【心震えるノンフィクション裁判映画】シカゴ7裁判

本日紹介する映画は「シカゴ7裁判」、The Trial of the Chicago7。

少し前、Netflixのトップページで紹介映像が流れていたり、映画口コミサイトで評価が高かったりしていたので、気になって鑑賞。アカデミー賞に多くの部門でノミネートが予想されているようで、非常に評価が高いですね。Netflix作成映画ということで、ここまできたかネトフリ・・・!

Netflixサムネではジョセフ・ゴードン=レヴィットが映っていたので、ずっと主演は彼だと思っていたのですが、主演はエディ・レッドメインだったことが本日判明。ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、「ザ・ウォーク」や「スノーデン」とノンフィクション作品で結構主演を演じていますね。この2作品も非常にスリルがあり、おすすめ。ちなみに彼が出ている人類の女の子がみんな大好きと言う「500日のサマー」は恥ずかしながら見たことありません。

今作「シカゴ7裁判」は、1968年に実際にアメリカのシカゴで起きたベトナム戦争の反戦運動のデモ行為に対して、行われた裁判に基づいて作成されている。この裁判で、被告となったのは、反戦運動の主導者となった「シカゴ7」と呼ばれる7人の男たちだ。

しかし、彼らは反戦という共通の目的を持っていたが、それぞれがヒッピーの集団であったり、ブラックパンサー党であったり、エディ・レッドメイン率いるSDS(Student for a Domestic Society)であったりと、別々の組織で活動していました。そんな彼らが、連携をとれるはずもなく、7人の内で口論が続き、裁判もうまく進んでいかない。しかし、次第に裁判を通じて彼らが互いに理解していく姿に胸が撃たれました。

ここまで読むと、「SDS?」、「ベトナム戦争?」と難しそうで映画を見るのをためらってしまうかもしれませんが、全然難しくありませんでした。主要な登場人物も多く出てきましたが、名前を覚えるのが苦手な私でも難なく観れました笑。むしろ、裁判ものなのに会話や展開のテンポがとても良く、コメディ要素も多く、大変面白かったです。ヒッピーの2人のユーモアが最高!日本でいう「リーガルハイ」を想像してもらえれば、わかりやすいかと(あそこまでふざけてはないのでご安心を・・・笑)。

また、当時のアメリカの政治的背景なんかも非常にわかりやすく描かれていて、勉強になります。昔アメリカでこんなことが起こったんやなあ程度で見ていただければと。しかし、戦争と反戦運動だったり、アメリカの1960年代は、激動の時代だったんだと思いつつも、現在だって、トランプ前大統領の支持者たちの議事堂乱入事件や黒人差別問題が起こったりしています。様々な社会問題が起こっていく中で、本質を見極め、自分の信念を持つことは重要だということをこの映画は教えてくれます。

被告人たちは、最初はバラバラでしたが、無実を勝ち取るためではなく、本来の彼らの「反戦」という信念を基に、行動し、力を合わせていきます。ラストシーンはほんとにたまりませんでした。また、被告人に対する検察官役のジョセフ・ゴードン=レヴィットも自分の「正義」という信念の基に行動します。彼も今回は一応敵役?になるのですが、敵味方関係なく正しいものは正しいと判断する信念に感動しました。

アメリカの激動の歴史も学べ、心震える映画「シカゴ7裁判」おすすめです!!

それではこのへんで。

スキしてもらえると喜びの舞を踊ります。