映画評『21ブリッジ』(追悼:チャドウィック・ボーズマン)
こういう映画をずっと私は待っている。
チャドウィック・ボーズマン主演『21ブリッジ』
今回わたしが取り上げるのは、米アカデミー賞作品賞とは縁がなさそうな映画。
『21ブリッジ』。
なぜ縁がなさそうかというと、本作はクライムサスペンスというジャンルムービー。
事件を起こして逃亡する凶悪犯と、それを追う刑事。
その一夜の攻防を描いたワン・ナイト・ストーリー。
何か時代に斬り込むメッセージ性があるわけではない。
ただただ映画の面白さだけがある。
最初の3分くらいを観て、演出の手際の良さに引き込まれ、30分くらいで「大好き!」な一作になった。
なんだったら、毎週こういう映画を映画館で観たい。
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