【読書感想文】ホラー漫画だからって最後に全部解決するとどうして思ってるんですか?【裏バイト:逃亡禁止】
ドーモ、織田牛奈(noteのすがた)(@butakichi3hide)です☆(ゝω・)vキャピ
皆さんマンガ読んでますでしょうか?チェンソーマン、スパイファミリー、呪術回戦…最近は面白いマンガ沢山ありますよね。
まあ私、上記のマンガほぼ読んだこと無いんですけどね。
スパイファミリーは実家にあるので一巻の最初だけ読んだけど、後は読んで無いんですよ。しかしソシャゲやTwitterなどでキャラクター情報や声優情報は得てるので中途半端に理解してる厄介なオタクでございます。
アーニャ、エスパーだった気がする(うろ覚え)
あっ、でも鬼滅の刃は全巻電子版で買って読みましたゾ。なんかDMMがセールやってて安かったから…。あと火の鳥とブラックジャックと劇場版ドラえもんは全巻持ってるし買った。ブラックジャックいいよね。
そんな私ですが、最近と言うか割と初期からずっと追いかけてて且つ電子版ですが単行本も購入してる作品があります。それがコチラ。
【裏バイト:逃亡禁止】
文字列だけで「青春学園恋愛もの」でも「ほのぼの日常系」じゃねーなと分かるシンプルなタイトルですね!(白目)
今日はこの「裏バイト:逃亡禁止」の読書感想文…ってか紹介記事となります。
よろしければどうぞ。
・「裏バイト:逃亡禁止」とは?
第一話は全部読めるので読んでみてほしい(ダイマ)。
公式から転用したがもう少し分かりやすく説明すると「法外な時給・日給がもらえるが業務内容は通常の比じゃないレベルで危険なバイトだよ!あとバイトで如何なる状況になっても雇い主は責任取らないよ!」な裏バイトに主人公2人が挑む…って内容。
後述するが裏バイトが危険な理由は「怪異(よく分からない現象を引き起こすナニカ)」が九割。残り一割は「怪異よりよっぽど怪異してる人間」な訳ですが…
ちなみに「如何なる状況になる」は「死亡」じゃない点に注意。この作品内だと簡単に死ぬ方が稀有だったりするし有情だったりする。死ねるだけマシってこともしばしば。
作者様のTwitterで別の話が全部読める。
ちなみにこの回は裏バイト内では珍しい「怪異がちゃんと解決する」回なので安心してみてほしい。なおこれを見てマンガを買うと他の回との温度差で風邪ひく事請け合いだゾ。
・主な登場人物紹介
・白浜 和美(しらはま なごみ)
主人公その1で金髪ショートヘアーの女性。通称「ハマちゃん」。度胸強さと判断力の良さ、そして後述のユメちゃんの能力を借りて裏バイトをこなす。口調は粗野で仕事自体は割とサボりがちだが、常識は兼ね備える。通常なら五体満足で生きて帰ってこられない「裏バイト」を数多引き受けながら未だにピンピンしているため「不死身の白浜」というどっかの金カムのようなあだ名をつけられてしまった。
・黒嶺 ユメ(こくりょう ゆめ)
主人公その2で黒髪ロングヘアーの女性。通称「ユメちゃん」。巨乳。落ち着いた性格で、仕事はキチンとする几帳面さを持つ。
また怪異や人間から向けられた悪意や敵意を「ニオイ」として察知でき実際に感知すると「クッサ!」と表現する。コレによってハマちゃんとユメちゃんのコンビは裏バイトでの生存率が飛躍的に上昇している。
ただ相手に悪意や敵意が一切ないが結果的にコチラに危害は加える形となる場合には一切効果がないという意味でもある。
一応悪意や敵意は「黒いニオイ」で安全地帯や悪意を回避できそうなアイテムからは「白いニオイ」となるが、作品の都合上「白いニオイ」はあまり出てこない。
・篠月 橙(しのつき だいだい)
準レギュラー。白浜が表の店舗で働いていた際の後輩。通称「橙」。
とにかく明るくポジティブでおバカ天然。白浜からは天然っぷりを揶揄され「脳みそモンキー」と呼ばれたことがある。
…が怪異に対してもポジティブに受け止めてしまい怪異の影響をあまり受けないこととギャグキャラクター補正により、このマンガにおける「歩く勝利フラグ」となっている。
そのため大抵のバイトにて「橙もバイト受けたけど何故か橙だけ落とされてしまった」案件が多発している。「脳みそモンキー」の肩書は伊達じゃない。
・怪異
正確には「人物」ではないが、このマンガにおける第二の主役の方々。
原則的に一話につき一体登場する「幽霊や妖怪や超常現象のような得体の知れないよく分からないナニカ」の事である。SPC財団が分かる方がSPCが野放しにされてると想像してもらったら大体合ってる。
怪異によっては危険度はまばらなのだけれど大抵の怪異は「人間に対して殺意MAX」で「何が何でも殺してやる」位の勢いで殺しに来る。
理由も様々で「条件を満たした(中身を見た・ルールを破った・目を合わせた)」「活動範囲に入った」「娯楽目的」「怪異の目的を達成するため」などなど。
こんな殺意MAXな怪異たちが待ち受ける裏バイトなのでそりゃ金払い良くしないと来ないよな感はさもありなんである。
ついでに言うと怪異じゃなくて人間が問題だったパターンも少なからず存在してたりする。そしてその場合胸糞案件になる可能性が跳ね上がる。
他にも「怪異の犠牲者になるためだけに登場したモブの皆さん」みたいなのがチラホラいるけど割愛で。
・人の命が軽いホラー
この作品では非常に命が軽い。
モブは勿論の事、ネームド(名前がついてるキャラ)ですら怪異に遭遇するとあっさり死ぬ・発狂・廃人化のどれかに陥る。実際問題ユメちゃんの能力で怪異を回避出来なければハマちゃんも死んでただろうなというシーンも多々ある。
そして怪異も容赦がない。どのくらい容赦がないかと言うと「「自分の姿を見た人間」を認知したので現実改変で旅客機を出現・墜落させて見た人間を全員殺す手段を取る人型怪異」・「中身を見た人間を発狂させる鞄型怪異(中身がどうしても見たくなる魅惑効果&なるべく大人数で見ようとさせる誘引効果あり)」な感じ。
そしてこの作品は裏はついてるものの「バイト」なため時給・日給が手に入る。確かに高額ではあるのだが、怪異によってムシやオモチャのように弄ばれ無惨な姿にされることと天秤にかけた時に割に合うかと言われると…?
この作品の紹介文にもあった「その金は、あなたの命の値段。」というフレーズが重くのしかかります。
尤も裏バイトの依頼人が業務内容を偽って裏バイターたちを人柱や身代わりにしようとしてたりすることもままにあるけどな!
・死にそうで死ななない、でも時々死ぬ主人公たち
このマンガの面白いところはやはり「主人公たちがどうやって怪異を回避するか」だろう。
ユメちゃんの能力があるため他のモブたちよりはマシだが、必ずしも能力が発動するとは限らない上、分かるのは「敵意・悪意のある怪異の存在のみ」なので対応するには+αが必要となる。
その+αをどう用意するか、がこのマンガの醍醐味だと思っている。
そして+αは何の能力も持っていないハマちゃんが度胸と裏バイトの経験から瞬時に判断して正解を導くこともしばしばあるのでそこもまた熱い。不死身の名は伊達じゃない。
しかし最近の話だと「主人公のどちらかが初手で怪異とうっかりエンカウント!怪異の能力により死亡確定!」みたいな状況も多々発生している。最悪の寝起きドッキリやめろ
まあこの世界線ではよくあることなので、どうやって死線から甦ってくるのかは是非マンガを読んで欲しい。
ちなみにだがユメちゃんが警告しても大抵モブは死ぬ。というかユメちゃんが大勢に大声で警告すること自体死亡フラグだったりする。
・基本的に怪異現象は解決しない
さてここまで読んでくれた方々の中にはこう思われる方もいるのではないだろうか?
「でも最終的には怪異の原因や正体を突き止めたりユメちゃんの能力で退治や封印しちゃうんでしょ?」と。
甘い。
この作品では原則的に怪異現象は解決しない。投げっぱなしジャーマン状態で主人公たちは帰る、と言うか帰るしか出来ないのだ。
裏バイトの業務内容は「怪異の解決」ではなく、あくまで「依頼人の指示」なのだ。多分「怪異の解決」とか業務内容にしたら誰も裏バイト来ないんだよな…。
そもそもユメちゃんの能力は「悪意や敵意がニオイで分かる」であり「迫りくる怪異を認知すること」は出来ても「怪異を退治すること」は出来ないのだ。
そしてこの世界線には寺生まれのTさんも貧乳マジシャン&どんとこい超常現象もSCP財団も存在しない。つまり対処してくれる人は誰もいないのだ。
そのため危険と判断した場合は途中でバイトから逃亡離脱するパターンもあったりする。タイトルに「逃亡禁止」と書いてあるけど気にすんな。
ただ退治は出来ずとも怪異のパターンに気づいて管理が可能となった話もある。尤もその話は別ベクトルの嫌な案件ですが…。
・SPC財団や都市伝説が好きならオススメな作品
怪異の性質や状況を把握して回避する内容なので、SPC財団や都市伝説が好きな人にはオススメできる作品だと思う。あと「理不尽ホラー」が好きな人にもオススメ。
裏バイト業務や怪異には元ネタが存在したりしなかったりするので、そこらへんも調べてみるとより楽しめるかもしれない。
余談だが某掲示板に書いてあったのだが「SCP財団は存在せずSCPが怪異として闊歩してる世界線」と称してあり妙に納得してしまったことがある。
以上、参考にされたし。
こちらもどうぞ\('ω')/三\( )/三\('ω')/
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