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1月1日。ヒッチハイクで帰省してみた

 こんにちは、うしーぷです。札幌から神奈川の実家に帰省するため、2022の1月1日に、八戸(青森県)から赤羽(東京都)までヒッチハイクさせていただきました。今回はその記録です。

きっかけ

 2021年の夏休みに読んだ堀江貴文さんの「ゼロ」という本に、ヒッチハイクの魅力が書かれていて、いつかやってみたいなと思っていました。
 同年の12月の頭に、年末はヒッチハイクして帰省しようかなと友人に話したところ、それめっちゃおもろいやん!と盛り上がり、すっかりやる気になりました。
 しかし、1週間もするとやる気は不安に代わりました。
「コロナもまだ収まってないし、来年やれば良くね、やっぱ辞めた」
 冬休みが始まってからは、読書や英検の勉強をして過ごしていました。
 しかし、12月31日の16時半、やっぱりやらなければいけないのでは?有言実行するべきでは?このまま新年を迎えていいのか?という心の声が聞こえてきました。
 私は今まで、やりたいことや目標はたくさんありましたが、成し遂げられたことはあまりありませんでした。自分を変えたい。その思いに突き動かされて、急遽準備を始めました。バス1450円、フェリー4480円(学生料金)だったので、八戸に着いた時点でフェリーで引き返せなくなるようにするために所持金は1万円にしました。

札幌のバス乗り場へ

 ルートを検索したところ、18時札幌発のバスに乗れば、21時15分苫小牧発のフェリーに乗れることがわかりました。
 家を出た時にはあまり時間がなかったので、バス乗り場までは走りました。17時55分に到着。セーフ。バスは予定通り到着し、フェリーに乗ることができました。

フェリーで年越し、八戸到着

 フェリーは2022年1月1日4時45分に八戸港に到着しました。4時の船内アナウンスで目が覚め、持っていたメモ帳にこのように書きました。今気づきましたが、「省」が間違ってましたね。

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 これを片手にフェリーの中で5,6回声を掛けたところで、徒歩での乗客の下船アナウンス。下船しなければいけなくなったので、フェリーを出てきた車にアピールする方法に切り替えました。


 車が通りそうな道路の脇の歩道に立ち、右手はメモ帳をもって上に上げ、左手は親指を上に突き立て(ヒッチハイカーがよくやるやつ)、エドはるみさんのようなポーズで待っていました。40分位待ちましたが、またもや収穫がなかったので、東北自動車道の手前まで歩くことにしました。ドライバーから見ても、メモ帳がちっちゃくて何書いてるかわかんなかったと思います笑。


 途中、コンビニで段ボールをいただき、下の写真のように書きました。さらに歩き、8時半に高速の入り口に到着。歩いている途中、なんでこんなことしてしまったんだろう‥。引き返そうかな、でもその分のお金ないし、ていうかなんで持ってこなかったんだろう。といった後悔と、大丈夫だ!頑張れ!という気持ちが入り交じっていました。

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人生初のヒッチハイク

 雪の中、両手で段ボールを掲げ待つこと50分。ついに、乗せていただきました!二人の小さいお子さん連れのご家族でした。なんと、反対方面に向かっていたにもかかわらず、最寄りのSAまで送って下さったのです。さらに、できたての今川焼きもごちそうになりました‥すごくおいしかったです、ありがとうございました涙。


 そこからは直接声を掛けていきました。大体10組程に声を掛けるとOKしていただけたかなと思います。岩手県の南部までは、SA1つずつ間隔で、3台の車に乗らせていただきました。


 二組目は若いカップルさんでした。八戸に初日の出を見に行った帰りだったそうです。私に沢山質問して下さり、とてもお話しやすかったです。また、トラックの運転手さんに声を掛けるといいんじゃない、と一緒になって作戦を考えて下さいました。


 次に乗せていただいたのは年配のご夫婦で、座敷わらしのでる宿に旅行されていたそうです。旦那さんは国立競技場やさいたまアリーナ、ディズニーシーなど建設をされていたんだとか!別れ際にはお小遣いをいただきました‥。


 四台目は若いご夫婦の車でした。この間、吹雪で高速が閉鎖になってしまいましたが、再び高速に入り、SAまで送って下さいました。渋滞に巻き込まれながらも穏やかに送り届けて下さり、ありがたかったです。

 乗せていただいた皆様、ありがとうございました!

 この時点で13時半だったので、徹夜しないと帰れないなと思っていました。

Tご夫妻との出会い

 そんな時に乗せていただいたのがTご夫妻です。次のSAまでとお願いしたのですが、大宮まで帰るからそこまで送っていいよと仰るのです。私にとって願ってもいないことでしたが、お言葉に甘えさせていただきました。

 道中では肉まんとお茶をごちそうになりました。また、私の将来に関しても考えて下さり、今までは無かった視点を得ることが出来ました。

 途中、またも高速が閉鎖になり、渋滞に巻き込まれながらも、8時間以上かけて(フェリーは7.5時間だった)、しかも交通の便がいいからと赤羽駅まで送って下さいました‥。それも、我が家へのお土産付きです。お土産のしめさばは家族に大好評でした!

 赤羽駅からは電車を使いましたが、無事に1月1日のうちに帰省することができました(アポなしだったので家族は驚いていましたが笑)。Tご夫妻に出会えなければ確実に間に合いませんでしたし、冬のSAで雪だるまになっていたかもしれません。ありがとうございました。

ヒッチハイクを終えて

 成長した点としては、人目が大して気にならなくなくなったことや、断られても別に何も失いはしないと思えるようになったところです。何より、有言実行できたことは大きな成長でした。ですが、大胆なことが一つできたからといって、何でも出来るようにはなりません。相変わらず課題は面倒くさいし、テストも嫌です笑。やっぱり、自分の土台となるのは、単発の行動ではなく、日々の習慣なのだと思います。

 元々、自分の成長の為にと始めたヒッチハイク。それ以上に心に残ったのは、車に乗せて下さった方々の、give and giveな姿勢です。どうしてこんなに尽くしてくれるのだろう。何度もそう思いました。私も他人を信頼し、何かを与えられる人でありたいと思いました。

反省点

 乗らせていただく側として、与えられるものは楽しい時間を提供することくらいだと思いますが、私は黙っている時間も多々ありました。次のSAまでは乗せて貰えるだろうと安堵していたからです。質問できることやお話できることはいくらでもありましたし、まだまだ自分中心に物事を考えていることを痛感しました。

 また、雪による通行止めを全く考慮していませんでした。それだけでなく、急いで家を出たためにカイロや酔い止め(バスとフェリーで酔いました)を忘れました。今回、上手くいったのは単に運が良かっただけで、衝動的に行動する危険性も実感しました。

最後に

 声を掛けさせていただいた全ての方々、急な帰省にも関わらず受け入れてくれた家族、そして車に乗せて下さった方々に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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