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決定的な瞬間は

家族解散に至った決定的な瞬間は
姪の結婚が決まった時でしょうか

姪は知り合いの紹介でお付き合いを始めました
この頃になると、出掛ける時でも何も聞く事はありませんでした
誰と何処へ行くだとか そんなの聞かれてもイヤでしょうしね

姪は、出掛ける装いすら私には見られたくもないのでしょう
こそこそと出会う事なく逃げるように立ち去る様になります。
姉夫婦は朝早くに会社へと向かうので
姪が出発する頃は 私と母しか家にはいません。
余計にウザいでしょう。
本当にな~~~んにも!聞くことなく過ごしてきました

姪と母親との会話の時間も必要だろうと
夜は早い時間から自室に籠もり
母子で色々と相談出来るようにしました。
それでも、ずっと一緒に暮らしてきた姪っ子です
心配していないはずはないのです。
「楽しく過ごしてるようよ」とか良いことでもあれば姉(母親)から
ほんのちょっとしたことでも私にも教えてくれるだろうと
そんな事を思っていました。

それから3年。

私には何一つ、姪の話を聞かされる事はありませんでした。
いいんですよ。 いいんです。
姉の性格は、物静かなほうですし それで上手くいっているのなら いいな
そんな風に思っていたのですが・・・・・。

我が家は表が店舗、その奥が住居という造りになっています
実は、姪のお相手は店の常連さんの紹介でした。
インパクトの強めのその常連さんは 事あるごとに
姪や時にはお相手の方と一緒に食事に誘ってくださったりしていたようです。

その事も姉から私の耳には入ってきませんでした
別の常連さんの話から察するに そういうことだったんだ
他人の口から情報が入るという状態でした

そんな事もあり姉はその紹介してくださった常連さんには
色々と話ているようでした。
私の知らない事ばかり・・・・・・・・・。

この辺りから私の気持ちは荒んで行きます
「誘ってもらったそうだ」
 「何日に食事に行くらしい」
「最高級の所だったそうだ」
それらは私の所には入ってこず 報告を受けたのは
「お世話になったので、お返しを買いに行くので留守番していて」
の一言だけでした。
私に直接関係のあること以外は報告義務はないようでした。

その常連さんと姉が二人でいつも長い話をしているのを見ていたので
一度 「どうだって?」と聞いたことがあったのですが
姉からは 「うん、仲良くしてるらしい」の一言でした

昔から、姉は30分会話したことも「元気やって」の一言で済ます人でした。
それどころは、 「なぜ」「何時」「どれ」の「W」で質問したことも
「Yes」で答える人でした。
そういう性格の人だと思っていたので 笑い話にするほどでした

それは、私にだけされる事だったのだと
最近やっと、気がついたのです


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