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人生は祭りだ?!~南米駐在記~vol.3

前回までのおさらい

大学でスペイン語を専攻しながら、
それをひた隠して
仕事をしていた私。

しかし、平穏な暮らしが
上司の一言で崩れ去る。

突然の、
南米コロンビアへの出向命令。

調べれば調べるほど、
不安に慄く私に
一体どんな試練が
待ち受けているのか。


オフィスに立ち尽くす私。

戦時中の赤紙招集のような
上司からの出向宣告。

まるで私の周りだけ
時間が止まったように感じた。

やけに喉が渇く。
フワフワとした、浮遊感。

今思おうと、あの時、
上司はやけにニヤニヤしていた。

腹立つうう!

あの野郎、知っていたな。
これから私が行くであろう
国のことを。

そして腹の中で
嘲笑っていたに違いない。


ふつふつと湧いてくる、
殺意を抑える。

そして、私は固く誓った。

いつか「千年殺し」
お見舞いしてやろうと。

令和4年現在、まだ実行しておりません。

注 
「千年殺し」とは、古来伝わる、
暗殺武術である。

人さし指、中指を立てた状態で、
両手で印を組み、
そっと背後に忍び寄り
一気に急所(〇門)に突き刺す。

刺されたものは、
息することすら難しい程の
苦痛に見舞われ、
歩行すら困難となる。

しかしながら、
刺す位置を誤ると、
自らの指を負傷する危険もある、
まさにもろ刃の剣である。

あぁ、おそろしや。


続く


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