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『オレ、カエルやめるや』
「だって、なんだかヌルヌルしてるしさあ。」
カエルはカエルがイヤなのです。
だってぬれてるし、ヌルヌルしてるし、ムシばっかり食べるし…。
それよりも、もっとかわいくて、フサフサの動物になりたいのです。
カエル親子の陽気な会話で繰り広げられる自己肯定の物語。
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私も子も大好きな絵本なので、ぜひぜひ手に取ってほしい!
文章も絵の一部。カラフルでコミカルな楽しい紙面にわくわくします。
とにかく訳が秀逸で、声に出して読みたくなるし、読んでみるとゲラゲラ大笑い。さすが小林賢太郎さん。海外のコメディドラマを見ているような気分です。
”自己肯定” なんて難しいことは考えず、あっちもそっちも良いけれど、自分もそんなに悪くないな、と思えたら良いですよね。
それにしても、絵本の主人公としてカエルが選ばれることの多さよ。
かわいいだけじゃない描き甲斐のある魅力があるんですね、きっと。
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デヴ・ペティ・作 マイク・ボルト・絵
小林賢太郎・訳
対象年齢:3歳から
ページ数:32ページ
2017年11月