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もやブロ #12 湯沢暮らしコトハジメ

こんにちは。夜な夜な引越し準備に追われている、もやです。
2017年頃からずっと言われていることではありましたが、今年は本当に、引越し業社さんが見つからないみたいですね。単身引越しで定評のあったヤマトホームコンビニエンスさんも、この繁忙期に営業停止中で、利用者としては本当に痛いところです。4月以降も単身者は転居(研修終了後の新入社員の配属などで)が発生するので、そこに合わせて選択肢の幅が広がればいいなあと願っております。

ちなみに、我が家の千葉・流山→新潟・湯沢への引越しは3/8(金)荷出し・3/9(土)荷受で税込40万円で着地いたしました。
前回(2018年6月)は、物量同様で、市内での引越しで7万円だったので、せいぜい20万くらいかな?と思っていただけに完全に予算を誤りました。繁忙期すごい。世間知らずって怖い。これから引越しを考えられている方の参考に、少しでもなれば幸いです。

ついに来週から湯沢暮らしがスタートしますが、そもそもなぜ湯沢か?という話があまりない。と指摘を受けたのでw 今回はそんな話をしようと思います。

きっかけ

以前の記事の中で、まちづくりをしようと思ったきっかけに少し触れました。
私は、高校生の時に実家を出て、湯沢町の隣の南魚沼市で寮生活をしていました。同じ県内なのに、海側の柏崎と魚沼とでは暮らしが全然違うことに驚き、また、冬にできる雪の壁や、気温は低いけど意外と寒くないこと(柏崎は海側なので風が非常に強い)や川で遊べることなど、魚沼での暮らしに非常に好印象を抱いていたんです。

(雪の壁。人がちゃんと住んでいる集落は除雪もしっかりされているから、歩いたり、車の走行には問題がない。)

中でも、なぜ湯沢か?というと、リゾートマンションの存在が大きいです。
幼い頃に父母に連れてきてもらった、あのキラキラしたスキー場の光。でも、湯沢に来るスキー人口はピークの時から半減していて、スキー場の数自体も減り、スキーブームに併せて建てられたリゾートマンションは経年とともに所有者も老いていってすごく安く売りに出されている。資産価値がない、負の遺産だ、とまでも言われている。
でも、実際に行ってみると、管理が行き届いていて素敵な物件も多い。最初にリゾートマンションに関わったのは、2008年のフジロックの時。夫の義両親の友人が苗場にリゾートマンションを所有していて泊めてもらいました。これはレッテルを貼られて、不当な評価を受けているだけじゃないか?と思うようになったのです。
そこから、この大規模開発されっぱなしの不動産をまちづくりの力でなんとかしたいと思うようになり、ディベロッパーの道を目指すことになります。

会社員でのキャリアを捨てるまで

2015年に夫がつくばの会社で勤め始めて、私の勤務地は海浜幕張。私は独身時代、市川に住んでいたのですが、②保育園が激戦区で入りにくい子育て環境、②2人の勤務地の中間に住みたい。という理由から市川→流山に引越しました。
当時、流山市は「母になるなら、流山」というキャッチコピーをつけ、メトロなどに自治体が広告出稿するという異例の(現在ではシティプロモーション、という言葉は当たり前になってきましたが)施策で、徐々に注目され始めた頃でした。
上記の理由で、私も流山市のコピーにまんまとハマり、上の子を出産する2015年に流山市民になります。ですが、同様の考えで子育て世代の方々が一気に流山に転居してきたことにより、保育園はパンパン。小学校もパンパン。流山市は、真摯に取り組みをされているので、新設保育園も年間10程度のスピードで整備してくれましたが、それでも実際のニーズ(0〜2歳の未満児受け入れ)には追いついていないのが現状です。

私は運よく、2016年から復職し、時短勤務で働いていましたが、育児・仕事の両立についてかなり悩んでいました。

→復職1年目は、人員不足ということもあり、営業→会計チームに回ることになりマミートラックにはまる。
→通勤時間の片道50分が、本当に無駄!保育園からの呼び出しがあった時にも、すぐに対応できる距離で働きたい。
→復職2年目で、時短の中で事業開発系のリーダーポジションに戻ったが、第二子妊娠が発覚。またマミートラックにはまって、出世から遠ざかるのではと不安に。また、流山での保育園生活も2人同じところに入れるか保活でヤキモキすることや小学校がオーバーフロー状態などの状態を鑑みると、もうちょっとゆったりしたところで暮らしたいと思い始める。
→やりがいと家庭生活の両立を模索。つくばの現場勤務を希望しようかとも真剣に考える。社内のいろんな人に相談する。でも、時短で現場マネジャー職の実績があまりなく、土日祝も早番/遅番のシフト制で回すことや地域限定社員に変更することで給与が総合職の新入社員並みに下がることを鑑みると現実的でないと判断する。
→そうだ、いっそ起業するお。
→まちづくりをやりたいという原点になった湯沢に恩返ししたい。
→湯沢のこと調べ始める。
→子育て環境も魅力的。
→よっしゃやるか!〜中略〜

こんな感じのライフイベントと思考のプロセスを経てイマココです。

魅力に感じた湯沢での暮らし

仕事・待遇、子育て環境への不安/不満が私の移住しようと思った理由でした。
では、便利な首都圏での暮らしとのトレードオフで、湯沢暮らしで得られるものは何か?何が魅力的で湯沢に決めたのかに触れます。

・保育/小/中学校が一貫校になっている「湯沢学園」
2016年に、町の保育園・小学校を統合して一つの学校にするという全国でも例を見ない大事業が行われました。湯沢学園は、私立っぽい名前ですけど公立です。

湯沢町は、町の主力産業は観光を中心としたサービス業。土日祝に忙しい保護者の方も多いです。そういった実態に寄り添って、保育園は土日も預けることができる。それを知って、土日が窓口の繁忙期であろう移住相談も子育てしながらでもできそうだなと思ったことが一番の決め手になりました。

・自分の城が手軽に買える、しかも、雪国の苦労である雪かきから解放されて
リゾートマンションが安く買えることも大きな理由でした。
同年代の人たちが、頑張ってローンを返しながらマンションを購入しているのを横目で見ながら、自分のライフスタイルでは違うかな。とモヤモヤ考えていました。子供が大きくなったら、3LDKのマンションはいらない。でもローンは残っている。そんな状態だときっと不安だなと思って、手を出せませんでした。
でも、湯沢のマンションならローンを組まずとも買える。そして、好きなようにいじって、自分らしくカスタマイズするなんて、なんてワクワクするんだろう。
大好きな温泉もついてるし、雪国あるあるの除雪の悩みもない。マンションだから、ゴミ出しとかも一軒家よりも楽だぞ。
そんなところが、決め手でした。

・手軽にフェスを楽しめる!
フジロックは好きですし、準備も含めてフジロックなんですが、やはりチビ2人連れてだと腰が重くなることも。東京〜苗場間の移動を考えると、ちょっと億劫になってしまいます。行くと全然吹っ飛んでしまうんだけれど。
フジロックの麓で暮らす。全国のフジロッカーに対しての優越感w
あと、湯沢では大小問わずフェスが多いです。

直近では3/16,17に苗場でこんなイベントもやってます!私はちょうど、会社の大事な用事があって行けないのですが・・・。

・四季を通して楽しめる自然とアクティビティ
湯沢って雪山以外何があるの?とよく聞かれるのですが、通年で魅力満載です。山が近いので、新緑の季節にはいるだけで気持ちがいいし、6月には普通に川辺で蛍が飛んでます。

夏は川遊び。「鱒止まり」というスポットがあるのですが、透明度の高い沢にダイブして遊んだりできちゃうんです。上記「なぐー」さんのサイトにはたくさん湯沢の魅力が写真満載で紹介されているので、ぜひご覧ください。
秋には大源太でカヤックだってやってみたい。苗場スキー場のドラゴンドラで紅葉を見たことがありますか?いつも土日は混んでいるのですが、息を飲むようなコントラストに生きているという実感が迫ってきます。
私の拙い文章でどれだけ伝わるか「?」ですが、特別なものではない、日常的にありふれている自然そのものが素晴らしい。特別なアクティビティをしてもいいんですが、ただ、そこにいるだけで、いい
そんな時間と暮らしを、大好きな家族とともに。

・食
これも「自然」同様、地方に住みたい人にありきたりなので、書くの迷いましたが、やっぱり食べ物がいい。
どこの店に入っても、コメがうまいのは当たり前。当たり前すぎて、地元の人にとってはもはやありがたみも何も感じないレベル。
観光地なのでそれなりに飲食店の数があります。ですが人口が少ないので、いわゆるロードサイド系のナショナルチェーンがありません。ジャンキーなもの食べたくなったら六日町まで出ないといけないのがネックくらいか。
これはともかく、来ないと良さがわからないやつですね。おいおい、食べて美味しかったものなども、もやブロ内で個別に記事にさせていただきたいと思います。

実際に住み始めて、またいいところ/悪いところ見えてくるでしょう。
地方暮らしを考えている方のご参考になればと思い、赤裸々に更新させていただきますので、引続きもやブロをよろしくお願いいたします。

「魅力的なまちで溢れかえっている世界を」作り「地方で暮らす人を増やし消滅可能性都市をなくす」ことをミッションに動くまちづくり会社社長。湯沢町で暮らす2児の母でもある。