『SRサイタマノラッパー』の脚本の書き方
◾️はじめに
映画『SRサイタマノラッパー』は、2007年に3人だけでクランクインしました。主演俳優と、カメラマンと、そして脚本・監督であるわたし、入江悠。
いわゆる完全な自主映画です。
映画が完成すると、単館上映で口コミで広まり、全国の映画館、海外の映画祭、さまざまな映画賞へと繋がっていきました。
わたしが映画監督として生きていく道を大きく拓いてくれた1作です。
<主な受賞歴>
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ
プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞
第50回日本映画監督協会新人賞
「誰でも1本は映画を作ることができる。それは自分の人生を描いたものだ」というような言葉がありますが、『SRサイタマノラッパー』はわたしにとってそういう映画だったのだ、と今振り返ると感じます。
この映画の脚本作りについて、執筆当時を思い返しつつ、記したいと思います。
脚本を書こうと考えている方へ、小説などに挑もうと思っている方へ、創作論としてできるだけ実践的に役立つよう、わたしが辿った道筋を具体的に書いてみたいと思います。
◾️なぜ、埼玉のラッパーの話を書こうと思ったのか
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