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今こそみるべしパンク映画【「ブルーハーツが聴こえない」HISTOR OF THE BLUE HEARTS】
THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の歴史10年分をライブとエピソードで綴る映像作品。
バンドの歴史を辿る、充実の120分。
代表曲のほとんどを網羅した名曲の数々を収録している。
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ブルーハーツは1985年結成され、ボーカル甲本ヒロト、ギター真島昌利、ベース河口純之助、ドラム梶原徹也のメンバーとなり、シングル「リンダリンダ(1987)」でメジャーデビュー。
ブルーハーツはアルバム発表の度に音楽性が多様、ポップになるが、根底にはパンクの精神がある。
特に、パンクの初期衝動が詰まったのが 1stアルバム「THE BLUE HEARTS(1987)」。「未来は僕等の手の中」「終わらない歌」「NO NO NO」「パンク・ロック」「街」などを収録。
また、インディーズからの発売となった「ブルーハーツのテーマ」、「チェルノブイリ」、「シャララ」も同様。
その後もヒットシングルや数多くの代表曲を持つ。「TRAIN-TRAIN」、「青空」、「人にやさしく」、「情熱の薔薇」、「夢」、「1000のバイオリン」など。
また、マーシーが歌う歌曲も名曲が多い。「ラインを越えて」、 「チェインギャング」 、「ブルースをけとばせ」、 「キューティーパイ」 、「俺は俺の死を死にたい」など。
その音楽性は、セックス・ピストルズやザ・クラッシュなどの影響がみられ、ここまでの大衆性を獲得するに至ったのは、当時、主に日本独自の音楽ジャンル言語である、ビートパンクを背景にしていたことが要因として大きい。
ビートパンクとは、めんたいロックと総称されたザ・ルースターズ、ザ・ロッカーズ、ザ・モッズ、シーナ&ザ・ロケッツなどロックサウンドをベースに持つパンクバンドを指すことが多い。
また、これまでのパンクのイメージとして、否定と暴力と破壊とモラルの拒否などが挙げれらるが、ブルーハーツが提示したものは平和、やさしさ、青春、安易な励ましなど根拠なき前向きな姿勢、生の喜びが含まれていたことも後押した。
これらが渾然一体したパンクの音になり、脳髄が痺れるような価値観が壊される衝動を受けることになり、音も歌詞もシンプルなのに、真っ直ぐに胸を突き刺すメッセージ性を届けることに成功した。
なにしろブルーハーツの音楽は、標準的なロックファン以外の層にも、きわめて幅広く受け入れられたため、日本のロックシーンに与えた影響は計り知れないものがある。
一例として、代表曲「リンダリンダ」は、地方都市の女子高生がバンドを組むというストーリーの映画「リンダ リンダ リンダ」があり、さらにその作品からインスピレーションを受けたロサンゼルスの少女4人組が2018年に結成したバンド、ザ・リンダ・リンダズにまでつながっていった。
1995年、8枚のオリジナルアルバムをリリースし、ブルーハーツを解散した後、ヒロトとマーシーは新メンバーを加え、ザ・ハイロウズを結成。こちらも10年後の2005年に活動休止した。
2006年、ヒロトとマーシーに新メンバーを加え、ザ・クロマニヨンズを結成し活動を再開。
noteではパンク映画を紹介。
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