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『さくら子のたんじょう日』
さくら子はお母さんと自分の名前の由来となった桜の木を見に行きます。
その桜の木は折れてしまった栗の木に芽生えたもので、「みごもり栗」と呼ばれています。近くの「子宝の湯」に一緒に入り、親子の時間を楽しむさくら子とお母さん。
数年経ち、さくら子は、お母さんの妹である叔母さんのお墓参りに行きます。そこで叔母さんの命日と自分の誕生日が一緒であることに気付き…。
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12歳の春を迎え、再び「みごもり栗」を訪れるさくら子とお母さん。
さくら子がかけがえのない大切な娘であることを伝えるお母さんと、その想いを素直に受け止めるさくら子。こみねさんの描く優しい桜吹雪がふたりを包み込むようです。
設定は少しシリアスに感じるかもしれませんが、いたって穏やかに展開するので、8歳くらいのお子さんに「家族には色々な形がある」ということを伝えるのにはちょうどいい絵本だと思います。
それにしても、本当に栗の上に桜は育つのでしょうか・・・?
日本絵本賞
宮川ひろ・文/こみねゆら・絵
ページ数:36ページ
対象年齢:小学校中学年から
2004年10月