#おうちで映画 『春を告げる町』
(監:島田隆一、2020年)
4/26 @ユーロスペース(仮設の映画館)
4/25から「仮設の映画館」がスタートしました。
簡単に言うと、
本来劇場公開される予定だった作品をネット上で購入し、
ストリーミングで鑑賞する、というものです。
料金は通常と同じく1800円で、
その売り上げは参加劇場と配給会社、製作者に分配されるそうです。
ちなみにユーザーはどの映画館にお金を落としたいかも選べます。
(僕は渋谷のユーロスペースにしました)
今の所、10本ほどがラインナップされています。
本作はその記念すべき一本目です。
今はミニシアター系作品がもっぱらですが、
これで上手いこと廻ればメジャー映画でもこのシステムが広まっていけばいいですね。
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映画をみながら悶々と考える。
震災も原発事故も、
トーキョーの人にとってはテレビの中のショーでしかなかった。
そう言う意味で、僕は「東北・太平洋沖地震」の「揺れ」は体験したけれども、
そこから連なる「3.11」は経験していない。
石巻は訪れたけれども、
10年経とうとしている今なお、当事者たり得てはいないと思う。
でも映画を見るまで、そんな事にすら気付かなかった。
だからこの映画の中での演劇部員たちの葛藤を、
体感はできないけれども想像しなければいけないと思う。
自分たちが食べるものがどこから来ているか、知らなければいけないと思う。
2020年のこの状況下にあってもなお、
廃炉作業に当たっている人たちがいることを考えなければいけないと思う。(※1)
この人たちの思いを無視して、むりやり「復興五輪」などと位置付けてはいけないと思う。
それを考えることは決して過去を悔やむことではない。
きっと今の状況を良い方へ引っ張っていくための力にもなるはず。
だから皆さん、ちゃんと選挙行きましょう。
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(※1)東京新聞 原発のない国へ「福島第一1、2号機排気筒の解体が最終盤」
https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1398
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