
土屋太鳳学会員(自称)が語る!『哀愁しんでれら』の凄まじさ
こんにちは!(ノコ)です!
相変わらずのコロナ禍ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
私は卒論を提出し、バイトを卒業し、外出自粛がてら家でず〜っと映画を見ています。毎日何本も観ても飽きないんですから、映画ってすごいな〜!
たくさん映画を見るのが何よりも幸せな私ですが、たったひとつ、大切にしているルールがあります。それが「絶対に食わず嫌いしない」。
子供向けアニメ、任侠もの、少女マンガ原作、ピンク映画……ターゲットが狭く、自分には向かないだろうな〜と思う作品はたくさんあります。でも、映画って思いがけないところに名作が転がっていたり、誰も評価してない作品なのに自分だけには深く深く刺さったりするじゃないですか。どこに運命の映画があるかわからない、だからイメージだけで評価を下さない、というのが私のモットーなんです。
このスタンスのおかげで素晴らしい出会いがいくつもありましたが、今日はその中でも特に忘れられない出会いについてお話したいと思います!いやさせてください!!
その出会いというのが、土屋太鳳さん!あの人なんです!!
土屋太鳳(ツチヤタオ)PROFILE
1995年2月3日生まれ。東京出身。2015年の朝ドラ『まれ』でヒロインを務め、人気女優の仲間入り。SNSではほぼ毎日長文の投稿をしており、温厚で角のない人柄がにじみ出ている。抜群の身体能力が持ち味。在籍する日本女子体育大学では多忙のため4回留年し、現在は8年生(ラストチャンス!)。
土屋さんの出演作といえば、『PとJK』『青空エール』『兄に愛されすぎて困ってます』などなど。(オォッッ…ゴリッゴリの少女漫画………)
私は最初、結構敬遠してました。この手の作品に出てる女優さん、アイドルとかモデルのキラキラ感が強すぎて、片桐はいりさん推しの私にはちょっと……と。
ですがある日、『累』を見てびっくり。終盤、土屋さんが舞台上で一心不乱に舞うシーンがあるのですが、そのしなやかなこと。キレの良い動き。正直、「踊り」でここまで魅せてくる女優さんはそれまで見たことがありませんでした。清楚でカワイイお嬢様、というそれまでの勝手なイメージを全てひっくり返され、「表現者」としての彼女から目を離せなくなったのです。
口で言って伝わるものではありませんので、こちらのPVをご覧ください。土屋さんの踊りだけ、他には何もない簡素な映像ですが、だからこそ彼女の美しさ・オーラ・表現力が手に取るようにわかります。
「演技派女優」とも「アクション女優」ともまた違う、身体表現力の豊かさ、これが土屋さんの凄さです。
(私はすっかり彼女に魅せられ、その素晴らしさを真面目に検討する「土屋太鳳学会」を有志でやっているのです。笑)
そんな土屋さん、2月5日に超ド級の新作が公開されるのはご存知ですか?
タイトルは『哀愁しんでれら』!(やっと本題だ〜)
STORY
児童相談所で働く真面目な女性・小春(土屋太鳳)が、ある夜を境に不幸のどん底に落ち、人生を諦めかけてしまう。しかしそこで開業医の大悟(田中圭)と出会い、経済的にも精神的にも豊かな彼と恋に落ちる。大悟と結婚し、連れ子と3人で”シアワセすぎる”家庭を築き始めるのだった。この時はまだ、あんな凶悪事件が起きるなんて誰も知らなかった……王子様と幸せな結婚をしたシンデレラのその後を描く、「”裏”おとぎ話サスペンス」。
監督は『かしこい狗は、吠えずに笑う』の渡部亮平さん!(自主映画のホープだ…!)
この映画、真面目で質素な女の子が社会を震撼させる凶悪事件を起こすまでの、精神が歪んでいく様を鮮明に映し出した作品で、言うまでもなく小春のキャスティングが命運を握っています。渡部監督は既出のPVで土屋さんの表現力に惚れ込み、どうしてもやってほしい……!と考えてオファーしたそうなのですが、なんと3回も断られたそうです。(オファーって3回もできるんですね…メンタル死にませんか…?)
でも相手役(田中圭さん)が決定したことで安心し、受けることを決めたそう!笑
監督がこれだけ惚れ込んで、骨を折りまくって出演にこぎつけた土屋太鳳。
それはもう、土屋さんの魅力を生かしきった素晴らしい作品にならないわけがない!!
この作品で、土屋さんは質素で平凡な女の子からセレブ妻まで駆け上がります(小一時間くらいで一気に)。新しい服、新しい家、新しい家族、新しい愛。絵に描いたような豊かで幸せな生活ですが、そんな中で覚える些細な違和感。その違和感が少しずつ重なって、彼女の精神を大いに歪める結果に……。
今までの土屋さんといえば、天真爛漫で愛くるしい役が多く、ダークな顔を見せたことはほとんどありません。しかしこの作品では、嫉妬、憎悪、不信、自責……軋轢の中で生まれた負の感情を全身から放出し、スクリーンにこびりつくほど色濃く残していくのです。そんな負の感情を抱え続けた彼女が迎える結末。「キレた」土屋太鳳がどんな顔をするのか、一体何をしてしまうのか。言っちゃダメなのがもどかしい……
幸福も狂気も、自分だけのものにできる身体表現力を持ちながら、その清純さ故にジョーカーになれなかった土屋太鳳。渡部亮平監督と田中圭さんに助けられ、本作でその殻を破り、新境地に達したのではないでしょうか。「かわいいタオちゃん」が好きな皆さん、期待を裏切られに行こうではありませんか。
画像引用元 映画.com『哀愁しんでれら』https://eiga.com/movie/93118/