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【カジュアルEDH】ロークスワインの元首、アヤーラ 100枚解説

概要

 カジュアル EDH 向け《ロークスワインの元首、アヤーラ》の100枚解説記事。元々は 5kEDH 対応だったが、今は予算オーバー状態。それでも安い所でうまく集めていけば 6000 円前後で十分組める(はず)
 値段を抑えるために新しめ・再録カードが中心。入手性の面でも比較的組みやすいものと思われる。

5kEDH … デッキ全体を 5000 円以内で構築する非公式フォーマット。詳細は以下の記事を参照

Moxfield : Ayara V1 // Moxfield

2022/06/30 追記
・《王神の贈り物》出張セットのくだりを追加
2022/08/06 追記
・《血魔道の集会》コンボを追加
・《組み直しの骸骨》コンボを追加
2023/07/ 追記
・内容をアップデート
・文章量をカット
(書き疲れたので途中公開)

おおざっぱな動かし方

 勝利手段は大別して2種類:
1. ライフを吸って勝つ
2. コンボで勝利

 ライフを吸う…これはアヤーラの横で生物が出入りすれば自動で進む。《アスフォデルの灰色商人》を反復横跳びさせて一気に20点吸ったりする。

 コンボルートはいくつかあるが、カジュアル志向なのでコンボ全力投球は考えていない。除去/墓地対策/打ち消しで十分止められるが、もちろん通ればちゃんと勝てるので、卓を盛り上げる要素としていきたい。

 《壊死のウーズ》コンボの扱いは未定。ウーズ+アスモデウス+スカージの3枚だけなら実際安いが、ウーズ以外は単体で仕事しないこと、アヤーラとの縁がないのがマイナス。

コンボ1:墓所這い

5kEDH では実際高額

 《ファイレクシアの供犠台》で《墓所這い》を無限出し入れする。供犠台の代わりに、もう少し安い《無慈悲な略奪者》と回数制限なしのサクり台で代用。
 アヤーラか《ズーラポートの殺し屋》系がいれば無限ドレイン。

コンボ2:誓いを立てた吸血鬼

 《誓いを立てた吸血鬼》はターン中1回でもゲインしていれば、戦場に出た後で墓地に戻ってもまた墓地から唱えられる(《スカイクレイブの影》とは異なる)。これを利用して《墓所這い》の代わりとするルート。
 コスト軽減に《墓破りのラミア》か《バントゥの碑》が必要。

コンボ3:うろつく霊捕らえ

黒いノントークンなら何でもOK

 《うろつく霊捕らえ》と《ファイレクシアの発掘者》を互いに蘇生させてライフを吸うコンボ。

  1. サクり台でアヤーラ、発掘者、黒い生物をサクる。霊捕らえにキャッチされる

  2. 霊捕らえをサクる。3体が同時に場に戻る

  3. 場に戻った発掘者で霊捕らえを蘇生。4点ルーズ

  4. アヤーラが誘発。戻ってきた3体+霊捕らえで4点ドレイン

  5. 元に戻ったので繰り返す。無限ドレイン成立

コンボ4:無限謀議? (開拓中)

ドレインが2体必要

 《屍肉喰らい》系のサクり台で《屍体洗浄屋》と《ファイレクシアの発掘者》を互いに蘇生させ、アヤーラや《血の芸術家》などを添えてドレインする。

 問題点:発掘者の代わりに《若き屍術士》を使いたいが、洗浄屋の謀議だけでは屍術士のコスト(墓地から2枚追放)がまかなえない。

コンボ5:ボーラスの城塞

ヤギは白なのでアヤーラは誘発しない

 《ボーラスの城塞》のライフコストをアヤーラで補いつつチェインして、他のコンボや《アスフォデルの灰色商人》または城塞の10点ルーズを発射しする。
 すぐ土地が詰まるので《臓物の予見者》《悲哀の徘徊者》でトップ操作する。

コンボ6:害獣の疫病 (今は非採用)

 《害獣の疫病》でありったけネズミ・トークンを出し、アヤーラで35点ぐらい吸って勝利する。

コンボ7:血魔道の集会

アヤーラと《無慈悲な略奪者》と《血魔道の集会》がいる状態で:

  1. 《ブラッド・ペット》を戦場に出す

  2. アヤーラの1点ドレインがスタックに乗る

  3. 解決前に《ブラッド・ペット》を割って黒マナを浮かせる。《無慈悲な略奪者》が誘発、宝物トークンが出る

  4. ドレインを解決、血魔道が誘発。対象は既に墓地にいる《ブラッド・ペット》

  5. 浮かせた黒マナを払って血魔道を解決

  6. 宝物を使って《ブラッド・ペット》を召喚。1に戻る

コンボ8:組み直しの骸骨

 実際には《誓いを立てた吸血鬼》や《墓所這い》の互換。《無慈悲な略奪者》と《頭蓋ふるい》を並べて差し引き0マナで《組み直しの骸骨》を回転させる。

統率者

01. ロークスワインの元首、アヤーラ / Ayara, First of Locthwain
 ライフ吸収とドローが一体化したジェネラル。生け贄は要るが統率領域に置くドローエンジンであり実際安定する。
 強力な死亡誘発を活用できるので、構築もそれに寄せてある。

 以降、アヤーラの能力でクリーチャーを生け贄に捧げることは単に「貢ぐ」と書いていく。

生け贄要員の方々

 アヤーラへの貢ぎ物。

02. 墓所這い
生け贄兼コンボ要員。コンボに入らなくてもアヤーラで毎ターン1マナ1枚ドローに変換でき、生け贄要員としてもかなり高水準。2X2での再録で200円程度になった。

03. 恐血鬼
蘇生にマナがかからず非常に強力、だが高価 (600円)。信心深い。

04. ネファリアのグール呼び、ジャダー
ゾンビを自動生成。腐乱は攻撃後にスタックで解決されるため、解決前にサクるタイミングがある。
トークンは一部の死亡誘発ドローにかかる。(アンデッドの占い師、病的な日和見主義者、荒涼とした心のエレボス)
立てておいてもブロック不可だし、ゾンビが詰まって次が出なくなるだけ。マナを立てたままブラフで殴り、戦闘後に動くなどコツコツ削るのが大事。

05. 冥界の裏切り者
1マナで蘇生可能。トークンでは誘発しない。

06. 誓いを立てた吸血鬼
再利用するのはやや重い。《墓破りのラミア》等で軽くすると《墓所這い》の代わりにも。

07. しつこい負け犬
ドラフトで引いたので試しに入れている。奇襲コストの重さがネック。

08. 骨砕き
除去であり生け贄。安い!

09. ブラッド・ペット
1tに置ければ次にアヤーラが出る。自壊して死亡誘発が起こせるので、見た目よりムダになりにくい。

生け贄要員でないクリーチャー

手札が詰まって仕方なく貢いだり、死亡誘発のために積極的にアヤーラへ貢いだりする。状況判断すること。

10. 屍肉喰らい
1マナのサクり台・ゾンビ。ヒマな時に《墓所這い》を食わせるのは基本。

11. 臓物の予見者
1マナのサクり台。占術1が《ボーラスの城塞》を助ける!コンボパーツとして実際有用なので、貢ぐときは計画的に。

12. 悲哀の徘徊者
占術つきサクり台ということでボ城とセット採用。かつてスタンダードで見たコンビ。
脱出、《発掘》《頑強》そのほか《夜の騎兵》《屍体洗浄屋》でも簡単に釣れるので、墓地に置いておくと便利。

13. ヴォルダーレンの投血士
土地を置きつづけるのが大事な環境だが、フラッド受けがやや弱いため採用。飛行でつつけるのは、他のシスクリにはない魅力。

14. アンデッドの占い師
ゾンビ(トークン含む)の死亡時にドロー。墓所這いとのシナジーは言わずもがな。信心深い。

15. 不気味な腸卜師
ドローエンジン2号。一番弱いので、枚数が多い・全体的に重いと感じた時はこれを外すつもり。

16. 真夜中の死神
ドローエンジン3号。ゾンビでありシナジーもりもり。

17. 病的な日和見主義者
ドローエンジン4号。相手ターン中にサクることでムダなくドロー可能。

18. 荒涼とした心のエレボス
すぐ顕現するのでアタッカーとして強いが、追放には弱い。地味なサクり効果を忘れるな!
トークンの死亡でも誘発するのは神の特権か。

19. 不吉なとげ刺し
濫用で《血の署名》がするゾンビサソリ。クリーチャーになったことで再利用しやすくなった。
・濫用で任意のクリーチャーを墓地に送る
・死亡誘発する
・接死が普通に強い
・《不死なる悪意》等で再利用可能
など、値段の割にはかなり味のする1枚。

20. 穢れた敵対者
マナフラッド受けのゾンビ連れてくるマン。普通に出しても2/3接死って強くない…?

21. ネクロマンサーの弟子
1マナ+自身生け贄で1体蘇生、しかも速攻付き。制限時間つきだが、貢いでしまえば問題なし。
制限時間を迎えた蘇生対象は、追放ではなく生け贄に捧げられ墓地に戻る。死亡誘発も有効なので《屍体洗浄屋》や《夜の騎兵》を戻すと、それらの死亡時に入れ替わりで自身を場に戻せる。死亡誘発が2回!
見落としがちだが、彼はゾンビである。生物を蘇生させるゾンビとは一体…

22. ドロスの魔神
スーパーアタッカー枠として採用。デメリットはインクの染み程度に考えてOK。

23. 屍体洗浄屋
SNCで新たに登場した、蘇生能力持ちのオーガ。死亡誘発の謀議と接死のおかげでぽん置きして強い。また貢ぐことでいつでも蘇生能力が使える。値段の割によい使い勝手。
彼が死霊術のたぐいを使うとはとても思えないが、彼はどうやって屍体を蘇生させているのだろうか…

24. うろつく霊捕らえ
生け贄に捧げられたクリーチャーを捕まえ、場を離れた時に一斉に霊をぶちまける危険極まりない人物。コンボは別パートで記載。

25. 夜の騎兵
死亡時に3マナ以下を蘇生する、騎兵サイクルの黒担当。《マラキールの再誕》や《拷問生活》で出入りを繰り返して戦場に介入する。
《ネクロマンサーの弟子》に蘇生されると4/5絆魂・速攻のオバケと化す。

26. ファイレクシアの発掘者
《再活性》内蔵ゾンビ。悪さばかりする。

27. 若き屍術士
墓地2枚追放のコストは要るが、完全蘇生が可能。追加の発掘者としてとりあえず入れただけだが、うまい活用方法やコンボがあるかもしれない。若さに期待する。

28. ズーラポートの殺し屋
ちくちくドレインする殺し屋、ただしスタッツは貧弱。《血の芸術家》の方が誘発しやすくて攻撃的かもしれないが、ライフを削る量は甲乙つけがたい。

29. カストーディのリッチ
《壊死のウーズ》セットと差し替え。《黒薔薇の棘》より再利用のうまみが大きいので、試しに入れてみた。

30. 無慈悲な略奪者
クリーチャーの死亡時にマナ(落とし子)を出す《ウラモグの手先》や《頭蓋ふるい》などもあるが、《墓所這い》の黒マナが出せるのは彼だけだ。

31. アスフォデルの灰色商人
神話レアならぬ神話コモンとまで呼ばれたドレイン能力!EDH だと対戦相手が3人なのでドレインも3倍。何回か出入りすると相手は実際死ぬ。

32. 真夜中の空、殉至
《壊死のウーズ》セットと差し替え。蘇生と手札破壊は別々の効果に見えて、アヤーラのプランには意外と合っていた。《往時軍の覚醒》を外しているので、他の手札破壊要素を入れたかったというのもある。

33. 不快な納墓役
納墓ゾンビ。墓所這いとは特に仲良し。

34. 墓破りのラミア
デカ絆魂つきの納墓ラミア。コスト減効果は意外な形で作用する。

35. 虐殺少女
お試し採用。全体除去で困るのは自分な気もする。

36. 虐殺のワーム
横並びキラーの1枚。蘇生持ちの《悲しみの魔神》という似たカードもある。

ソーサリー・インスタント編

36. 腐敗した再会
生け贄要員生成と墓地追放のおじゃまスペル。フラッシュバックが沁みる。

37. 村の儀式
枚数を引けるドローが欲しかったので、蘇生系スペルと入れ替え。生け贄要員の枚数とのバランスが難しい。

38. 汚涜
試しに入れてみた黒単用の除去。1マナ重くても《冥府の掌握》などのほうが良い?

39. 夜の囁き
単純ドロー。少し高いが安定性のために《血の署名》と合わせて採用。

40. 具現の技 / Incarnation Technique
 ヒュージリーダーズで《墓破りのラミア》《失われた宝物庫の学者》と一緒に使われたりするスペル。1回目で納墓生物を蘇生すると2回目はなんでも蘇生可能になってしまい、実際危険。

41. 無名の墓 / Unmarked Grave
 伝説以外を納墓する。安い!

42. 生き埋め / Buried Alive
 3体まとめて納墓する大変危険なスペル。ヘイトというか、警戒度は上がる。

43. 血の署名 / Sign in Blood
 シンプルなドロー。生け贄要員は貴重なので《村の儀式》や《命取りの論争》よりはこちらにしておく方が安定する。

44. フェイン・デス / Feign Death
 死亡時に戦場復帰させるスペル。サクり台と合わせて運用する。条件付きではあるが、とても10円カードとは思えないパワーを秘めている。
・納墓持ち生物→《納墓》
・ファイレクシアの発掘者→《再活性》
・不吉なとげ刺し→1マナ2ドロー (!)
・アスフォデルの灰色商人→すごいドレイン

 そのほか《夜の騎兵》《屍体洗浄屋》《若き屍術士》などに当てても効く。解決前に除去されると不発になるのはネックだが、10円カードの割にはかなりよくやっている方だろう。

45. 不死なる悪意 / Undying Malice
 戦場復帰スペル2号。《フェイン・デス》の同系再販。アヤーラへの除去よけなどに使えたりもする。

46. 超常的耐久力 / Supernatural Stamina
 戦場復帰スペル3号。《屍体洗浄屋》の効果を上げることがあったりなかったりする。

47. マラキールの再誕
 戦場復帰スペル4号。裏に土地が描いてあり、他のものより若干高め。

48. 血の復讐
単体除去。このデッキではライフルーズも安い。

49. 大群への給餌
 お守り枠。ファクト破壊は諦め。

50. 切り崩し
単体除去。《殺し》は値上がりしたのでクビ。

置物編

51. 血の泉 / Blood Fountain
 血トークンを出す置物。《ファイレクシア流再利用》でいいかも。

52. ファイレクシア流再利用
《拷問生活》と差し替え。結構マナを食うが、リソース量はかなりのもの。

53. ウォーロック・クラス
Lv.2 能力で序盤を安定させつつ、Lv.3 能力で《傷の反射》モードに入ると、相手のライフはすぐに消し飛ぶ(はず)。

54. グールの行進
トークン生成。ヘイトを買わずに漁夫の利ムーブをしたいので採用。

55. 黒死病 / Pestilence
 ちくちくライフを削る置物。まだお試し中。

56. ボーラスの城塞
適当に置いてもすぐに土地が詰まって機能しなくなる。《臓物の予見者》で占術するとCRボーラス城モードに突入する。

マナ加速編

構築済みと比べてみると、マナファクトが多すぎる気がする。(強力なマナ加速で1歩でも早く先手を取ろうとするのは、やや競技志向すぎるようにも感じられるし)

57. 暗黒の儀式
アヤーラ出す用。

58. 太陽の指輪
デフォルト枠。無色マナは意外ともて余す。

59. 秘儀の印鑑
デフォルト枠。地味に高い。

60. 炭色のダイアモンド
楽観的に《友なる石》にしてもよいとは思う。

61. 精神石
アヤーラのドロー能力をもってしても、土地まみれで詰まることはある。安定性のためにはやっぱり必要。

62. 雑沓する墓所
溜まったカウンターの数だけ腐乱ゾンビを出すマナファクト。アヤーラとセット運用。

63. バントゥの石碑
ライフ削り用。大して盤面に影響しないので注意。

64. 面晶体の記録庫
2倍《精神石》。ドローを捨てて《金粉の水蓮》にした方が安全かも?

65. ニクスの睡蓮
単色用マナファクト。機能しだすとスゴいことになる。

土地編 (35+1枚)

66. 陰謀団の要塞 / Cabal Stronghold
 採用に値する特殊土地はこれぐらいしかない。

67. 無限地帯 / Myriad Landscape
 沼の数を参照するカードの枚数を減らしたので、これはもう必要ないかも。タップインは実際面倒。

68~100. 沼 / Swamp
 基本土地は0円カウントなのでこだわり得。アンステーブル版を使おう!

美しい

入れ替え枠

 《来世への門》と《王神の贈り物》のセットが生け贄シナジーに良い、という情報をキャッチしたのでお試し中。手札の質を担保してくれるのが地味だが沁みる。

出張セット

採用検討

死せざる邪悪 / Undying Evil
 5枚目の戦場復帰スペル。もっと欲しくなったら追加する。

厳格な者、コンラッド卿 / Syr Konrad, the Grim
 5マナ域の大渋滞につき非採用。きっと今後も枠はない。

おまとめ

 アヤーラはいいぞ!

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