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COMPUTER WORLD

 最近、持っているコンピュータ周りの整理をした。古めの本体が多いものの、それほど最先端のスペックを要するソフトは使わないので特に困ってはいない。

 主に写真と音楽の管理やネットなどはMac、ゲームは自作PCでおこなっている。
 写真のレタッチソフトの絡み(というか慣れというか惰性というか金銭的問題というか)や、ゲーム自体最近までそれほどやってなかったこともあり、今まで使っていたコンピュータはMacが多い。仕事ではWindowsばっかりなんだけど、その反動もあるのかも。

 はたして今までどんなコンピューターを使ってきたのかと気になったので書き出してみたところ、思いのほか数が多くてびっくりした。ていうか初期に使っていたやつの型番をまだ覚えていた自分にもびっくり。以下入手時系列順。

実はこの他にも通り過ぎていったPCがいっぱいあるんだけど、ほんとキリがないのでちゃんと「使った」と言えるもののみ。

TOSHIBA DynaBook386 J-3100SX001B

CPU:intel 80386SX 16MHz
メモリ:2MB

たしか中3くらいの頃にもらったような気がする。うちに来た初めてのコンピューター。
OSは日本語MS-DOS3.1だったかな?ビジコンポという、今でいうMSオフィス的な統合オフィスソフトと一緒にもらった。

当時は周囲でPCを持っている人は少なく、持っていてもPC9801シリーズばかりだったのでなかなか使えるソフトが入手できなくて苦労した記憶。

ぼくの当時の友達に理系オタク君がおり、そのお父さんもかなり筋金入りのオタクで、ぼくがこのPCを入手したと知っていろいろなソフトをくれたり、MS-DOSのコマンドや仕組みを教えてくれた。
ファイラーであるFILMTN、日本語プログラミング言語のMINDなどなど。

AT互換機に日本語ROMを載せた作りになっていて、海外のDOSアプリが使えるのが売りになっていた気がする。発売はまだDOS/V規格が出る前なので、ある意味先を見越した作りはさすが目のつけどころが東芝。その割にはFDDのフォーマットはガラパゴスなPC9801に寄せてるあたり、なーるほど、東芝。

すごく良かったな、と印象に残っているのは、日本語変換としてATOK7RがROMで乗っかっていたので、ワープロソフトを使っていて文字変換が比較的速かったこと。当時はレンタルしたCDの歌詞カードを打ってタイピングの練習をしていた。おかげでキーボードを見ながらとはいえ割と早く打てるようにはなった。
DOS/Vだと変換機能をソフトウェアで持っているのでディスクアクセスが頻発し遅かったため、これは結構有利な面だった。(HDDなんて内蔵されてなく、システムはFDDに入っていたので特に)
後に入手するPCよりもテキストのベタ打ちであれば充分+断然速かったので、プログラミング用に割と長く使っていた。10年くらい使ってたのかなぁ...

Apple Performa 550

CPU: MOTOROLA MC68030 33MHz
メモリ: 18MB
HDD: 160MB (SCSI)

学校帰りに近所のゴミ捨て場で拾った。
前述のDynaBook386は白黒液晶だったので、カラー、しかも一体型でかわいい、そしてMacってだけでうれしかった。

電源は入るが「?」マークが出て何も出来ず、学校の先生に相談したら「昔使ってたHDDあげるよ」ということでOS入りのHDDをもらった。交換したらバッチリ使えたものの、遅い...!
OSはたしか漢字Talk 7.5とかそこら辺だった気がする。
使えねぇな、と思った1番の問題は文字変換。当時の「ことえり」はとんでもなく使えないやつだった。
ただ操作感は良くて、我が家初のCDが扱えるPCというのもありそこそこ重宝した。とはいえほとんどCDプレイヤーとかゲームくらいしか使ってなかった気がする。

TOSHIBA DynaBook SatellitePro 430 CDS

CPU: Intel Pentium 120MHz
メモリ: 16MB
HDD: 1.3GB

理系の学校に進学したことと、当時インターネットが普及してきたというのもあり、もう少し現代的なPCをば...ということで購入。

その頃、ショッピングモールに「売ります・買います」的な掲示板(物理)があり、そこで見つけたもの。連絡先がそのまま書いてあった気がする。時代だなぁ...
連絡を取って、電車に乗り相手の人の職場まで受け取りに行ったのを覚えてる。「自分には使いこなせそうになかったけど、これを使って勉強頑張ってね!」って励まされて受け取った。ええ話や。

OSはWindows95で、スペックとしてはまぁまぁいい方だったのかなぁ...なかなか分厚い本体だった記憶。
この頃のDynaBookは電源回路を本体に内蔵させたものが多く、電源がメガネケーブルだけで済んだので本体以外の付属品が嵩張らなくて良かった。ただ、ACアダプタ化することで本体を小さく出来そうなのであればその方が良かったんじゃないかという気がしなくもない。どうだったんだろう。その後はACアダプタ式に戻ったのでやっぱりそうだったんだろうな。

どこで買ったか忘れたが、PCカードのモデム(33.6kbps)を買ってインターネットが使えるようになった。プロバイダはいろいろ調べて結局ライブドア(ホリエモン登場前)を使っていた。
ネット接続時はデスクトップ上に消せないバナー広告が表示される代わりに通信料無料、という仕組みだった。なかなか画期的だったんじゃなかろうか。今思えばめちゃくちゃ遅いものの学生には通信料無料は大助かりでもあり、HTML直打ちしながらちょっとしたブログ的なものを作ったりしてたなぁ...

その後もWindows98SE、Windows2000とアップグレードをして就職してからも結構使い倒した。

Apple Performa 5320

CPU: Power PC 603e 100MHz
メモリ: 16MB
HDD: 1.2GB

以前拾ったMacは相変わらず使えてはいたものの、さすがに非力すぎていてどうしようかなと思っていたところ、リサイクルショップでこれを発見。オプションでTVチューナーも搭載できたようなんだけどこれは非搭載。

68030に比べればPowerPC搭載なので早いものの、まぁそれなりではあった。OSはMacOS 8くらいだったと思う。

こいつの思い出というと、Office for Macが入っていたので学校の寮に持ち込んで論文と発表のスライド作るのに活躍したことかなぁ。DynaBookの方にはPowerPointがなかったのでこっちを持って行っていた。
でも動作は重いわ文字変換は相変わらずだわで四苦八苦した記憶が...

BTO (FRONTIER)

CPU: Intel PentiumIII ?MHz
メモリ: 128MBくらい?
HDD: 数GB

親から「PhotoshopやIllustratorを仕事で使いたいので見繕ってくれ」と言われて構成したPC。

まず、仕事で使う上でMacとWindowsどっちがいいのかというところで悩んだ結果、安いということでWindows機にした。友人に「ここがいいよ」と言われてFRONTIERで見積もり、購入。ブラウン管のモニタとか合わせて一式20万近くしたんじゃないかなぁ。
OSはWindows2000にした。さすがに98やMeはない。今思うとこの当時ならMacの方が良かったかもなぁという気もする。周囲の業者もMacが多かったようだし。
グラボはメインメモリよりメモリが多いか同じくらいのものを積んでいたような気がする。

そこそこ長く使っていたものの、Windows2000のサポートが終わるくらいのタイミングで退役して、その後はMacに移行することとなった。

Apple iBook (Dual USB)

CPU: PowerPC 500MHz
メモリ: 64MB
HDD: 10GB

卒業して就職して、自分の金で初めて買ったコンピューター。
とりあえずDVDが見れるのが欲しいな、と思っていろいろ探していた中、割と手頃な値段で売っていた中古を購入。

初期OSはMacOS 9が入っていて、MacOS Xのお試し版が付属していた覚えがある。当時はまだOSXに対応したアプリが半端な状態だったのでOS9でほとんど運用していた。最終的に10.4くらいまでアップグレードさせて使っていたなぁ。この頃はアップグレードするたびに動作が軽くなっていて「MacOS Xすげぇ...」って感じたのを覚えてる。

後に液晶のバックライトが切れてしまったので自力で分解・交換して大変な苦労をした記憶。

自作PC (ASUS P4P800)

CPU: Intel Pentium 4 3GHz
メモリ:2GB
HDD:いっぱい

勤め先の同僚から「自作しようと思って買ったんだけど挫折した。要る?」といってもらったメインボードで組んだPC。

調べながら「その時点で最高に近いスペック」にしようと秋葉原でパーツをチマチマ買いつつ構成したものの、知識も財力も不足していて半端な仕上がりになってしまった。グラボはnVidiaの何か、256MBのメモリが載ってるやつだったような気がする。

メモリは2GBが1枚なんだけど、これは当初4GBにするつもりがお金がなくてとりあえず半分だけ買ったため。今思えばこれに2GB足したところで3GBにしかならなかったはずなので良かったのかもしれない(まだ32bitのOSが主流だった)。

OSはWindows2000→xp→Vista試用版→7試用版
この頃は用件がほとんどMacで事足りていたため、Windows機は「動かすために動かしていた」。その後20年近く自作PCからは離れることになる。

Apple iBook G4 (14-inch, Early 2004)

Processor: PowerPC 7447A (G4) 1GHz
メモリ: 1.25GB
HDD: 30GB

先代のiBookもOSのアップデート対象外となりつつあり、そろそろ寿命かなということで買い換えたもの。

この頃はVirtualPCというソフトでWindowsを動かしてみたりしていた。特に何をするでもないのだが、MacでWindowsが動作する、ってことが面白かったのでいろいろチューニングして遊んでいた。

後に、親が使っていたBTOマシンと入れ替える。

Apple PowerBook G4 (12-inch, 1.5GHz)

CPU: PowerPC 7447A (G4) 1.5GHz
メモリ: 1.25GB
HDD: 60GB

こう見えて(?)ぼくは結構ミニマリストな面もあるのでデスク周りをシンプルにまとめたくなる。と同時にわけわからんものを飾ったり収集するのも好きなのでカオスなのだけれども。

というわけで、極力小さくて極力高性能なMacを選んだ結果たどり着いたのがこれ。
とはいえ12インチは流石に画面が小さすぎたため、外付けモニターにつないで運用していた。
だいたい外に持ち出すこともほぼないし、そこはこだわらなくていいはずなんだけど。

Apple MacBook (13-inch, Late 2006)

CPU: Intel Core 2 Duo T7200 2GHz
メモリ: 3GB
HDD: 60GB

ここからMacもIntelCPUへの変更となる。
この頃はラーメンズによるGet a MacのCMも流れていて、WindowsよりMacが優れている的なアピールがすごかった。あのCM、鼻について嫌いな人も多かっただろうなーと思う。アメリカらしい感じで面白かったけど。

CPU変更に伴い、iBookはまだしもPowerBookの名前はどうなるのかというある意味どうでもいい動向が気になっていた頃だが、結局MacBookProに落ち着いた。と同時に"Power"の文字は"強力な"ノートという意味よりもPowerPCを意味していたことが判明した。
それに伴いiBookまでMacBookへと変更となる。(iMacはそのまま今でも変わらないのに...!)

CPUのアーキテクチャが変わるというのはかなりの大事件なんだけれど、よく考えてみればAppleはそれ以前にも68000系からPowerPCへとCPUの変更を行なっている。
前回同様、今回もエミュレーションで切り抜けるわけだが、そのネーミングがRosettaという名前なのがすごく印象的だった。ここら辺のネーミングセンスがいいなーと毎度感じる。
あと、地味ながらエミュレーション技術がすごい。その技術は最近の自社開発のM1への移行でも発揮されてる気がする。AppleにとってCPUの変更は通常運転なんだろうな。

まぁそんなエミュレーションのおかげで特に問題なくこれまで使っていたソフトも使えた。しかも全く違いを意識せず使える。そしてこれまでより速い。
後になってWindows7を入れてみたりしてみたが、さすがにそこまでのスペックはなかった。C2Dだしねぇ...

Apple MacBookPro (15-inch, Mid 2010)

CPU: Intel Core Core i7 M 620 2.66GHz
メモリ: 8GB
HDD: 500GB

それまでは写真のレタッチなどは自分ではそれほどやってなかったんだけれど、この頃ミラーレス一眼を買ったこともあり、Photoshopなどがもうちょっと快適に使える環境が必要になってきたので、ある程度長く使えそうなスペックということで購入。

15インチは結構大きな画面なので重宝していたが、結局21インチくらいのモニタ外付けで運用していた。デスクトップだとMacProになってしまうので選択の幅がなかったんだよね...Mac miniは非力だったし。まぁまぁ長く使っていたと思う。後に親が仕事で使うようになる。

Apple MacBookPro (15-inch, Mid 2012)

CPU: Intel Core i7 3820QM 2.7GHz
メモリ: 16GB
SSD: 240GB

この後からMacBookProには光学ディスクドライブが非搭載となり液晶もRetinaになるのだが、あれこれいじりたい勢としてはいただけないので「これは」と思い中古で購入。いまだに持っている。

メモリも目一杯積んで、ストレージもSSDへと交換したため、今でもそれほどストレスなく使える。使えるが使い途がないのでどうしようかと考えている。
Macの困ったところはある程度の年限でOSのアップグレードを切られるところで、それは快適な動作が保証できないとかいろいろあるからなんだろうけど、それでもいいから使わせて欲しいみたいな需要もあると思うんだよなぁ。でも古いマシンに対応させないことでいろんなリソースを削れてる、だから新しいこともやりやすいみたいな面もあるだろうし、難しいところなんだろうな。
ハードメーカーでもあるからハードウェア売ってなんぼって面もあるしね。

Apple iMac (27-inch, Late 2009)

CPU: Intel Core i5 750 2.66GHz→Core i7 860 2.8GHz
メモリ: 32GB
SSD: 512GB

こいつはたぶん今までで1番手を入れた1台だと思う。かなりの問題児だった。

アキバのジャンク屋で3000円という破格で売っていたものの、梱包一切なし、そのまま持ち帰れというドSな商品だった。27インチのアルミ筐体一体型を抱きかかえて電車とバスを乗り継ぎ秋葉原から家へ帰るのは拷問のようだった。

入手してからは早速、載ってたCPUを換装した。どうせならi7でしょ、っていう。
メモリは極限まで増設。当時は為替レートが今ほど円安でもなかったこともあり、eBayでメモリを購入した。あとはHDDからSSDへの交換。

SSDを512GB積んだことでストレージに余裕もあったのでWindowsもひさしぶりにちゃんと導入。コロナ禍もありゲームをし始めたりもした。

動作も快調な上、画面も大きく綺麗なのでしばらく使っていると、ある日画面表示がおかしくなる現象に遭遇する。
ネットで調べてみると「グラボの半田クラック」という持病があることが判明。熱がこもりやすい筐体のため、負荷がかかって熱くなるとGPUのハンダ付けが溶けて浮いてしまうらしい。

割れたハンダをオーブンで温めるとまたくっついていける、というレポートがいくつかあったので早速試してみることに。
グラボをオーブンに突っ込むのは気が引けるので、これを機にヒートガンを購入、早速熱してリワークもどきをやってみると見事に復活。

その後、2、3回ほど同症状が出る度にやっては復活を繰り返していたが、とうとうどうにもならなくなったため売り払った。グラボ(特殊仕様)交換、という手もあったがそこまでするスペックでもなかったので。ジャンクなのによく売れたな...

27インチのマシンに外付けディスプレイを繋げて使用するのは明らかに無意味だし。

Apple iMac (27-inch, Late 2013)

CPU: Intel Core i7 4771 3.5GHz
メモリ:32GB
SSD: 128+240GB

前回27インチの快適さに慣れてしまった以上、もう後戻りできなくなってしまったので27インチでグラボの故障などの持病がなさそうな中古を探して購入。
CPUも第4世代へとアップ、グラボはオンボードでNVIDIA GeForce GTX 775Mとなり2GBのメモリを載せている。これなら大丈夫っしょ!

現在のメイン機である。10年以上前の機種なのでしばらくはOSもだいぶ前のままで使っていたのだが、最近、最新OSを非公式ながらインストールできるようにするOpenCore Legacy Patcherというソフトを発見、十分動作することがわかったので最新OSにして使っている。数年ぶりのアップグレードで操作にちょっと戸惑いつつも、快適に使えている。

自作PC (ASUS P8H67-V)

CPU: Intel Core i7-2600
メモリ: 16GB
グラフィック: GeForce GTX1080
SSD: 240GB + 480GB

ここまでMacをメインに使ってて、Windowsの動向には疎かった(仕事ではCADなども使ってたから大まかなトレンドは知っていたし、中古Windowsノートのジャンクを買ったり売ったりはしていた)。

ところがコロナ禍以降、周囲にPCに詳しい知り合いが増えたことに加えMacでSimCityをやっているうちに、ゲーム機でなくPC上でゲームをするのが快適であることに気づいた。何といってもFFのピクリマやりたかったのがかなり大きい。

ちゃんとゲーミングPCを買おうと思うとそれなりになる。APEXやらやる予定はないのでそれほど極端な高性能はいらないものの、かといってあまりにギリギリ過ぎて低スペックも先がないので困る。そんな中たまたまハードオフで「結構良さげ?」なPCを発見、購入した。

それをベースにグラフィックボードやらを相談しながら選定、ほぼほぼ中古品で組み上げた。
CPUの世代もかなり古いし、グラフィックだけに特化しているので構成はアンバランスなんだけれど、これがとても快適に動いている。

動いてはいるが、ちょっと細かいところで気になる部分もあって、例えばUSB3.0の端子が背面にしかないとか、TYPE-CやM.2が使えないなど。
あと、Windows11にネイティブ対応していないことも気がかり。アップデートで切られるとゲームできなくなる...!

というわけで最近ケースだけでもと思いケースを新調、マザーボードも相対的に新しい世代のものを選定しつつ世代交代を目論み中。
いろいろ試行錯誤してる時が楽しいよね。20年の間にいろんな規格やら増えてるし、それらを調べてるのもおもしろい。

自作機は終わりがないからヤバいなと思う。
ノートPCはメモリとストレージ(まれにCPU)くらいしか交換できるとこもないので。
Macの場合は初期投資は高いものの、内部をほとんどいじれないことで、こだわっても限度があるから、こだわる傾向がある人にとっては結果的にお安くなる気がする。だいたい必要十分なスペックの構成だし。

自作に手を出してしまってこれから、どうなることやら...

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