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箒に乗るまで何時間?  ゲーム解説「ホグワーツ・レガシー」

製  作:2023年
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー

魔法動物たちもナデナデできますメ~

ハリー・ポッターシリーズは、世界のベストセラーの上位の売れ行きを誇る圧倒的なヒット作品となっています。
(世界1位は聖書。3位あたりでハリー・ポッターのシリーズ累計売上)

主人公のハリー・ポッターがヴォルデモートと戦いつつ、魔法学校ホグワーツでの生活を描いた作品となっており、少年少女たちの成長を描いた一大ファンタジー作品として、映画も特大のヒットを飛ばしており、大なり小なり作品に触れたことのある人が大半だと思います。

特に、ホグワーツという魔法魔術学校を中心とした、ファンタジーではお馴染みである魔法の存在する世界ということもあり、設定が素晴らしく、アミューズメント施設であるユニバーサルスタジオジャパンで、ハリー・ポッターの世界観に浸り続ける方も多いことと思います。

そんな世界中にファンのいるハリー・ポッターの、過去を取り扱ったゲーム「ホグワーツ・レガシー」が2023年2月にリリースされました。

むしろ、なぜもっと早くでてこなかったのかと不思議に思うほどかと思いますが、本記事においては、当作品の面白さや魅力について、簡単に語ってみたいと思います。

「ハリー・ポッターと賢者の石」が1997年に発売されてから、26年経っております。

話題にはなっている「ホグワーツ・レガシー」は気になるけど、ハリー・ポッターシリーズを見たことがない、という人も是非、ご覧いただき、参考にしてもらえればと思います。

知っていなくても楽しい。

結論としては、「ハリー・ポッター」シリーズを見たことのない人こそ、「ホグワーツ・レガシー」をやってみて欲しいと思うところです。

そして、ゲームをプレイしながら映画や原作を見返してもらうのが興味を持続させるのに最適です。

本作における魅力の一つは、「ハリー・ポッター」シリーズの中で主人公たちが使っていた魔法を、自身のつくったキャラクターが実際につかうことができる、というところです。

ハリー達の戦いの中で、戦闘の基本となる魔法であり、物体を浮かせる「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」(ゲーム中では、中級魔法として言われますが)

対象者の手に持っているものを吹き飛ばす「エクスペリアームス」。

壊れたものを直す「レパロ」

いずれにしても、映画・原作を読んだ人からすれば、はいはい、あの魔法ね、となる代表的な魔法です。

ただし、原作も映画もそれほどみていなかったり、はじめの数作だけで内容をほとんど忘れてしまっている方もいるでしょう。

ですが、「ホグワーツ・レガシー」の前に予習をしたほうがいいと思う必要はありません。

むしろ、興味を一度失った方にこそ、「ホグワーツ・レガシー」は意味をもつ作品となっています。

近年のアニメ・ゲーム事情でいいますと、ゲーム「サイバーパンク2077」をアニメにし、スマッシュヒットを飛ばした「サイバーパンク エッジランナーズ」。

こちらは、ゲーム世界の前日談を語る作品となっており、ゲーム中では伝説となった男デイヴィット・マルチネスの滅びの美学を語った作品となっています。

ゲーム内で、作品世界が楽しめる。

アニメでは「サイバー・パンク2049」の舞台がそのまま登場するシーンもありまして、ゲームをプレイしていると、まるで作品の舞台に入り込んだような気分を味わうことができ、いわゆる、聖地巡礼をした気持ちにもなれてしまいます。

これは、ゲームとアニメを両方することによって、相互に面白さを得られるところが魅力だったりするのですが、それが「ハリー・ポッター」シリーズともなると、その効果は絶大なものとなっています。

冒頭でも書いたように、ハリー・ポッターの世界観はUSJでも楽しむことができますが、メタバース云々が脚光を浴びつつある昨今において、ゲーム世界で、映画や本の世界を追体験できるというのは、非常に時代に合っているといえるでしょう。

主人公たちが授業を受けた部屋であるとか、主人公たちが暮らす寮が再現されていたりもしていまして、ファンであれば、それだけで感動ものだと思います。

そして、組み分け帽子をかぶらされ、自分が4つの寮のどれになるのか決まる、という場面では、思わず「スリザリンっ」と叫びたくなることでしょう(あるいは、グリフィンドール、と)。

トイレ一つとっても、あの場面そのまんまだ、と再現性の高さに驚くばかりです。

作中においても、迷路のように入り組んだホグワーツですが、キャラクターを操作しながら、その複雑な場所を歩き回るだけでも、ファンのみならず、わくわくが止まらないところです。

魔法戦闘

戦闘は、もちろん魔法です。

敵を浮かせて、魔法を放つ。

原作においても通常の戦い方となっているわけですが、様々な呪文を駆使して戦う魔法戦は、かなりの歯ごたえとなっています。

勿論、いわゆるフロムゲームに代表されるような死にゲーと呼ばれる作品をくぐりぬけてきた方からすれば、まだまだ、でしょうが、ファンタジー作品の戦闘なんだろう、と思って油断していると、簡単に倒されてしまいます

戦闘の難易度も変更できますので、戦闘が苦手な人も安心です。

ムービーメーメーは、ゲームレベルをノーマルにして戦っていますが、油断していなくても、普通に戦闘で倒されてしまいます。

四方八方から敵の魔法がやってきて、それを避けながら、相手に有効な魔法を選択しつつ、敵を倒す。

巨大な蜘蛛と戦うときもあれば、かなりの速度で攻撃してくるオークもいる中で、慌てずに戦うのは慣れが必要だったりします。ですが、それも含めて、適度な難易度となっています。

何より、魔法つかって戦っている感じが楽しいです。

カスタム性

「ホグワーツ・レガシー」の主人公は、古代魔法に対して何らかの適性が備わっているキャラクターとなっています。

ですが、特に性別も名前もデフォルト設定のものがないため、プレイヤーが自由に決めることができます。

キャラクリエイトが好きな人は、それだけでもいい時間をつかうことになります。

また、キャラクターだけではなく、自分がつかう杖までカスタムすることができます。

さらには、作中で乗る箒も色々ありまして、こだわり始めるときりがなくなる仕様となっています。

原作でも、お馴染みの必要の部屋というのもでてきまして、魔法の力で、自分の部屋を自由自在にカスタムすることができるので、その手の方面に凝ってしまうひとは、なかなか冒険が進まなくなってしまうかもしれません。

キャラクターの性格の悪さ

「ハリー・ポッター」シリーズは、イギリスを舞台にした、イギリスの作品ということもありまして、皮肉をきかせたキャラクターたちが数多くでてきます。

学園で生活する生徒たちも、かなりの人数になっておりまして、生徒たちの頼み事を解決してあげることも主人公には必要な行動となる場合もあります。

ただし、物語の舞台となるお国柄として、いい意味で、性格の悪いキャラクターが沢山でてくるのも魅力です。

主人公も、優等生なんだか、皮肉やなんだかわからないのですが、ハリー・ポッターシリーズが好きな人であれば、こういう世界だものな、とすぐに納得できると思います。

原作・映画ファンは必見

「ホグワーツ・レガシー」は、正直、「ハリー・ポッター」をまったく知らない人でも、楽しめる作品となっています。

ですが、当然ではありますが、原作や映画を知っていると、その面白さは天井知らずといってもいいほどの出来栄えとなっています。

数え上げるときりがないので一例をあげますと、

「ハリー・ポッター アズガバンの囚人」の中で、主人公たちは紅茶の葉っぱの残り方によって占いをしています。

未来を占うというこの授業は、生徒たちや周りからもかなりバカにされているということになっています。

こんな前提を覚えている状態で、「ホグワーツ・レガシー」をやると、ゲーム中でも、お茶の葉っぱの残り方で云々という会話が、さらりとでてきます。

そんな昔から、そんな占いはあって、ハリーの時代にいたるまで、密かにばかにされているのか、と。

小ネタ関係は、盛りだくさんとなっておりまして、ホグワーツという場所、ハリー達が買い物によくいくホグズミードの町。

学生たちがよく集まるとされているレストラン三本の箒も勿論ありまして、作中と同じバタービールを飲む、という描写もあります。

知らなくてもなんとなく楽しそうな場面が、知っているとさらに楽しめるというのは、ファンであれば、それだけで元が取れる楽しさだと思います。

箒に乗るまでの時間

さて、簡単に「ホグワーツ・レガシー」の魅力を語ってみたのですが、魔法がつかえるファンタジー世界であり、魔法使いや魔女がいる世界となれば、何をおいても、空を飛びたくなるのではないでしょうか。

ヒッポグリフに乗って空を飛ぶこともできますが、魔法使いであれば箒で空を飛ぶ、というのは「魔女の宅急便」を引き合いにだすまでもないでしょう。

「ホグワーツ・レガシー」は、魔法魔術学校に転校してきた主人公の物語となっておりますので、勉強をしている途中です。

そのため、箒を乗る前にも、かなり多くの魔法の勉強をしなければなりません。

結論からいいますと、ムービーメーメーでは、はじめて箒に乗って空を飛ぶまで、七時間かかました。

だからこそ、箒でホグワーツの周りを飛んだ時の爽快感は、たまらないところです。

ファンであればいうまでもなくやったほうがいい本作品ですが、「ホグワーツ・レガシー」を楽しみつつ、映画や原作をみてみると、ゲームでみた場面がより深くわかるようになりますし、愛着の沸き方も大きくかわると思います。

ゲームも原作も並行して楽しむことで、シナジー効果を最大にすることができる、ある意味お得な「ホグワーツ・レガシー」となっていますので、もし、プレイするのを迷っているのであれば、迷わず入学することをおススメします。


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