどあの場においては舞台女優ですからね。あの表情で目が合ったらひかりは泣いちゃう。天堂もビビると思う。「そんなんじゃ任せられないな」の部分が嘲るような、失笑するようなニュアンスだったの鳥肌ものでした。演技力と恐怖二つの意味で。そしてCメロ!俺は劇スで毎回泣くんですが普通に泣きました。家でiPadのショボ環境で観てて泣くんだからそりゃ泣くよな。アウトロでの2人の劇ス再現も本当に良かった。最後にまひるを見て、しっかり視線を合わせたあとは振り返らず毅然と進んでいくひかり。それを見送った後、静かに、決意を抱くように一つ頷き自らの道へと進んでいくまひる。オタク落涙。別に台詞があるわけじゃないのに劇スでのシーンがありありとイメージできるのはやっぱり2人の演技力によるものなんでしょうね。超良かった。ファゴットも良かった!!!
畳みかけるようにペン:力:刀。泣きました。以上。一応じゅんなななが最推しである自分にとって、この曲は特別な曲です。というか因果が逆で、劇スで初めてこの曲を聴いたのがきっかけでスタァライトにハマったくらいの大事な大事な曲です。それを!最高のオーケストラをバックに生歌生演奏で聴ける奇跡!!!開始前からちょっと泣いてました。佐藤さんも小泉さんも歌が上手すぎる。Aメロの佐藤さんの歌声、凄い綺麗だった。ちゃんと「ガァオ」も入ってバナナポイント+877点!で、やっぱり一番の見どころは純那がもう一度ななに立ち向かうまでの変遷ですよね。超絶技巧のバイオリンソロから始まり、劇中シーンの完全再現と言わんばかりの濃いスモークと黄色のライト。向き合う2人と重なる歌声、リンクする歌詞、そんで”理解ってる”としか言いようのない翡翠色へのライトチェンジ!!!演出歌音楽の総合芸術ですわ!!!!!もう泣くよこんなんは!アウトロもね~~~~よかったね。佐藤さんは一度だけ振り返って小泉さんは振り返らない。台詞まで聞こえてくるようでした。超良かった~~~~!本当にスタァライトにハマるきっかけになるくらい大きな感動と衝撃を与えてくれた曲だったのでマジで嬉しかったです。一生の思い出だわな!!!!
で、確かここでfocusとキリンのためのレクイエムがあったと思います。特にレクイエムはミステリアスなメロディーから始まり本当に壮大な広がり方をするので大好きです。オーボエソロも最高でした。弦の数が多いから迫力が全然違うんだよな。color temperture始め劇中伴奏とメロディーを一部共有していながら全く違う印象を感じるのも好きポイントです。やっぱり盛り上がるのはレヴュー曲なんですけど、それに全く負けないくらい劇伴もすばらしいですね。歌がない分演奏のパワーを直に浴びれるから余計に感じました。
ひと段落ついたところでそろそろ終わりを意識するころ。美しき人或いは其れは。まずはそう!!!ACT1でのファゴットの妖しさ満点のソリですね!!ダブリ独特の音色があの怪しい~~感じにハマりにハマってるんですよね!!!!この曲も超期待してた曲の一つです。MSPがブラバン的な方面でのファゴットの良さならこっちは正しくオケとしての本領発揮って感じ!そんで富田さんと相羽さんの歌。単純な上手さの話しで言ったらこの2人がやっぱ一番かなって思うんですよね~~~。迫力が、伸びがもう凄い。オペラ歌手じゃんもう。2人の表情もバチバチに決まってて、敵対心剥き出しで最高でした。まさにレヴューですよ。歌でパフォーマンスでキラめきで殴り合ってる。あれが一番レヴューだったかもしれない。で、実はここでも泣いてました。毎回そうなんですけど、クロディーヌの口上からの天堂初日の出の所で泣いちゃうんですよ。他のタイミングとは違い、なんというか荘厳なものを見た時の感動でないちゃうんですよね。す、すげ~~~~!っていう感情。富士山から初日の出見て泣いてる人と同じノリなんじゃないですかね(陰キャなのでそんな機会は一生来ないためあくまで想像です)?とにかく、余りにも立派過ぎる富田さんの見得まで見てこの2人強すぎる~~~!ってニコニコしながら涙ぐんでました。嘘です。ニヤニヤしながら涙ぐんでました。さぞかしキモかったろうなあ。最後の最後ですれ違うように移動してたのもめっちゃ良かったです。色々良かったんですけど結局歌が死ぬほど上手すぎ上手すぎだったって話に集約されるからあんまり書くことが無いです。そういうことです。あ、炎のように真っ赤なライトに染まった中、満足気な表情の2人が同じ方向の袖に掃けていくラストは最高でした。曲の最後も荘厳で決して明るいものではなく、舞台も火に染まる中、それでも嬉しそうな2人が一緒にいるの超いい終わり方だったと思います。全然書くことあったな。でもやっぱり一番良かったのは歌です。上手すぎ。二番目がファゴットのソリで三番目がヴァイオリンソロ。
レヴュー曲(正確にはレヴューじゃないけどそんなことは知らん)ラストはスーパースタァスペクタクル。こんなん感受性がバグり散らかしてる時に聴いたら泣いてしまう!って思って当然のように号泣しました。そりゃそう。三森さんの歌がマジで上手くてもう開幕から・・・!曲が盛り上がり始めてからの高音域マジで凄かったですね。そして盛り上げて盛り上げて盛り上げてからの爆発するような煌めく金管の伸ばしと共に華恋の再生産。ここ1泣きです。本当に目まぐるしく表情を変える曲ですね。遂に再会した2人の掛け合い、そんで何回いうんだって話だけど生歌!マジでも~~~~~最高!!!合間のフルートソロも大好きなんで聴けて良かったです。もうちょい暴れて欲しかった気もしたけど抑えめのも好き。そしてラストに向かう少し落ち着くパート。color tempertureのフレーズが混じったりしてもう本当にこの幸せな時間が終わるんだなという実感がじわじわ湧いてきました。そして最後のセリフ。何も考えられずただただ号泣しました。本当に良い。本当に、良い!!2人の歌声、そして東京室内管弦楽団の音色が強く強く強く響いていました。ポジションゼロ!って声、聞こえた気がします。マジでめちゃくちゃ泣いちゃった。
そして最後の締めとなる私たちはもう舞台の上。ハンドクラップが死ぬほど走ってて大丈夫なのこれ!?ってなって最初の一回以降手はお膝だったの、普通にノリ悪かったなと反省しています。プロがその程度でミスるわけなかったわ。というかそんなこと考えてたの最初だけですぐに曲に夢中になっちゃったんですよね。マジで大好きな曲なので。本当に幸せそうに、9人揃って!歌っていて超良いです。曲を聴きつつ九九組の皆の仕草や、今2人顔見合わせてた!みたいなのを常に察知してたので眼球がもげるかと思いましたが。九人皆でフレーズを繋げていって、サビでそれが重なるので一人一人の歌声を聴きつつその重なりも聴けるのがこの曲の良い所だと思います。一番ラストの、皆のサビのフレーズに重ねて更に小山さんと三森さんのそれぞれのソロが重なり、最後に伸ばしで全員重なるあの超超超最高な部分も生で聴けたんでもう・・・本当に思い残すことは無いです。皆本当に楽しそうに歌っていました。あんな姿を間近で見れて、幸せです。
それはそれとして手拍子はBD買ったら家で一人でやっておきます。こういうところだぞ、俺。
といったところで一旦落ち着きキャスト皆からのご挨拶があって、(三森さんのスピリチュアルトークめっちゃ面白かったです)本当の最後の2曲。
自分舞台の方ちゃんと見てないんでStar Paradeに関してはあんま色々言えません!ちゃんと見るか・・・・・・!でも曲はマジで良かったし「1番負けたくない人は1番大切な人」というキラーフレーズの凄まじさはしっかり感じました。皆顔見合わせてたし・・・!ある意味この世で一番贅沢な初見勢かもしれない。オケコンが初見て。
そしてラストの星のダイアローグ。アニメを通して観て、それを何度も観返して、愛着と馴染みのある一曲での締めでした。この曲も管弦とのシナジーが凄いので曲の大事さとしてもオケコンとの相性としても大トリを飾るに相応しい一曲だったと思います。ラスサビ前の3拍子大好き!
なんか、めっちゃ長くなっちゃいました。心に強く残った部分だけを覚書として取っておこうとしただけなのにそれが存外多かったんですかね。俺の夏休みを丸々燃え上がらせ、20年弱の人生の中でも特に爪痕を残した作品の一つである劇場版レヴュースタァライト。その楽曲をプロの管弦楽団の演奏と共に楽しめるというのは吹奏楽部の端くれとしては余りにも楽しすぎる、嬉しすぎる、幸せ過ぎる公演でした。想定よりは長くなったけど、実際に現地で脳内を飛び交っていた嵐のような感情に比べたらこの文章も些細なもの。BDも出るはずですし、少し時間が経ってから改めて家で鑑賞しなおしたいと思います。オーケストラコンサート、本当に良かったです。レヴュースタァライト、ありがとう!東京室内管弦楽団、ありがとう!スタァライト九九組、ありがとう!!!!今日は超楽しかったです!!!!!!
一番可愛かったの、マエストロのおじさん
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