ウナギを釣って蒲焼きにして食べた話【調理・実食篇】
ウナギを釣って
捌いて
いよいよ今回は蒲焼きにしていただきます。
なお、今回の調理工程(焼き)の詳細に関しては、下記のサイトを参考にさせてていただきました。
とても詳しく、そしてわかりやすくまとまった情報源です。
サイトの体裁はレガシーですが、そこに記載されている経験に基づく知見は古びておらず、信憑性が高いと思われます。
食材
つくり方
串を打つ
捌いたウナギを上下に並べて、金属製の魚串を打ちます。
串を回しながら、できるだけ身の中央を狙って刺し抜いていきます。今回は5本を打ちました。
焼く
ウナギを焼くのに使うのはグリルパンです。余熱として十分にグリルパンを温め、念のために網にサラダ油を塗ってから、ウナギをのせます。身側、皮側と交互にひっくり返して焼いていきます。
3分も焼けば身は白くなり、思わずタレを塗りたくなりますが、これではぜんぜん焼きが足りないようです。
上記で紹介した「ウナギの焼き方」より引用します。
たぶんここが、ウナギ焼きの(もっと言えば、ウナギをおいしくいただくための全調理工程中で)一番のポイントだと思われます。
素人感覚では「加熱は最短で、ジューシーな脂をたっぷり残す」が良さそうに思えますが、正解は真逆のようです。
ウナギをおいしくいただくには「じっくり加熱して、脂に含まれる臭み成分を出し切る」必要があるようです。
ウナギの臭みを取るために行う「泥抜き」や「ぬめり取り」の必要性に関しては、ネットで調べた限りでは賛否両論がありました。ただ、今回たくさんのウナギ調理&実食動画を観て気づいたことがあります。
それは「身が白くなった時点で早々にタレを塗る」と、「食後の感想が『なんか臭い』」との間には、因果関係と呼べそうな相関があるということです。そしてこれは、上記の引用が正しいことを裏付けています。
熱くなる串をつかんで何度もひっくり返すので、軍手があるといいですね(というか必須です)
じっくり焼いていくと脂がしたたり、煙がもくもくと出ますが、換気扇を最大出力にして対応します。
特に皮目を焼くと激しく、落ちた脂に引火して炎も上がりますので、あわてず冷静ににウナギを持ち上げ、吹き消します。
まさに鰻屋さんの気分を満喫できます^^
身の表面がきつね色になったら白焼きの完成です(25分くらい焼きました。まだタレは塗っていません)
この時点でウナギは、加熱前と比べて一回り小さく縮みました。
蒸す
続いて「蒸し」の工程に入ります。
串を打った白焼きの大きさに対応できる蒸し方として、フライパンを使ってみました。フライパンに 200mlほどの水を入れ、中央に小皿を置きます。
その上に大きな皿をのせ、さらに白焼きをのせます。
ふたをしてから火をつけ、湯気が上がってから10分間蒸しました。
タレを塗って焼く
蒸したウナギは、再度グリルパンにのせて火をつけ、ハケでタレを塗っていきます。
タレを塗ってはひっくり返すのを数度繰り返して、いい感じに色づいたら蒲焼きのできあがりです。
おニューだったピカピカ・グリルパンは、落ちた脂が焦げてこの有様です。ウナギの脂がいかにすごいかがわかります。
肝吸い
せっかくいただいた恵みなので、肝吸いもつくってみました。
ウナギの肝を湯通ししたあと、
水 200ml、白だし大さじ1、三つ葉と一緒に軽く煮立たせて、肝吸いのできあがりです。
鰻丼
蒲焼きから串を外します。串は焼き終わったらすぐ外すべきですね。今回は肝吸いを温め直していたりしたので、ウナギがすこし冷めて少々外しづらかったです。
丼に炊きたてのご飯をよそい、タレをかけます。
串から外した蒲焼きをのせて、鰻丼のできあがりです。
できあがり
これは、まさにお店で焼いたウナギの味です。臭みとか、味の違和感はまるでありません。
皮目が焼けた香ばしい香りは、スーパーで買った蒲焼きでは決して味わえないものです。
粉山椒をかけていただけば、これまた絶品です。
ウナギの肝吸いは、肝にかすかな苦みがありましたが、なかなか乙な味わいです。蒲焼きにあう、サッパリと澄んだお吸い物です。
あとがき
最初の note にも書きましたが、これは今からちょうど3年前の秋の出来事になります。その時に書いたブログ投稿をリライトしました。
その年にはもう1匹のウナギを釣り上げることができましたが、今回のものより小さかったのでリリースしています。
冬の到来にともなってハゼも釣れなくなり、そのまま釣行から遠ざかってしまいました。熱しやすく冷めやすいのが私の欠点(あるいは長所)だという自覚はあります😅
また釣りに行ってみたいですね。