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★★★★★「私にふさわしいホテル(映画)」
めっちゃよかった。
めっちゃコメディだった。
本当に前情報なしで観に行くので、ホテルに関する出来事??と思っていたら、全く違った。
というか、ポスターに新人作家とか書いてあるんだから、まぁ気付けよというもので。
演者がそんなにいないものいい、アタマの中がすっきりする。
のん様は相変わらずお美しいし、大画面での存在はワクワクしてしまう。
田中圭は初期のドクターXのドラマと比べると、だいぶおじさんになったなぁと。
滝藤賢一は半沢直樹とはまた違った雰囲気で。
そんな風に騙されんやろ、、、と思いながらも、騙されてあげているようなところもよかったし。
一番性格が悪いのは田中圭だったりで。
ある程度、現実と切り離しで楽しめるところがめっちゃいい。
当日はレイトショーで観にいったが、僕以外に観客は2人、あまりにも寂しすぎやしませんか。
イオンの映画館の一部なんて、NEWをいう表示がありながら今週終了!みたいなマークまでついている。
もし、もし、もっと文学界に詳しかったら、たぶん散りばめられたネタにたくさん気付けたのではないか、と思ってしまう。
「ばるす」は「すばる」のことなんだろうな、というレベルで楽しめたけど、それも分からないと、面白みは半減するかもしれない。
ちゃんと昭和の雰囲気を用意して、滝藤賢一が乗っていたセンチュリーも2世代前のもので。
と思うと、Shureのマイクはすごく新しそうに見えてしまうのが残念。
とはいえ、そんなことも気にしないで、あちこちに笑いがあり、のん様は素敵で、思わず帰りのクルマの中では、「夜霧よ今夜も有難う」を聴いてしまうくらい、ずいぶんと引っ張られた。
ネタを知っているけれど、もう一度観たいと思うし、あのホテルに泊まってみたい。
閉館してしまったあとだからできたこと、閉館してしまったから叶わなかったこともあると思っている。