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『ゆきのひ』
冬のある朝、ピーターが目をさますと、窓のむこうは一面の雪でした。
朝ごはんを食べてから赤いマントを着て、外へ出たピーター。
まずは、高くつもった雪のなかに足をふみいれてみます。
雪の日はおどろきがいっぱいです。
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世界中でたくさんの賞を受賞している大変有名な絵本です。
黒人を主人公にした最初の絵本だそうですね。知りませんでした。
当時、黒人の子を主人公にした絵本がないことに気がついた著者であるキーツが、意識してピーターという男の子を誕生させました。
この絵本は画期的な作品だったのです。ブルックリンで多くの黒人の友人がいたキーツにとって、黒人の子どもたちを描くことは、とても自然なことだったそう。
『ピーターのいす』や『ピーターのくちぶえ』など続編も出版されます。
ピーターは本当に無邪気で、かわいい!
特に天使をつくるシーンはいつも顔がほころんでしまいます。
キーツのコラージュを駆使した画法も幻想的で魅力たっぷり。
寒くなると親子で読みたくなる一冊です。
エズラ・ジャック・キーツ・作 木島 始・訳
対象年齢:3歳から
ページ数:32ページ
1969年12月
コルデコット賞