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我が家の絵本棚📚

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年間300冊以上児童書を読む中で、素敵!と思った本をご紹介します。
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2025年2月の記事一覧

『たすひくねこと ひよこ団』

宝の地図をひろった猫たちは冒険の旅に出かけます。 そこに突然おそいかかってきたのは、「ひよこ団」を名乗るあやしい猫! だいちのかみ、みずのかみ、かぜのかみの試練にたえ、ほのおのかみに知恵を示すことができるのか!目指せお宝!でーでーぽっぽー! たし算ひき算をイメージしながらおはなしを楽しむさんすう絵本の第2弾。 今回は20までの数字です。 まるでアニメを見ているような迫力ある構成とテンポの良さ。 同じセリフが何度も効果的に登場するので、読み聞かせているこちら側も、聞いている我

『ゆきだるまむらの アイスクリームやさん』

一年中真っ白なゆきに囲まれたゆきだるまむらに、アイスクリーム屋さんが開店します。しばらくはお客さんがだれもこなかったのですが、小さなゆきだるまがリクエストした、オーダーメイドのアイスの帽子が大評判に! やがて村中のゆきだるまがお店にやってくるようになります。 そしてクリスマスのパーティーで……。 発想の転換で毎日がもっと楽しくなると教えてくれる、韓国発の絵本です。 ゆきだるまたちが本当にまんまるで可愛い! 「アイスクリームなんてその辺にある雪と同じじゃない」 と言われて

『タンタンのぼうし』

バッタや小鳥をつかまえて、すぽっともどる、タンタンの大すきなぼうし。 くるくる回したり、ころころ転がしたり。 ある日、やあっと高くぼうしを投げたものの、あれれ、落ちてこない? ページをめくるたびに、ちょっとした手品でも見ているようで、ゆかいな展開のやさしい絵本です。 見開きで、左ページに1文、右ページに絵のシンプルな構成。 そのためタンタンの愛らしい姿、動き、表情がいきいきと伝わってきます。 絵本デビューにもピッタリ! とちぎテレビが読み聞かせ動画を作っていました。ぜひご覧

『おつきさまのでんわ』

おつきさまは満月の夜に電話をかけます。 心にそっとつながる電話です。 ひとりで晩ごはんを食べるりすくん。 おじいさんを亡くしたたぬきのおばあさん。 お姉ちゃんとケンカして家出したいぬくん。 でも、その日おつきさまが一番気になった相手は プチっと切れてなかなかつながりません。 ようやくつながったのは……怪獣でしょうか?  いえいえ、じつは孤独なねこさんでした。 おつきさまは「なみだがとまるまで そばにいますよ」と語りかけます。 この悩みは誰にも言えない。誰かに言うのも面倒くさ

『ことばハンター』

国語辞典編纂者である飯間浩明先生は、人呼んで「ことばハンター」。 国語辞典に載せるべき新しい日本語を求めて毎日街に繰り出しています。 「やばい」も「ガチ」も「ハンパない」も実は全部、国語辞典に載っているんです。こうしたことばはどのように辞書に掲載されるのでしょうか? 現代日本語を追いかけて奮闘する国語辞典編纂者のちょっと変わった日常を描いた“お仕事ノンフィクション”です。 〈目次〉 プロローグ ことばが好きで、しかたがない! 第1章 ワードハンティングに出かけよう 第2章 国

『みんなのいちにち』

朝6時。散歩に行く人、まだ寝ている人。みんなそれぞれ。 7つのお部屋を定点観測。 美しい切り絵で眺めて探して楽しむ絵本。 繊細でかわいい切り絵で、朝の6時から昼、夜、もう一度明け方になるまで、順々に描かれていきます。空の色が少しずつ変化する細やかさ! 見開きのページでは、同じ道沿いに並ぶお花屋さんや本屋さん。アイスクリームの移動販売車やピザ配達のオートバイ、道を歩く人。街並みへ世界が広がって行きます。 「子どもたちが眠ったあと、お父さんとお母さんは何をしているのかな?」 「

『ゆきのひ』

冬のある朝、ピーターが目をさますと、窓のむこうは一面の雪でした。 朝ごはんを食べてから赤いマントを着て、外へ出たピーター。 まずは、高くつもった雪のなかに足をふみいれてみます。 雪の日はおどろきがいっぱいです。 世界中でたくさんの賞を受賞している大変有名な絵本です。 黒人を主人公にした最初の絵本だそうですね。知りませんでした。 当時、黒人の子を主人公にした絵本がないことに気がついた著者であるキーツが、意識してピーターという男の子を誕生させました。 この絵本は画期的な作品だっ

『キウイのおうちのキーちゃん』

主人公は果物のキウイそっくりの鳥「キーウィ」のキーちゃん。 ある日、リンゴにそっくりなリンゴどりを見かけ、あとを追いかけると、 たくさんのリンゴでできたおうちを見つけます。 他にもバナナやイチゴなどの果物をモチーフにした動物たちが登場。 楽しいパーティーのはじまりです。 細かい部分まで描き込まれ、読めば読むほど好きになるおおでゆかこさんの絵本。今回登場するのは、キウイにそっくりな鳥…だけでない、フルーツの動物たちです。 キウイのおうち、リンゴのおうち、イチゴのおうち、バナナ

『王さまのアイスクリーム』

アイスクリームがどのように誕生したのか知っていますか? これは、まだアイスクリームがなかった頃のお話。 きむずかしい王さまのご要望は「暑い日には冷たいデザートを、寒い日にはあたたかいデザートを用意する」こと。 この無理な命令に、コック長と7人の娘たちは困りっぱなし。 そこにひとりの少年が通りかかり…。 アイスキャンディのようなものが考案されたのが16世紀ごろ、クリームアイスと呼ばれるものが作られたのは18世紀ごろ、アイスクリームにシロップをかけるアイスクリーム・サンデーがで

『あこがれの図書館』

農村から大きな町へひっこしてきたパトリシア。 ある日の学校の帰り道、お城のようにりっぱな建物に目をうばわれます。「このすてきなお城に行ってみたい」 その建物は、町の図書館でした。 パトリシアは、図書館員のクリービーさんとなかよくなり、毎日のように図書館へ行くようになります。じつはパトリシアはディスレクシアで、本を読むのが苦手だったのですが、きれいな絵でいっぱいの画集にむちゅうになったのでした。 あるとき、学校公開日のかざりつけのテーマを決めることになりました。「鳥の絵をかきた

『ドーナッツのあなのはなし』

当時の船乗りの愉快な話と史実に基づいて語られる ”ドーナツのあな” の発見物語。楽しいイラストと語り口がユニークなノンフィクション絵本です。 ドーナツのあなはどうしてできたのか知っていますか。 1847年、16歳のハンソン・グレゴリーが、船で朝食を作っているときに発明しました。最初の名前は「あなあきケーキ」。 それが世界中に広まって、みんなの大好きなドーナツになったのです。 まん丸の窓からのぞくオシャレな構成の絵本。ドーナツですもんね! ドーナツは最初は穴がなく、中まで火が

『なんになる?りょうりずかん』

ハンバーグやカレー、コロッケにオムライスにナポリタン。 家庭でよく作られる子どもたちに大人気の料理が、どんな材料から作られているのかを、楽しく学べる図鑑です。 掲載お料理はこちら。 ●ハンバーグ ●カレー ●ラーメン ●ナポリタン ●肉じゃが ●とんかつ ●たまごサンド ●オムライス ●チャーハン ●コロッケ ●カルボナーラ ●豚汁 ●牛丼 ●フレンチトースト ●親子丼 ●鳥の唐揚げ ●豚の角煮 ●冷やし中華 ●ロールキャベツ ●ポトフ ●チキンドリア ●焼きそば 我が子が

『オレ、カエルやめるや』

「だって、なんだかヌルヌルしてるしさあ。」 カエルはカエルがイヤなのです。 だってぬれてるし、ヌルヌルしてるし、ムシばっかり食べるし…。 それよりも、もっとかわいくて、フサフサの動物になりたいのです。 カエル親子の陽気な会話で繰り広げられる自己肯定の物語。 私も子も大好きな絵本なので、ぜひぜひ手に取ってほしい! 文章も絵の一部。カラフルでコミカルな楽しい紙面にわくわくします。 とにかく訳が秀逸で、声に出して読みたくなるし、読んでみるとゲラゲラ大笑い。さすが小林賢太郎さん。海

『動物たちもオナラする?「へー」とおどろく科学絵本』

生きものたちの「オナラ」について、科学的な視点?から説明した絵本。 「〇〇はオナラする?」という質問に答えて楽しく読みすすめながら、鳥やヘビ、タコや魚など意外な生きもののオナラ事情がわかります。 登場する動物・・・ ウマ、クモ、クジラ、ケカゲロウのあかちゃん、ユニコーン、タコ、恐竜 我が子が絶賛下ネタ爆笑期なので、自然と増えるうんちやおならの絵本。 まあまあ、ゲラゲラ笑いながら生物の神秘に触れてくれればよろし。 親しみやすいイラストとシンプルなクイズ形式で、大人でも知らない