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夢を語るのは自由だ

夢を語ること。それは一見、簡単なようでいて、多くの人がためらう行為だ。

特に日本では、「空気を読む」文化が根付いており、現実離れした夢や大それた目標を語ると「調子に乗っている」「現実を見ろ」と批判されることもある。

だが、夢を語ることは誰にでも許された自由であり、むしろ人生を豊かにするための大切な行動だと私は考える。


まず、夢を語ることで得られる最大の効果は、自分の思いを明確にできることだ。

言葉にすることで、自分が本当に何を求めているのかが見えてくる。

例えば、私自身もかつて、「映像制作の仕事を通じて人々に感動を届けたい」と語ったとき、周囲の反応を気にしていた。

しかし、その夢を口にした瞬間、自分の心の中で「これが自分の進むべき道だ」と確信した。

その言葉は自分自身への戒めであり、曖昧だった思いを具現化するきっかけとなった。


さらに、夢を語ることで他者とのつながりが生まれることもある。

夢を語らなければ出会えなかった人、得られなかったチャンスがある。

私の知人で、作家になりたいという夢を語り続けていた人がいる。

彼女は、ある集まりで自分の夢を堂々と話した結果、出版業界の人とつながり、初めての本を出す機会を得た。

もし彼女が夢を語らず、心の中に留めていたなら、そうした縁は生まれなかっただろう。

夢を語ることは、行動を促し、未来を切り開く第一歩となるのだ。


一方で、「夢を語るのは恥ずかしい」と感じる人もいるだろう。

夢を語ったことで周囲に笑われたり、現実の厳しさを突きつけられることを恐れているのかもしれない。

だが、夢を語らないままでいると、心の奥にある熱意や情熱がくすぶり、次第に自分でもその存在を忘れてしまう危険がある。

夢は語らなければ、ただの空想で終わってしまう。

しかし語ることで初めて、その夢は現実への道筋を持つようになるのだ。


夢を語ることは自由であり、それを妨げる権利は誰にもない。

現実的であるかどうかは重要ではない。

大切なのは、夢を語ることで自分自身がどう変わり、何を掴み取れるかだ。

たとえ現時点で実現不可能に思える夢でも、それを語ることで少しずつ形が見えてくる。

夢は、語ることで力を持ち始めるのだ。


だからこそ、私は今日も夢を語る。

夢を語る自由を行使することで、自分の人生をデザインしていく。

その自由は誰にでもある。

だから、もし今、自分の夢を心の中にしまい込んでいるのなら、どうか勇気を出して語ってほしい。

それは、あなた自身の未来を切り開く最初の一歩になるはずだから。

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わたなべまなみ | 芸大生卒制はじめた
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