人生は祭りだ?!~南米駐在記~vol.9
前回までのあらすじ
無事に目的地についたものの、
持ち物が怪しまれて、
連行されることに。
まさに状況はワニワニパニック、
心臓はドキドキパニックぅぅぅ!
空港職員の質問に
ろくに答えることもできない私。
完全に怪しまれてしまった。
らちが明かない職員たちは、
獲物に食らいつくハイエナのように
私の荷物を開けだした。
気のせいか。
どうも目がドル💲になっている気がする。
し、仕事だよね、、、?
一抹の疑惑を感じながらも、
こうなると、私には祈るしかない。
お願いだ、、、
変なものが出てこないでくれ。
このまま無事に解放してくれ。
ただ作業を見つめる。
日本とは違い、
無遠慮に徹底的に調べる。
一つひとつ、全ての荷物を
取り出す。
まるでほじくり返すように。
丁寧って概念はここにはない。
あっ、それは私のパンツ、、、
あっ、それもだしちゃうの、、、?
(/ω\)イヤン
あっ、歯ブラシは直で机に
置かないで(´;ω;`)ウッ…
もうなされるがまま。
あっとか、うっとか小さな声で
ささいな抵抗。
しかし、あとから聞けば
この蛮行も、まだマシなほうらしい。
ヒドイときにはスーツケースの
内装を剥いだり、
穴を空けたりされることもあるそうだ。
パンツが衆人の目にさらされたくらいで
済んでよかったと思うべきか、、、
そして調査は2つ目のスーツケースへ。
嫌な予感が胸をよぎる。
そう、私はこっちの中身は
ほとんど知らない。
職員さんの表情が曇る。
やけに首をかしげている。
なにがあったのだ?
険しい表情で
こっちを見てくる。
まさか、
何かあってはいけないものが
入っていたのか、、、
出発前に聞いた話では、
知らぬ間に荷物に麻薬を
入れられて、そのまま刑務所
行きになった人もいるらしい、、、
最悪の事態が頭をよぎる。
心臓が早鐘のようになる。
口はカラカラだ。
変な汗が止まらない。
人生が走馬灯のように
思い出される。
まだ正式に着任もしていないのに。
絶望と焦燥感が襲ってくる。
ここで人生が終わってしまうのか、、、
続く