人生は祭りだ？！～南米駐在記～vol.4

前回までのおさらい

危険な国への出向を突然命じられ、

心に闇を抱く私。

しかし本人の意思とは裏腹に

否応なしに大きな波に、

次第に飲み込まれていく。

地獄の使いの宣告から、

実際に出向するまで

準備のために与えられた時間は

わずか半年。

その間に完全にさび付いた

語学を磨きなおし、

(公用語はスペイン語だよ)

業務遂行のために

必要な知識を身につけなくては

いけない。

はっきり言って、勉強は大嫌いだ。

じぇんじぇんやる気にならない。

ただバタバタと過ぎていく日々。

まったく身につかないいらだち。

未知の世界への不安。

最悪のメンタルに、

追い打ちをかけるように

遅々として進まない渡航手続き。

南米の国特有の事情なのだろうか、

同じことを何度も求めてくる。

品川にあるコロンビア大使館には、

二度足を運び、

一度目は完全に無駄足だった。

ミスがあろうと彼らは基本的に謝らない。

大体、笑ってごまかそうとする。

さすが、南米だ。

さっそく洗礼を受けた気がした。

※ちゃんと謝る人もいます。

そんなこんなで、

後ろから羽交い絞めにされて

気を失っていたんじゃないか、

と思うくらい

もはやひと思いにやってくれー

あっという間に時間は経ち、

無事に就業ビザを取得してしまう。

(下りなかったら良かったのに)

そして、ついに旅立ちの日はやってきた。

続く