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空に恋する映画「ブルーサーマル」
どうもリヒトです。皆さんは人生で1度は恋をしたことがあるかと思います。
恋のときめきは時に人生を豊かにしてくれることかと思いますが、今回はそんな恋する女の子の青春の物語を紹介したいと思います。
ただしその女の子が恋するのは、空なんです。
ということで今回は「ブルーサーマル」という映画を紹介させていただきます。
もちろん今回もネタバレを含みますので、ご了承ください。
感想を語る前に・・・
まず最初に断っておくのですが、今回はブルーサーマルの作品の根幹となる「体育会航空部」と「グライダー」というスポーツにはあまり触れないでいきます。
映画ではグライダーの知識については、深くは説明せず、その代わりにグライダーに乗る楽しさやそこから見える景色を見せることを意識されているかと思います。
なのでブルーサーマルを観てグライダーに興味を持った人は、原作コミックを読むのをおすすめします。人間関係もより細かく描かれているのでよりブルーサーマルの世界を堪能できるかと思います。
空に恋した19歳、都留たまき
僕が受けた作品の印象として、この映画は主人公の都留たまき(以下、つるたま)がどうグライダーや空に恋していくかという見せ方を重視している映画だなと感じました。
つるたまは長崎から上京してきた女の子で、体育会系だった高校生の頃に、「体育会系とかないわ・・・」と言われたことで、大学ではキラキラの学園生活を夢見て、期待に胸を膨らませます。
つるたまは「まず恋がしたい!」と言っていたのを覚えているかと思います。
そこでなんやかんやあって体育会航空部に捕まり、夢見ていた学園生活とはどんどんかけ離れていきます。
しかしグライダーで空を飛んだ瞬間、つるたまは空に恋をし、どんどん航空部にのめり込んでいくことになります。
素晴らしいのが、風景のクオリティが高く、作品の世界観に一気に引き込まれるので、つるたまが空に恋する瞬間を映画を観ている人たちも疑似体験できます。
原作のブルーサーマルという作品がラピュタやナウシカの影響を受けていることから、ジブリのような美しい景色が映画にも影響しているのかなと思います。
きっとこの映画を通して、空に恋したかと思います。グライダーに乗っている感覚を映像と音響で体験できるのは、この作品の魅力の1つだと感じます。
ブルーサーマルは映画に適した作品
そんなつるたまですが、2人の先輩に支えられながら作品の時間で1年間を航空部に費やすことになります。
空知先輩と倉持先輩(という2大イケメン)と出会い航空部に入りますが、最初は結構きつい展開が続きます。
ここで航空部の厳しさと、一歩間違えれば人の死に繋がる恐ろしさを表現することで、つるたまをどん底に落とします。
そしてそこから展開として盛り上げることにより、映画としての感動を最大化させることが出来ているなと感じます。
アニメやドラマだと1話観終わるたびに、集中力が途切れるので、感動がなかなか作りにくい部分はあるかと思います。
しかし映画の特性として、最初から最後まで途切れることなく観せるハードルが高くないというのがあり、全体的にまとまっていれば感動を作りやすいのです。
映画において緩急をつけることは、クライマックスのカタルシスを高める要素であり、ブルーサーマルが映画に適している作品であることを感じる部分だなと感じます。
グライダーを通して広がる人生の視野
ブルーサーマルと映像体験が似ている映画として「羅小黒(ロシャオヘイ)戦記〜僕がえらぶ未来〜」と「ルーム」をおすすめしたいです。
ブルーサーマルはまとめると「空に恋した女の子が、グライダーを通して色んなものを手にしていく話」になっているかと思います。
新しい世界と出会うことでどんどん人生の視野が広がっていくという部分は、「ロシャオヘイ戦記」も「ルーム」も似ているなと思います。
特に「ロシャオヘイ戦記」はブルーサーマルと3つの共通点があります。
①2人のイケメンが主人公を支える
②ジブリインスパイアの美麗な背景美術
③出会いを通して成長していく主人公
ブルーサーマルにハマった人はこちらも是非観てほしいです。
まとめ
ということで空に魅了された僕はすっかりブルーサーマルの虜なんですが、より深くグライダーを知りたいと思い、只今原作マンガを読んでいるところです。
記事では触れてなかったのですが、四季の書き方や回想の表現など細かい描写も素晴らしかったです。
設定資料を読んだりパネル展示も観に行きました。深く掘り下げれば掘り下げるほど楽しめる良い作品だなと感じますね。
これからも素敵な映画との出会いを期待して、映画を鑑賞したいなと思います。よろしくお願いします。