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人生は祭りだ?!~南米駐在記~vol.13
あらすじ
やっとのことで空港を抜け出した
わたしたちの車が向かった先に
待ち受けていたものは、、、
![](https://assets.st-note.com/img/1645702001379-XTf9RcqEuY.png?width=1200)
空港を少し離れると
辺りは真っ暗になった。
よく見えないが
どうやら畑のようだ。
そしてすぐに、
高速道路のような
道に合流。
![](https://assets.st-note.com/img/1645702134202-XDEEdgaFuU.jpg?width=1200)
アウトピスタと呼ばれる、
日本でいうところの幹線道路だ。
かなりのスピードで走り抜けていく。
20分ほど走っただろうか。
大きな道から、細い道へと車は進む。
「驚かないでくださいね」
運転手がおもむろに
振り向いてそう言った。
なにがだろう?
意味が分かるまでにそう時間は
かからなかった。
眼前には、高速を降りて
始めての信号機。
赤だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1645702370513-x5eE2jyBfe.png?width=1200)
あか、、だよ
あれ?
スピードが一向に落ちない。
まさか寝てないよね?
あかだよ!!!
ねえ!!ってば!!
あーっ!!あぶない!
キャー!!
![](https://assets.st-note.com/img/1645702505988-C6YPsNGgAe.png?width=1200)
なんと!
信号を無視して
そのまま車は交差点へ突っ込んだ!!!
「ちょっと!今赤でしたよね?!!」
慌てて聞くと、
そうですと平然としている。
![](https://assets.st-note.com/img/1645702582548-eBa7wbDIZN.png?width=1200)
どうやらこの周辺は
あまり治安が良くない地域らしく、
夜中に赤信号で止まると、
強盗に遭う可能性が
あるらしい。
たしかに、薄暗い街並みを
よく目を凝らしてみると、
土壁のような簡素な家が
立ち並んでいる。
![](https://assets.st-note.com/img/1645702728999-L7DnXLNVEE.jpg?width=1200)
ゴミも多いし、
なにより道が悪い!
ところどころ舗装すら
されていないところもあるし、
凸凹だらけで車が
ボンボン跳ね上がる。
そして、相変わらず
信号という信号を
全て無視して車は突き進む。
手に汗を握るとは
まさにこのことだ!
治安の悪いところは20分ほど
で抜けたが、
正直生きた心地がしなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1645702900141-GtdOysSq0U.jpg?width=1200)
そんなこんなで、
全身がちがちになりながら、
なんとか目的地まで
つくことができたのであった。
赴任初日、実に長い夜だった。
後日、赴任してしばらくしてから
私も運転するようになったが、
ある時、目の前の車の横に
すーっと二人乗りのバイクが
横づけしたかと思うと、
なんと!
窓から手をすっと入れて、
助手席にあったバッグのような
ものをあっという間に
![](https://assets.st-note.com/img/1645703003540-YpEJck2x51.png?width=1200)
盗んで消えていった瞬間を
目撃してしまった!!
私の車の窓を開けていたら
標的になっていたかもしれない
ぞっとした瞬間だった、、、
続く