外食で「ごちそうさま」言う?言わない?
外食した後、必ず店員さんに「ごちそうさまでした」と言う母。
一方で、家では必ず「ごちそうさま」と言うけれど、外食では淡々と会計を済ませて店を出る父。
他のお客さんも、会計の後に「ごちそうさま~」と言って店を出ていくのを時々見かけます。
今回は外食での「ごちそうさま」を言うか言わないかについて。
前回の記事ともテーマが似ているかもしれません。
ちょっとした一言だけど、もし言ってくれたら印象が違うかも?という私なりの解釈を書いていこうと思います。
皆さんも外食した時を思い返しながら、ちょっと考えてみてください。
私は「言う人」。だけど…
私は「ごちそうさまでした」って外食でも「言う人」です。心の中では。
…正確には「言いたいけどなかなか言えない」人です(苦笑)
何で言えないのかというと、店員さんの顔色を窺ってしまうからです。ムッとした顔つきをしていたり、店自体忙しそうだったり…そうすると、「1秒でも早くこの人を私から解放して、次の仕事に向かわせてあげないといけないのでは!?」と勝手に私が焦ってしまうんです。
言わなきゃ当然伝わらないので、実際は「言わない人」に分類されますね。でも言いたいんです。
言う人と言わない人の違い
私が言えないことはいったん置いておいて、ここで「ごちそうさま」を言う人と言わない人にはどんな違いがあるのか考察してみます。おそらく、「ごちそうさま」という言葉の使い方に対してそれぞれに考え方・解釈が違うんだと思います。
言う人…おいしいものを作ってもらえて、楽しい、幸せな気持ちにさせてもらえた気持ちを伝えたい
言わない人…こちらがお金を払っているので、ごちそうされたわけではない。外食で使う言葉ではない
こんな感じで。
まず、「言わない人」について書かせてもらうと、「ごちそうさま」という言葉を日本人の生活・風習でイメージすると、
「ごちそうする」=タダで料理を振る舞う
というイメージが強いのではないでしょうか。
なので、「言わない人」は外食先で自分がお金を払っているのに「ごちそうさま」を言うのはおかしいと考えているのではないでしょうか(これは語源を調べた上での私個人の解釈ですので、もしほかに理由が思い当たる方がいればぜひコメントお願いします)。
「言う人」は、お金というより「感謝」の気持ちを伝えたいのではないかと思います。
「ごちそうさまです。おいしいものをありがとう」という「感謝」。
私も、店員さんに「おいしいものを作ってくれてありがとう」「ゆったりした時間を過ごさせてくれてありがとう」という感謝を伝える意味でごちそうさまでしたという言葉を捉えています。
「ごちそうさま」の本来の意味
じゃあ、「ごちそうさま」の本来の意味って何だろう?と思い、調べてみました。
以下、このサイトの引用になります。
「ごちそうさま」は本来「もてなしのお礼」という意味です。「馳走」という漢字には、どちらも「はしる・はしらせる」という意味があり、もともと「奔走」をあらわす言葉です。今のように物質が豊かではなかった時代、大切な客人をもてなすためには走り回って準備を整える必要がありました。このことから、「ごちそうさま」は手厚いもてなしを受けた時のお礼のあいさつでしたが、近代になって食後のあいさつとして用いられるようになりました。
もてなしのお礼。となると「言わない人」の解釈が腑に落ちる気がしますが、このサイトには現在の「ごちそうさま」の使われ方についても書かれていて、
今では食事の支度を整えてくれた人への感謝をあらわす言葉として定着している「ごちそうさま」ですが、料理した人やごちそうしてくれた人に「おいしかったです」「お腹いっぱいになりました」と食後の満足感を伝える意味で「ごちそうさまでした」と過去形にするのが一般的です。
とのこと。語源はもてなしだけれども、現在は感謝の気持ちを伝える言葉でもある。
つまり、言う人、言わない人、どちらも正解!ということになります。
最後に:私はやっぱり「言う人」になりたい
ここまで「ごちそうさま」について書いて調べてみて、やっぱり私は「言う人」でありたいなと思います。
もし自分が店員さんだったら、お客さんに「ごちそうさま」って言ってもらえたらすごく嬉しいからです。
飲食業で働くということは、朝早くに仕込み等の準備を行い、開店したら厨房で料理を作る、お客様のオーダー通りに料理を運ぶ…ということを何時間も行うわけじゃないですか。お金がもらえるとはいえ、大変な業務です。
日々業務に追われながらも、お客さんに笑顔で「ごちそうさまでした」なんて言ってもらえたら、すごく救われると思うんですよね。店員さんにとって、お金以外の「やりがい」になり得るんじゃないかなと。
おいしい料理を食べさせてもらえたことへの感謝はもちろん、店員さんの接客やお店の居心地の良さへの感謝もあります。「楽しい時間をありがとう」という意味も、外食の「ごちそうさま」という一言に込められていると思っています。
(逆に言うと、店員さんに失礼な態度を取られたり、料理があまりにもマズかったりしたら「ごちそうさま」をいう気にはならないですが…)
お客さんにとっても、払ったお金に相当する、もしくはそれ以上の幸福感を得ることができたなら、それは「もてなされた」のと同じことなのではないかと私は思います。
ちなみに、私は学生時代にセ〇ンイレブンのコンビニスイーツ製造のバイトをしたことがありますが、滅茶苦茶きつかったです。ひたすらレーンに流れてくるどら焼きとかゼリーにクリームやらゴマやらを乗っけていくんですが、8時間この単調作業をするのがしんどくてしんどくて…
だから一人自宅でコンビニスイーツを食べた時だって、製造工場の人たちに感謝を込めて「ごちそうさまでした」と言っています。
あとは、外食先で店員さんにきちんと「ごちそうさまでした」って言える人にならねば!心の中で言っても伝わらんぞ!
と、自分に喝を入れたところで、今回の記事は締めようと思います。
今回私は「言う人(言いたい人)」として思ったことを書きましたが、「言わない人」を否定しているわけではないです。どちらの考え方も正解だと思っています。
皆さんは、「ごちそうさま」についてどう考えていますか?今回書いたこと以外にも、色々な考え方があるかもしれません。そういった意見があれば知りたいので、ぜひコメント欄にお願いします。
あと、店員さんに「ごちそうさま」って言える勇気の一手をご存知の方も、コメントお待ちしてます!(笑)
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