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「地味なタイトルの映画を選んでいただきありがとうございます。」映画「高津川」舞台挨拶レポート

こんにちわ。映画チア部神戸本部(ひろせ)です。今月11日より全国公開された映画「高津川」の公開初日、梅田ブルク7で行われた舞台挨拶に参加させていただきました。2019年11月より中国地方で先行上映が開始されていた本作ですが、新型コロナウイルス感染拡大により全国公開が延期されており、今回待望の全国公開となりました。

舞台挨拶には今作が映画初主演でマナブ役を演じた甲本雅裕さん、ヨウコ役を演じた女優の戸田菜穂さん、そして監督の錦織良成さんが登壇されました。

では当日の様子を紹介していきます。

昼下がり、13時40分より映画の上映が始まり、15時40分ごろ、映画の余韻冷めやらぬまま御三方が入場されました。


甲本雅裕さん(左)と戸田菜穂さん(右)


司会の方からの紹介を受けると、甲本さんは「地味なタイトルの映画を見に来ていただいてありがとうございます。」といきなり会場を沸かせました。さらに錦織監督も同時刻に隣の劇場で「ウエストサイドストーリー」や「ゴーストバスターズ」が上映されていたことに触れ、「突出したヒーローがいるわけではない。幽霊も退治できないし、脚を上げて踊ることもない映画だけど、きっと皆さんの物語になるんじゃないか」と語り、和やかなムードで挨拶が始まりました。

錦織良成監督

映画について錦織監督は「この映画は何か具体的なメッセージがある社会派の映画というわけではない。」「地味だけど、地に足つけて頑張っている人がいる。それが届けばいいと思う。」「こういう映画もあっていいよね。」と語り、監督の朗らかさが本作の暖かさにも表れています。

映画の中で甲本さんが着用した牧場主の衣装はロケ地の牧場の社長のものをそのままお借りしてしようていたとのこと。甲本さんは「やけに汚れた衣装だなあ」と思ったようですが、牧場主の本物の汗しみにも要注目です!また、登場する寿司屋や戸田さんが働く和菓子店は看板も本物のまま撮影されたそう。「ロケ地巡りをするのも楽しそうですねえ」と戸田さん。

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映画の最後、高津川を眺めるマナブに後ろからヨウコが話しかけるのシーンについて、甲本さんは「戸田さんがあんな風に今にも抱きつかんばかりの様相で立っていたことは知らなかった。」「もっとドキドキしておけばよかった」と語りました。

また、甲本さんは「絶対おれ、泣きませんから」とラストシーンでは泣かないつもりだったそう。しかし、それまでの撮影を思い出し登場人物の心情を想像すると、泣かずにはいられなかったようです。

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挨拶の最後に甲本さんは「本当に面白い映画だと思った人もいれば、つまらなかったと思う人も絶対にいたと思う。それは僕たちの宿命だと思う。ただ、僕たちが1番思っているのは、観た後に誰かと話をするけっかけになってほしい。今だからこそ余計に人と話す機会は大切だと思う。マスクはしてね。どんどん外に出て人と話しましょう。」と語り、会場をあとにしました。






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