ヴェノム(原題:Venom)
総合:★★★☆☆
┝構成 :★★★☆☆
┝演出 :★★★★☆
┝映像 :★★★☆☆
┝音楽 :★★★☆☆
└独創性:★★★☆☆
ー基本情報ー
監督: ルーベン・フライシャー
出演者:トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッドなど
製作年: 2018年
★おすすめポイント★
①新感覚のダークヒーロー映画。
②迫力あるバイクアクションを楽しめる。
③クセのあるバディ作品。
▼あらすじ
敏腕記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく――。
(公式サイトより)
▼構成
一人の記者が企業の不祥事を暴こうと潜入したら、地球外生命体に体を侵食され、思いがけない共同生活が始まるが、その一方で、もう一つの地球外生命体が地球に侵略。最終的に地球外生命体同士の熾烈な戦いへと展開していく。
▼演出
本作の一番の見所と言えばトム・ハーディのバイクアクションだ。当然最後のバトルも迫力あるが、個人的には中盤のバイクアクションが楽しめた。疾走感のある逃走劇とヴェノムに寄生されたエディだからこそ成立するバイク演出を見られて、満足感を得られるスタントだ。ヴェノムの姿になるトム・ハーディだが、人によっては見るには耐えられないであろう。特徴的な白目と声、そして大きく口を開けて長い舌を出す。まさに化け物とはこの事だ。
▼キャラ
見た目は特徴的だが、中身で言うと意外とポップな性格をしているヴェノム。エディの恋愛事情に口出ししたり、聞き分けよかったりと総合的に嫌いになれないキャラだ。所謂、ギャップ萌えだ。初めて鑑賞した時は、ただの悪役としか見ていないため、このようなギャップに当時は驚いた。ちなみに悪役として見られないのは、トビー・マグワイア時代のスパイダーマンの影響である。
▼その他
本作の特徴の一つはエンドロールの長さ。その理由は本作の次に公開されるのはスパイダーマン:スパイダーバース(原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse)のためだ。エンドクレジットに上記の作品のストーリーが公開された。何も情報を持っていなかったから頭のなかでは混乱していたが、決してヴェノムの続編というわけではない。さらに情報を付け足すと、2021年公開のヴェノムの続編と2022年公開のモービウス(原題:Morbius)が続くか、これらはソニーズ・スパイダーマン・ユニバースというメディア・フランチャイズの作品だ。英語だとSony's Spider-Man Universeと言い、SSUと呼ばれる。
▼この作品が好きな人へのおすすめ作品
本作の続編から、
→ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
(原題:Venom: Let There Be Carnage)(2021)
過去のヴェノム登場作品、
→スパイダーマン3(原題:Spider-Man 3)(2007)
日本版のヴェノムと言えば、
→寄生獣(2014)
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