哲学対話の実践レポート
私は国語の教員をして、今年で5年目になります。今年の4月から国語の時間や総合学習の時間を使って哲学対話に取り組んでいます。
この哲学対話についてまとめました。
【目次】
1、哲学対話をやりたいと思ったきっかけ
2、やり方
❶考えを準備(個人の時間)
❷えんたく(グループの時間)
❸問い出し・問決め
❹考えを準備(個人の時間)
❺ボードトーク
❻5KP(5枚の紙でプレゼン)の準備
❼発表練習、発表(5KP発表)
❽作文
1、哲学対話をやりたいと思ったきっかけ
哲学対話というのは何かというと、一つのテーマについて自分たちで問を立てて自由に話をするというものです。
私は大学で「哲学対話的な」時間を体験してきたと思っています。ご飯を食べている時、お酒を飲んでいる時、時には授業中、急に「結婚とは?」とか、「文化祭とは?」とか、「クリスマスとは?」と言った問いで始まり、それぞれが意見を言ったり、言わなかったり。それにまた先生が意見したり、質問したり、学生同士で質問したり。好き勝手話し、脱線したり、しなかったりして、また戻ってきて、また問い、ときどき調べてみて、また話す。
自分の話と人の話を比較したり、今まで当たり前だといわれてきたことを問い直して、新たな考えの可能性に自分からたどり着く感覚がとても嬉しくてたまりませんでした。
「世の中って本当にわからないことがたくさんあるんだなあ。」「誰かが言っているから正解ではなく、より良いと思える答えを自分でつくっていくんだなあ!(ガウディのサグラダファミリアみたいに)!」「勉強って最高におもしろいなあ!」という感覚を持ったのも、この体験があったからだと思います。
生徒にもなんとかこの体験をしてもらいたい。生徒だけでなく、学校にも納得してもらえる学習活動にしたい、とずっと思ってきました。それで、いろいろ調べて今年ようやくたどり着いたのが哲学対話です。
2、やり方
❶考えを準備(個人の時間)
テーマについて2〜5分、個人で考えて、考えたことをメモしておきます。
対話はとても面白いのですが、時間がかかるがゆえに、なかなか実践しようと思ってもらえないのが課題だと感じました。学校に納得してもらえる学習活動にするには、出来るだけ短い時間で、参加者には効率よく頭を使ってもらわないとなりません。
そこで、まず活動時の生徒の脳にかかる負担を減らすことにしました。大学生たちがやっていたように、考えながら喋るというのは、かなり大変だと感じる生徒が多くいます。この大変さを緩和するには、書いてからしゃべるようにするということが有効です。書くことで考えの整理や、(長期・短期)記憶の取り出しがしやすくなり、対話に参加しやすくなります。ワーキングメモリが高くない生徒も、少しでも参加できる瞬間があれば、参加意欲が高い状態を維持しやすくなります。「えんたく」や「ボードトーク」を活動に取り入れたのも、これが理由です。
❷えんたく(グループの時間)
{目的}
①テーマについて知っていることの棚卸しです。対話の材料となりそうなことを、全部1つのテーブルに出して、眺められるようにします。
②グループの人たちが、テーマについてどんな理解を持っているか、どんなイメージを持っているかなど、話し合うまでの前提を共有します。
{準備物}
・段ボールでできた円盤(直径80センチ)
・円盤と同じ大きさの紙(模造紙を切って貼って作った。段ボールにテープで貼る)
・ペン(班の人数分)
※原実践(「えんたくん革命」)では、円盤の上の紙はクラフト紙を使っていた。クラフト紙も、白い紙も両方やったけれど、 生徒は白い紙の方が喜んで汚してくれる。茶色い紙よりも白い紙の方が自分が何を書いているかが見やすいからか、一生懸命書いた後の達成感があるからか。
※ちなみに
円盤型の紙のいいところは以下の点
・方向がなく、人任せになりにくい。
・大きな紙が言葉でいっぱいになると嬉しそう。
・拡散的に話す時に向いている。
{すること}
①ファシリテーターを決めます。
②各自1本ペンを持ちます(ピンクや黄色以外)。
③真ん中にテーマを書きます。
④〈えんたく一回目〉ファシリテーターを中心に、テーマについてひたすら書きながら話します。(15分)
共感したこと、思いついたこと、知っていること、考えたこと、疑問に思ったことを短い言葉でどんどんえんたく上にメモする、そして話します。自分の書きやすい向き、場所に書けば良く、どちらが上か下かは考える必要はありません。ただし、他の人の書いている文字に上からかいて、みえなくしてしまったり、否定する意見を書いたりするのはルール違反。
教師が反応するとどんどん筆が進みます。例えば、「思いついたことをどんどん書いて、どんどん広げていってごらん。紙いっぱいに言葉を広げてごらん。そう!うまいなー、ほんとに初めて?」「友達が言ったことと自分が考えたこととつなげてごらん」「つながっている言葉同士線で結んでみて。そうそう!!」「いやー、ここがいいね!こういう風に、人のやつと自分のやつをつなげているっていうのがいいね!レベル高いなー」「どんどん広がってきたねー!グッド!」と驚いたり喜んだりすると、結構のってくれます。
⑤〈えんたく二回目〉
⑥班を移動します。ファシリテーターはその場に残り、班員は旅に出ます。同じ班の人が同じ場所に行かないようにします。(1分で移動!)
⑦〈えんたく三回目〉移動先で④をします。(10分)
いったん別の班に行って対話することは、別のアイディア(考えの可能性)を得る上で重要です。同じメンバーだけで対話していると考えが行き詰まって、考えることをやめ遊びだしてしまうことがあります。しかし、ここで他の班に行って対話をして帰ってくるようにすると、再び対話がはじまります。また、一回目には班の中でなかなか喋ることができなかった子も、他の班のアイディアを持って帰り、他の班のメンバーをロールモデルにできたことで、喋れるようになったという場面もありました。
⑧元の班に戻って④をします。(5分)
旅に出ていた人は持ち帰ったことを話したり書いたりします。ファシリテーターはどんな話があったか班員に教えます。
【参考文献】
川嶋 直・ 中野民夫
2018『えんたくん革命 1枚のダンボールがファシリテーションと対話と世界を変える』東京: みくに出版。
❸問い出し・問決め
1、すること
①えんたくを見直して、問いをできるだけたくさん作ります。問いが書けたら、ピンクか黄色のペンで囲みます。字はさっきまで使っていたペンで書き、ピンクや黄色は囲むときだけ使ってください。(5分間)
このとき、問の例を教師が一つ二つ提示すると生徒が問いを考え出しやすくなります。「たとえば⋯アンパンチってどう思う?暴力か、それとも暴力じゃないか?⋯とかね!」
②班の中で出た問いを、班で一、二個選びます。(2分)
良い問いの基準は、「調べてもわからない」「みんなの意見が一致しなさそう」な問いです。
③問いが決まった班から黒板に書き、発表します。
教師が考えた問いがあれば、それも候補として黒板に書きます。しかし、その問いを選ぶように生徒を誘導はせず、他の問いと同等に扱います。
④クラスで対話をするための「はじまりの問い」を決めます。
なぜ「はじまりの問い」というかというと、話しているうちに新しい問いが出てきて、そこからまた新しい話が始まることがあるからです。最初に決めた問いに縛られず、新しい問いについても考えてもらいたいので、「はじまりの問い」という言い方をします。
決め方は多数決です。初めに1人2回手を挙げてもらい、次に多かったものだけで決選投票をします。決選投票の際は、一人一回手を挙げます。
問決めの前の注意点は2つあります。
第一に、質問内容の意図が読み取れないときには必ず内容の確認をすること。時間に余裕があれば、決選投票に残った問いを考えた班になぜその問いを考えたのか理由やいきさつを聞いてみます。こうすると、ただふざけた問い(ふざけただけで議論しても深まっていかずおもしろくない問い)をノリで選んでしまうことを防げます。
第二に、必要に応じて補足や修正すること。例えば、「どんな人なら認められるか」だと世の中に認められる人と認められない人がいると言う前提から出られなくなることが予想されます。生徒の意図を汲みながら「どんな人も認められるか」に修正します。
2、問を自分たちで決める良さ
生徒自身が問いを立てて、問いを選ぶというのは、生徒が主体的に活動するために重要だと感じます。生徒たちは、自分たちで、あるいは友人が選んだ問いだからと、責任持って考えようとします。
❹考えを準備(個人の時間)
決まった問を個人のワークシートに書き、「はじまりの問い」に対する自分の考え(意見、理由、具体例など)を、ワークシートに記入します。(3分~5分)
❺ボードトーク
1、目的
・問いについてみんなで考えを深める。
・自分の考えを言葉にすることで、自分はこんな考えを持っていたのか、と知る。
・自分の意見質問をもらうことによって、さらに考えを深める。
・人の意見と比べることで、新たな発見をする。
2、準備物
・A2サイズほどの紙(あればクラフト紙が良い)
・段ボールでできた下敷き(潰したダンボールの上下をテープでとめるだけ。ダンボールに紙をテープで固定する)
・ペン(赤・黒・青)
3、段ボール&クラフト紙の良さ
ホワイトボードはツルツルとしていて描きにくく、少し擦れると消えてしまいます。重要な部分が消えてしますと、それを契機に生徒の集中力が切れたり、やる気がなくなったりしてしまうので、中学生の場合は紙の方が向いています。
クラフト紙を選んだのは、きれいに書こうとしたり、失敗を恐れたりしせず、気楽にどんどん書いていきやすいからです。白い紙を使っている時に比べてクラフト紙を使っているときの方が、生徒たちはたくさん書いていました。汚すことに抵抗感がないためでしょうか。反対に白い紙を使っているときは、丁寧に書こうとして時間がかかったり、あまりメモしなかったりします。
4、すること
①ファシリテーターと書記を決める
② 書記はボードに問いを書く
③ルール説明
~ルール~
★人の意見を否定しない
★意見の良い悪いを判断しない
★どんな意見も受け止める。どんな意見も書く
★発表した人の言葉を使いながら短い言葉で書く。
★意見を聞き、質問を重ねる。
④ボードトーク1回目(10〜15分)
問いに対する答えを発表しながら考えを深めていきます。班の人の考えを聞き、お互いに質問し合います。発表された意見にはどんどん質問します。ファシリテーターだけでなく、周りの人もどんどん質問します。このとき出された質問には答えられなくても構いません。
クラフト紙のボードは、各班用の黒板やノートです。書記役のひとが、出された考えや、出てきた問を、どんどんボードに書いていきます。
⑤班移動
ファシリテーターと書記をその場に残し、班員は別の場所に移動します。もともと同じ班であった人が、移動先で同じ場所に座ることのないように移動します。
⑥ボードトーク2回目(10分)
ファシリテーターは、前の班でどんな話があったかを簡単に説明します。その後でボードトークを行います(④と同じ)。
⑦元の班に戻ります
ファシリテーターは、前の坂でどんな話があったかを簡単に説明します。その後でボードトーク(④と同じ)。班員は移動先の班で聞いてきたことを持ち帰っています。そのことも含めて、もう一度話をします。
【参考文献】
ちょんせいこ
2010『元気になる会議-ホワイトボード・ミーティングのすすめ方」大阪: 解放出版社。
2014『話し合い活動 ステップアッププラン: ホワイトボードで学級が変わる!!』東京: 小学館。
❻5KP(5枚の紙でプレゼン)の準備
1、5KPとは
KPとは、紙芝居プレゼンテーションの略。話の要点を、できるだけ少ない言葉(キーワード)や絵を紙に手書きしておいて、それを黒板にはりながら説明するというプレゼン方法(川島2013)です。本来は、2分から分で話し終える量を10〜15枚の「紙芝居」で構成します。
中1対象の対話の授業の前に、一度上級生のクラスでこのKPをやってみました。しかしあまりうまく行きませんでした。スライドを作るのにも、本番発表するにも、予想以上に混乱があり、また時間もかかったのです。「KPをやってみて」と言って、紙を渡すだけでは生徒にはハードルが高すぎたと感じました。
そこで、時間短縮と作業や発表の際のパニック防止のために、ハードルを下げました。第一に、紙の枚数を極力少なく限定します。『パワポで極める5枚プレゼン 』(竹島2008)を参考に、5枚でプレゼンを構成することにしました。
第二に、構成を〈概要〉〈詳細〉〈結論〉と極力シンプルで整理しやすい構成に統一することにしました。
第三に、キーワードで書くというこだわりを一旦なくすことにしました。頭の中で内容をぱっと素早く整理して、キーワードを抽出したり、発表をしたりできる生徒は多くありません。一度文に書き起こしてみないと、キーワード抽出や発表をうまくできず、活動が嫌になってしまうことがあります。
2、準備物
・B4の画用紙5枚/班
・ペン
3、5KPの構成
・概要 1枚目 / 詳細 2〜3枚目 / 結論・考察(アイデア・予想・疑問)4〜5枚目
または
・概要 1枚目 / 詳細 2〜4枚目 / 結論・考察(アイデア・予想・疑問) 5枚目
3-1、概要(大体の内容)
班の話し合いの大まかな流れや内容を紹介します。
〈図示のヒント〉
①対立型 ②円グラフ ③外延型
④ベン図(交差型)⑤拡散型 ⑥合流型
⑦展開型 ⑧階層型
〈話型の例〉
①②③「〇〇という意見と△△という意見にわかれました。」
②④「〇〇と、△△と、〇〇と△△の両方だという意見がありました。」
④「〇〇にはたとえば●●という例があります。)
⑤「●●には、▲種類あると考えました。(●●は、▲つの●●に分かれると考えました。)〇〇と、⬜︎⬜︎と、△△です。」
⑥「〇〇と、⬜︎⬜︎と、△△という意見がありましたが、これらは●●という点で一致していました。」
⑦「はじめは〇〇の話をして、次に『△△?』という問いについて話し、最後に⬜︎⬜︎について話しました。」
⑧「基礎に〇〇があり、その上に△△があり、最後に⬜︎⬜︎があると考えました。」
3-2、詳細
概要で出た事柄を、画用紙2〜3枚で詳しく紹介します。
それぞれの意見をより詳しく具体的に説明したり、意見の理由や、メリットデメリットを紹介したり、例示をしたりします。
3-3、結論・考察
結論はまとめです。考察はまとめたことから新たに考えられることです。考察には、アイデアや疑問などを書いても構いません。
❼発表練習、発表(5KP発表)
クラス全員の前で発表します。1班3分以内で発表しました。発表前に5分ほど練習時間を取ると、本番に落ち着いて臨むことができます。
発表(プレゼン)は1班3分くらいで見積もりましたが、先日活動した際は、多くの班が2分かからないくらいで発表を終えました。練習だと4分かかっていた班も、アラが削れたのか、本番はすっきりと1分半にまとめていました。
【参考文献】
川嶋直
2013『KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション』東京: みくに出版。
竹島 愼一郎
2008『パワポで極める5枚プレゼン PowerPoint 2007,2003,2002対応 (ビジネス極意シリーズ)』東京: アスキー・メディアワークス(KADOKAWA)。
❽作文
自分でテーマを決め、400字で作文を書きます(20~30分)。
本人の許可を得て、一部の作品を紹介します。都合上文章は一部改変してあります。
▶僕は正当防衛だからと言って暴力をしていいか?という問いに対して次のように考えました。まず、正当防衛とは相手から自分の身を守るために相手が襲い掛かってきたらやることだと思いました。だが、相手が襲い掛かってくる前に自分からなぐりにいったりけったりするのは正当防衛ではなく、ただの暴力だと思いました。そして、正当防衛する前に和解ができないか考えたり、自分が相手にしてしまったことなどを思い出したりして、殴り合いなどになって自分や相手がけがをしてしまうことを避けていくことが大切だと思いました。暴力をしていいのか?と考える以前に、ケンカになった理由や解決法を考えることが大切だと気が付きました。また、暴力をしなければ、平等なのか?という新たな問が浮かびました。この問を考えると、平等とはどんなものか考えられるし、とても広がりがありそうです。
▶戦う系のアニメは教育に対していいところも悪い所もあると思う。悪いと思うのは、アニメの真似をして友達や自分にケガを負わせることになるかもしれないから。よくある、高い所から攻撃する場面をまねしてけがをしたり、場合によっては死んでしまうこともある。良い所は、こういうことをしたら怒られるとか、こういうことをしたらいけないんだということがわかること。ほかには、ヒーローへのあこがれが将来の職業をきめるのに繋がるかもしれないこと。ところで、なぜそもそも戦うアニメは、必ず戦わなければならないのだろうか。話し合いで解決することはできないのだろうか。子供向けの番組だから、話し合いで解決するのはつまらないから戦うようにしているのだろうか。戦隊シリーズは、昔から戦ってきたから、その伝統を守るために今も戦っているのだろうか。考えれば考えるほどどんどんわからなくなる。1つ解決してもまた一つ謎が増えるのかもしれない。きりがない。もともとは子どもたちを楽しませるために作ったアニメだが、そのアニメの影響でこども達が楽しくない思いをすることもあるのかもしれない。アニメ会社はそれも考えて作っているのではないだろうか。
▶今回は、「暴力とは」というテーマを、「戦う系のアニメは教育に悪いのではないか?」という問いに置き換えて話し合っていた。私の班では、大半の人が「悪い」という意見だったが、「良いのではないか」という意見もでた。「教育に悪い」という人は、見ている人が真似をしてしまうから、という一点に集中した。たしかに、真似をするとけがをすることがあるかもしれないし、危険だ。私はこちらの意見に近い。一方、「良いのではないか」という意見の人は、真似をしにくく作られている、楽しませている、みんな見ている、良い人悪い人の対立がはっきりしているので悪いことをしてはだめなのだと教育できるという考えだった。メリットデメリット、どちらも出て結論は出なかったが、新たな問がたくさん出た。その中の一つが「真似をする子は悪い子なのか」だ。よくテレビで「良い子は真似しないでね」という表示を見かける。果たして真似をする子は悪い子なのだろうか。
▶私は、この世から暴力が亡くなってほしいと考えます。暴力は加害者も被害者も傷つく危険な行為です。その中でも、暴力のやり返しは特に危ないと考えました。暴力を振るわれたから暴力をし返すということを繰り返すと、無限ループになります。そのことを正当防衛という人がいますが、それは違う。やり返しはただのやり返しであって、決して褒められたものではないのです。暴力は悪いことという認識をもっとたくさんの人が持つべきだと思いました。
そのうえで、第三者に与えられた役目についても考えました。すごく難しい立ち位置ですよね。第三者って。暴力を止めたいけれど、でしゃばりすぎるとおこられる。私は助けを求めに行くのは適切かな、と思います。先生であったり、親であったり、その状況を治められる人が止めるべきだからです。そういうときの為にリーダーがいるんじゃないの?暴力のやり返しをとめられるひとはリーダーです。みんなのいいところを活かそうとするリーダーになりたいと思いました。
▶暴力。それは、人の心や体を傷つける行為である。時には、暴力をされた人が耐えられなくなり、死を選んでしまうこともある。とても危険なものだ。ニュースでも時々耳にする。「だれでもいいからやった」という言葉。世の中には、このように自分勝手で反省をしない人もいる。暴力をした人は罰を受けるだけで本当にいいのか。今日はこの問について考えた。
私は、罰を受けるだけではだめだと思う。罰を受けたとしても、反省をしない人もいると思うし、暴力をされた以上の苦しみを感じることはできないからだ。罰をうけることが必ずしも反省へとつながるわけではない。暴力は自分の感情が抑えきれなくなった時にしてしまう行為だと思うので、罰を受けた後でも場合によってはまた同じことをしてしまう人もいるのだと思う。こう考えて見ると、罰というものは、意味がないのかもしれない。罰を受けること以外で、解決策はないのだろうか。
新たな疑問を持ち、私が感じたこと。それは、罰を受けて罪を償わせるのではなく、また違った方法で暴力をなくすことができる世界になってほしいということだ。
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