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コロナの時代に②配信はミニシアターの領域を侵食するか。

独立系配給会社プロジェクトに関心を持ってくださって、本当にありがとうございます。

朝、6時3分。枕元に置いた携帯からショートメールの着信音が聞こえ、瞼をようやく開けた。見ると、長らくご無沙汰していたベテラン映画ライターさんからのメッセージ。

「今朝の朝日新聞で名前を見て、そうだよね、映画は映画館で見たいよね、と深く同感しつつ、でも今はどんなことをしても生き延びて欲しい!!と自分の困窮も併せて心から思っています」。

急ぎお礼の返信をして、朝日新聞の販売店へ。

*会社で新聞をとっているので、テレワーク中は販売店に買いに行く。いい散歩になってます。

「Help!The 映画配給会社」の映画配信サービスと「仮設の映画館」が紹介されていた。

小峰記者に「Help!The 映画配給会社」について電話で説明した時に、私が話した言葉が引用されている。こうして紙面に載ると、言葉はその通りなのに、不思議に自分と距離を感じて面白い。うちの配信作『鉄西区』のことも書いてあって、うちばっかりじゃ他の会社に悪い、と少し心臓に悪かったけれど。

「Help!」につづく「仮設の映画館」記事(こちらは石飛記者)でユーロスペースの北条支配人の言葉が印象的だ。

ミニシアターを支える若い人を中心にした動きに期待をしながらも、“「配信の力がミニシアターの領域に侵食してくる。『配信で十分』という人も増えるだろう」と危惧もする。”

ここ。「仮設」に参加しながらも映画館がここに悩むのはとてもよく分かる。ムヴィオラは新作配信で配信料を映画館と折半する「仮設」にも、自社の過去作を配信する「Help!」にも参加しているが、私もこのことを一番長く考えた。最終的に思ったのは「私たちは戻るんじゃない。進むんだ」ということだった。

Withコロナという言葉もある。コロナが出現する前に戻すことを願うのではないのだから。

With配信によって「映画館」がもっと望まれる時代、「ミニシアター映画」がもっと望まれる時代に向かうこと。

まずは「実物大より大きなスクリーンで見ること」の素晴らしさをしつこく発信しよう。しつこく何度でも。

ムヴィオラ 武井みゆき

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