【雑記】中世ヨーロッパの薬草魔女
今回はの雑記ネタは「中世ヨーロッパの薬草魔女さん」について、知りうる限りのネタをご紹介。といっても、数はそんなにないですが、私見も兼ねて(いつもそんな感じ)。
ご興味ある方多いです。
某SNSでたま~に中世ヨーロッパの薬草ネタを呟いているのですが、「毒草」と「魔除けの花(ハーブ)」ネタは総じてご興味ある方が多いようで毎回いいねポチ率が多いです。ファンタジー好きの方が多いからなのか、魔術に興味ありますな方が多いのか(知らんけど)。
「中世ヨーロッパの薬草(毒草)=魔女=魔女たちの秘薬=なんかミステリアスなもの」という、謎の連鎖が自然発生する傾向がございます。特に違和感はないように思うんですが、この「魔女」の位置付けがファンタジー世界と当時の世界ではちょっとだけ異なります。
中世当時のいわゆる「魔女」と囁かれた方々は、都市部と田舎地域ではだいぶイメージが異なっていたのではないかと思います。というのも、魔女は薬草の心得をもっている方が大半なのですが、医療系(治癒系)の知識を持ち、病や怪我をした時に頼られる存在であったのかなと考えています。特に田舎の方になればなるほど、専門のお医者さんや修道院という存在は皆無に近いので、魔女さん方に頼る方々は相当多かったのかなー、と。
もちろん、現代の医療知識に比べれば雲泥の差があるやもですが、何もしないよりかは数百倍マシでしたでしょうし、ある程度まで効果があるものはあったわけでして。そういう意味では、とても頼りになる存在でもあったのかなと思います。
ただ、そんな活躍が気に食わなかったのが(言い方)、神の教えを広める聖職者の方々。「神が持つ知識を乱用し、悪魔の道に人々を誘おうとしている云々かんぬん(以下割愛)」という、まぁまぁこじつけ理由で追っ払いたかったのはたぶん合っていたのかなと思います。有名?な魔女裁判なんかはその辺りの背景をかじっているようにも見えますし。
「異常なまでの正確な知識を有する人」は、だいたい怖がられていたり恐れられていたのは当時よくあったもんでして、神への冒涜だ&生かしておけぬというめっちゃ歪んだ思想でこの世から亡き者へという考え、ホントなんだかなぁという気持ちになります。中世の後、華やかなルネサンスに入ってからはその考えはほぼ一蹴されるわけですが、中世でも才能を認めて欲しかったもんです。
現代の「薬草魔女」の存在
おります(突然の結論)。
自分の周りにも数人「薬草魔女さん」はおりまして、大半の方は普段からハーブやアロマテラピー、カウンセリングに関わるお仕事をされております。海外にも「薬草魔女ですー」と明言している方はかなり多いので、普通に現代社会に溶け込んでいるような感じですね。
ぶっちゃけていうと、ハーブの効能や知識などについては実践されている方が多いので、薬草魔女さんに聞いた方が早いです。現役バリバリの方が多いですし。あとお話していると、薬草の歴史にもお詳しいので中世ネタで盛り上がることもしばしばあり、個人的にもよき勉強になります。
中世の本草書(医学などに纏わる記録集的なもの)に、謎の薬草が書かれていることがしばしばあるんですが、検索ポチしたりハーブの辞典をめくっても出てこなかったのが、薬草魔女さんに伺ったらあっさり解決、という事例もありましたし(マジっこびびった)。
「時代が変われば価値観も変わる」といいますが、中世ヨーロッパの薬草魔女さん方は、当時の不安定な社会情勢の中で「表には出ない縁の下の力持ち」だったことは、あながち間違いでもないのかなーと思いました。
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