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ワクチン接種とお散歩

イギリスでは世界に先駆けワクチン接種が始まり、順調に進んできました。そして40代である私も、ワクチンを接種しました。

海外に住むということで、気になるのはやはり医療事情ではありませんか?

私も異国の地で医者にかかるということは、はじめはとても緊張・動揺することでありました。しかし、オーストリアでもイギリスでも、医療事情は意外とシンプルなんです。特にイギリスは、NHS という国営の医療制度によって全てが整えられています。NHSとは、National Health Serviceの略です。16歳から年金受給年齢まで加入の義務があります。タイトルの画像は、造花で I 💗 (LOVE) NHS と書かれています。病院の前で発見したので写真に収めました。

イギリスで医療サービスを受けるためには、まずGP (General Practitioner)と呼ばれる一般医への登録が必要になります。いわゆる、ホームドクター、かかりつけのお医者さん、ということになります。GPは、自分が住んでいるエリアから選んで登録します。住所を証明できる書類などが必要になります。引っ越しをしたら、このGPの登録も変更しなければいけませんが、NHSのシステムで、以前はどこのGPに登録していたか、どんな既往症があるかなどの情報はすぐに伝わるようになっています。

体調が悪い時は、どんな病気でもとにかくまずGPに相談します。皮膚科、眼科、婦人科など、直接専門医にかかることはできないのです。何かあった時はまずGP、このシステムはどこか別のお医者さんを探す必要がなくて便利です。NHSの医療費は基本的に無料です。治療内容によっては、一定額の支払いは生じるようですが。国営ではなくプライベートの医療機関もありますが、治療費の負担を考慮すると、まずはNHSの医療サービスにかかることで私はこれまで問題なくやってきています。

ということで、ワクチン接種できる年齢になると、NHSからスマートフォンにテキストが送られてきます。「下記のウェブサイトよりワクチンの予約をしてください」と。私の場合、まずNHSから連絡が来た後、地元のGPからもテキストが来たので、地元のGPに予約を入れて接種しました。選択肢は、なんと翌日か1週間後でしたので、心の準備もしたく、1週間後に予約を入れ、接種しました。

一時期、ヨーロッパの国々で、アストラゼネカ社のワクチンで血栓が確認された、などという報道があり、アストラゼネカの接種が見送られたこともありましたが、実際はきちんとした治験に基づき、血栓との関係はない、ということが発表され、その後もアストラゼネカのワクチンが主流となっています。私より先にワクチンを接種していた上司や知人からも、私もアストラゼネカだった、でも大丈夫、という話を聞いていました。そして、実際接種会場に行くと、やはりアストラゼネカでした!

実際問題はありませんでした。ただ、よく起こる症状として聞いていたように、私も翌日37.4度まで微熱が出て、1日だるい時間を過ごしました。38度以上の高熱が数日続いた、なんていうお話も聞くので、大きな副反応が出ずによかったと思っています。2回目の接種は3ヶ月後になります。

そして、先日夫はNHSのリンクから予約をし、街中の大きな施設でワクチン接種を受けました。私も久しぶりに電車に乗って、街中までついて行ってきました。

天気の良い午前中、テムズ川の眺めを満喫。そして、公園には色とりどりのチューリップが咲いていました。ビッグベンはまだ修復工事中で残念ですね。

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イギリスではすでに半分以上の成人がワクチン接種を終えています。3ヶ月以上続いたロックダウンが少しずつ緩和されていく中、やはりワクチン接種を終えていると安心感があります。

日本も早くワクチン接種が進み、自由に移動できる日が戻ってくることを心から願っています。


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