エメリッヒ映画の進化形!実録戦争超大作!!『ミッドウェイ』
皆さんは、エメリッヒ監督の映画と聞いて、何を思い浮かべますか??
ウィル・スミス vs 宇宙人のSF映画『インデペンデンス・デイ』?
結局、実際には来なかったマヤ歴のド迫力終末映画『2012』?
ひょっとすると、各所で賛否両論を巻き起こした驚きのハリウッドリメイク、98年版の『GODZILLA ゴジラ』と答える物好きの方もいるかもしれません。
今回は、そんな監督の新たな代表作『ミッドウェイ』をご紹介。
出典:https://eiga.com/movie/92164/gallery/
来るべき9月11日、約1年の時を経て、ついに、日本に上陸する本作。
一足早く、試写会に参加させていただいた映画チア部(てつ)が、その3つの見どころを紹介していきたいと思います。
①圧倒的なVFX
出典:https://eiga.com/movie/92164/gallery/3/
『インデペンデンスデイ』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『2012』と、これまで数多くのディザスタームービー(災害映画)を手がけてきた監督。
今回も、その手腕は活かされ、大迫力のバトルシーンが描かれていきます。
見所は、冒頭の真珠湾攻撃とクライマックスのミッドウェイ海戦。
飛び交う日本軍の戦闘機に、襲撃を受けるアメリカ海軍の艦隊。
こちらの動画でも確認できるように、大迫力の戦闘シーンは大きなスクリーンと圧倒的な大音量で真価を発揮するもの。
ぜひ、その体験を映画館で味わっていただきたいです!
②史実を再現した物語
出典:https://eiga.com/movie/92164/gallery/2/
本作の見どころは、史実を忠実に再現したリアル志向の物語にもあります。
実は、エメリッヒ監督は2015年の映画『ストーンウォール』で、1969年の「ストーンウォールの反乱」を再現しようとするなど、実話を基にした作品でも一定の評価をもらっている監督。
今回も20年に及ぶ思いを経て実現したという経緯があり、多大なリサーチから練られた物語には、大きな説得力がもたらされています。
可能な限りの内容を詰め込んだゆえ、初見ではダイジェスト的な印象も否めない脚本ですが、役者陣の名演や迫力のVFXなどもあり、分かりやすく「ミッドウェイ海戦」の全容がまとめられているのは、本作の長所。
当時のことを知らない人でも歴史を学べる映画として、ぜひ、オススメしたい一作です。
③日米双方の視点に歩み寄った物語
出典:https://eiga.com/movie/92164/gallery/4/
これまでのエメリッヒ監督作品は、良くも悪くも、ご都合主義なアメリカ映画という印象が強かったのではないでしょうか。
世界的な大災害を題材にアメリカの姿を中心に描いてきた過去作はまだしも、『2012』では、主人公たちが「自分たちさえ助かれば……」という思想のもとに行動していくため、批判の意見もありました。
しかし、今回の作品は、一味違います。
アメリカ軍の描写にとどまらず、日本軍の描写にも尺が割かれた物語に感じられるのは、両軍に対するリスペクト。
特に、山口多聞役を演じた浅野忠信さんのクライマックスシーンには、『バトルシップ』の名演を思い出す人もいるのでは?(以下の画像は『バトルシップ』本編画像より。)
出典:https://eiga.com/movie/56682/gallery/7/
その描写には少し雑な部分も感じられますが、これはエメリッヒ監督作品においてはかなり大きな変化。
近年では、LGBT関連事業への寄付を行うなど、人々の思いやりを重んじる活動も活発だという監督。
そんなエメリッヒ監督の作品が、次のステージへと進む萌芽をひしひしと感じられる力作でもありました。
さて、いかがだったでしょうか。
今回は9月11日に公開されるエメリッヒ監督の最新作『ミッドウェイ』について、ご紹介してきました。
ウディ・ハレルソンさん、ルーク・エヴァンスさん、アーロン・エッカートさん、ディック・ベストさんに、豊川悦司さん、浅野忠信さん、國村準さんといった日米両国の豪華キャストも話題の本作。
今だからこそ知っておきたい”ミッドウェイ海戦の真実”に思いを馳せてほしいアクション超大作『ミッドウェイ』は、9/11より、OSシネマズミント神戸、TOHOシネマズ 西宮ほかで上映です!!
執筆:映画チア部 神戸本部 大矢 哲紀
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