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我が家の絵本棚📚

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年間300冊以上児童書を読む中で、素敵!と思った本をご紹介します。
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#ネコ

『たすひくねこと ひよこ団』

宝の地図をひろった猫たちは冒険の旅に出かけます。 そこに突然おそいかかってきたのは、「ひよこ団」を名乗るあやしい猫! だいちのかみ、みずのかみ、かぜのかみの試練にたえ、ほのおのかみに知恵を示すことができるのか!目指せお宝!でーでーぽっぽー! たし算ひき算をイメージしながらおはなしを楽しむさんすう絵本の第2弾。 今回は20までの数字です。 まるでアニメを見ているような迫力ある構成とテンポの良さ。 同じセリフが何度も効果的に登場するので、読み聞かせているこちら側も、聞いている我

『おふろだいすきねこ と おふろだいきらいねこ』

顔に水がかかるのをいやがったり、お湯の熱さに抵抗をかんじたり…。 なかなかお風呂に入ってくれない子どもに対し、 おふろが好きな猫と嫌いな猫のやり取りを通して、 お風呂に入る意味やお風呂の楽しさを絵本を通して伝えます。 お風呂が嫌いなドンタは、お風呂が大好きなポッポにいたずらしたり、お友だちにも素直になれず、こわがりで、自分に自信がないひとりぼっち。 その表現が自然で秀逸! ドンタだって本当はポッポのことが大好き。 その気持ちが最後勇気に変わります。思わず応援しちゃう健気さで

『うそみーるめがね』

さとちゃんは空き地でねこのごーぐると出逢います。 地下の町でめがね屋さんをしているごーぐる。 お店のめがねはかけると不思議な景色が見えるものばかり。 さとちゃんが作っためがねも同時にかけると、 なんと嘘が見えるようになります。 悪いきつねの詐欺商売を見破ってしまい 追われるさとちゃんの目の前は真っ暗になりますが… 1972年に刊行されたいわむらかずおさんの初期作品。 当時は装丁もご自身が担当されたそうです。 いわむらかずおさんと言えば『14ひきシリーズ』や『かんがえるかえる

『ねこひげ ぴぴん』

22匹のネコちゃんが皆さんをお出迎え。 おどったり、さんぽにいったり、ゆめみたり。 みんなでゴロニャーゴ! さあ、いっしょにあそぼーにゃ! ユーモラスで愛らしい個性的なネコちゃんが順々に登場します。 クレヨンで描かれた猫ちゃんたちはみんなキラキラ。 どんなネコちゃんかな?何してるのかな?どんな気持ちかな? 子どもと一緒に読みながら、想像が膨らみます。 こんなとき、私たちもあるよね。ネコちゃんたちといっしょだね。 そんな風に話しながら読みました。 これは我が子のお気に入りネ

『わすれていいから』

はじめておれがこの家にきたとき、 生まれたばかりのおまえがいた。 ここは、おれたちのなわばり。 おれがどんどん大きくなって、おまえはゆっくり大きくなった。 お気に入りの場所も、遊びも、ご飯の時間も一緒。 嬉しい時も、悲しい時も、おれはそばにいる。 おまえは少しずつ家にいないことが多くなって、 すっかり大きくなった頃……。 成長のスピードは違うけど、”なわばり”は一緒。 どんな時も気持ちの良い距離感で同じ時間を過ごしてきたおれとおまえ。 賢く悟ったおれは言います。 それまで

『すごいぜ ほんの ちからって! モーリスの おうちは ライブラリー』

モーリスは思いついた。 ネズミたちに本を読んで、聞かせて、おびき寄せ、 集まってきたところを食べちゃおう! でもいざ本を読みはじめたら、みんなで一緒に笑い、一緒に泣き、一緒に感動し、一緒にドキドキしているうちに、 ネズミを食べよう、というと気がなくなってしまい…。 ネズミのおかげでマドレーヌと出会い、自分で物語を書くようになる最高のエンディング。 とにかくかわいい! ネコもネズミもかわいいです。 物語には食い意地を凌駕する魅力があることを感じます(大げさ)。 とモーリスは

『サイモンは、ねこである』

百獣の王ライオンを筆頭に、チーター、ピューマ、クロヒョウ、トラの 大型ネコ科動物5匹組が集うところに遭遇した、子ねこのサイモン。 「ぼくたち、似てますね!」 うれしくなったサイモンが言うと、みんな大笑い。 こんな小さくてまるっこい子ねこが俺さまたちと似ているだなんて! といばって言うのですが、よーく見てみると・・・。 全然違うように見えるけど、実は同じところがたくさん! そんな風に相手と自分を認め合う素敵なストーリー。 サイモンが仲間になる展開には、新しさがあります。 絵の