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映画界に多大な影響を与えた幻の作品『ホドロフスキーのDUNE』

 こんにちは。映画チア部京都支部のダーマエです。突然ですが、アレハンドロ・ホドロフスキーという監督をご存じでしょうか。『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』など、数々の名作を生みだしてきたカルト映画の巨匠です。そんなホドロフスキー監督の作品が、京都市中京区「新風館」にオープンするアップリンク京都のオープニング企画の特集として放映されます!「特集作品の予習をしよう!」ということで、今回の記事では、ホドロフスキー入門ともいえるドキュメンタリー、『ホドロフスキーのDUNE』を紹介!

(アップリンク京都「見逃した映画特集 in KYOTO」の詳細は以下のリンクから)

https://note.com/uplink_jp/n/nbe81f5d633ca

※新型コロナウイルスの影響により上映スケジュールには変更があります。

天才鬼才が大集合!夢のような企画

『ホドロフスキーのDUNE』は、未完に終わってしまった映画『DUNE』の制作過程と企画中止になるまでのいきさつについて、当時の関係者から証言を集めたドキュメンタリー映画。ホドロフスキー監督の映画制作への溢れる情熱とクリエイター魂を感じることが出来ます。なにより、『DUNE』について語る監督がすごく楽しそうでおちゃめなのが良いです。監督が『DUNE』にかけたでっかい夢とロマンに感動すること間違いなし!!

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『DUNE』はフランク・ハーバートによる小説が原作の映画で、「映画史上最も有名な実現しなかった映画」と言われるほど伝説的な企画でした。伝説とされる所以は、なんといっても、超豪華アーティストが多く参加していたところにあります。その筆頭となるのはバンド・デシネ(フランスを中心とする地域の漫画)を代表するメビウス(ジャン・ジロー)。メビウスは『AKIRA』の大友克洋や宮崎駿、手塚治虫など、日本の漫画界の重鎮たちも影響を受けた、漫画界のレジェンドです。本編ではメビウスが手がけた絵コンテや設定画を見ることができるのですが、それがもう素晴らしいのなんの…。精緻な描写と広大なSFの世界観に魅了されます。絵が上手すぎて最早怖い!

のちにメビウスとホドロフスキー監督は共作するようになり、短編『猫の目』や、SF超大作『アンカル』を発表します。『アンカル』はバンド・デシネの伝説ともいえる作品で、その超絶クオリティに漫画界に激震が走りました。ホドロフスキーの『DUNE』は『エイリアン』の制作のきっかけとなるなど映画界に大きな影響をもたらしましたが、なんと漫画界にも!すごすぎます。

メビウスの他にも様々な業界のレジェンドが出てきます。先述した『エイリアン』のクリーチャーデザインを手がけたH・R・ギーガーや、プログレッシブロックの先駆者でヒット作『狂気』を生み出したピンクフロイドなどなど。知ってる人は思わず「ウワーッ!!」って言ってしまうようなラインナップですね。そして、極めつけにはあの芸術家が俳優に起用され……これは是非本編を見てビックリしてもらいたいです。


ワクワクドキドキが止まらないドキュメンタリー、『ホドロフスキーのDUNE』。『DUNE』という伝説とホドロフスキー監督の滾る情熱にビリビリ痺れましょう!

(ダーマエ)



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