ケース問題の考え方(基礎編)
問題解決に於ける普遍的な流れ
ビジネス上の問題解決に於いては、いついかなる場合にも普遍的な流れが存在し、ケース問題の場合も同じように考える。手順としては「1. 構造化→2. 課題・ニーズの特定→3. 施策の提示」という流れだ。
この中で最も基礎的な部分に当たるのが、構造化でありこの力を鍛えるためのトレーニングのひとつがフェルミ推定である。普段から物事を細かく切り分けて考えている人はフェルミ推定も比較的得意だと思うが、苦手だと思う人も訓練次第でどうにでもなる。要は世の中のビジネスに於ける課題は、常に数字に始まり数字に終わるので、その数字を紐解ければよいというわけだ。(無論、組織や気持ちの問題も含めて全て数字で片付くわけではないが、結局全てが良い/悪い方向に向かった結果として数字に跳ね返ってくるという前提のもと説明する)
フェルミ推定
フェルミ推定の解き方は大きく分けて4つしかない。有名な話で最近は本でも記載があったりするが、1. 消費、2. 所有、3. 存在、4. 稼働率のいずれかに全て該当する。消費で言うと「コーラの市場規模」「年間のガソリン消費量」、所有で言うと「テレビの市場規模」「ガラケーの市場規模」、存在でいうと「ホームドアの数」「雨戸の数」、稼働率でいうと、「ドトールの年間売上」等といった具合だ。
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